ECHO - First Match as Outside Hitters 1-

とてつもなく高い壁 乗り越えたり壊したり
信じて進むことがすべて きっと僕らは

「ECHO」by Little Glee Monster


待ちに待った祐希くん(Milano)と藍くん(Padova)の試合をスペースでお話しながら見ることにしました。普段はどちらかというと試合に集中したい人なのですが、この試合をどんな心持ちで見ていいのか、どっちも好きな私には答えが出てこなかったので、だったらワイワイと楽しもうというつもりでした。

結果的にはそれで良かったな、と思いました。
仮にこれを部屋でひとりで見ていたら、叫んだり、泣いたり、のたうち回ったりと、とても忙しいことになっていたんじゃないかと思うので。

この試合には今の2人のすべてが詰まっていたと感じました。

Milanoにとってプレイオフまで進んで以前よりも勝ち星を重ねるという目標を考えるとここは負けられない試合であることは明白でしたし、代表レベルの選手を多く集めているMilanoにとって序盤にチームが仕上がらないことは想定内だったと思いますが、祐希くんの怪我の影響で長くコートに立っていられなかったことは計算には入っていなかったかもしれません。

一方のPadovaは辛口コメンテーターにシーズンオフの選手獲得に失敗したとまで言われる状態でスタートしたにも関わらず、Modena、Lubeにフルセットで勝ち、しかも藍くんはどちらの試合もMVP獲得という滑り出しでシーズンに入りました。そういう意味では勢いがあるチームコンディションだったのだと思います。

試合が始まって、両コート内のテンションがものすごく高いなと感じまして。これは長い試合になるかもしれないなとおもったら、1セット目からデュース。Padovaはホームの利と堅実なプレーで1セットをもぎ取ります。
一方のMilanoは昨シーズンの良さであったボールが落とさないという戦い方にはまだなっていなかったように思います。

この試合のキーセットは2セット目だったと思います。
なかなか勢いに乗れなかったMilano。ひとつひとつのいいプレーはあっても連続得点にはつながらず、一方、Padovaは藍くんのサーブの調子がよく、連続ブレイクでMilanoを突き放します。
まさかこのままセット取っちゃうんじゃないの?と思った人も多かったんじゃないでしょうか?

ここから石川祐希劇場が繰り広げられることをいったいどのくらいの人が想像したでしょうか?
久々にスタメンでコートにたったものの、コンディションの影響でらしいプレーを見ることは難しいのかもしれないと思って心配した人もおおかったのかもしれません。

この後、私達が目の当たりにしたのは、まさに大事な試合で一気にギアを上げたYUKI ISHIKAWAでした。

(つづく)


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