Rising Stars -VNL ブラジルラウンド 1-

楽しみにしていた龍神NIPPONのVNLブラジルラウンドは3勝1敗で終わりました。あんなに待ち遠しいと思っていたのにはじまるとあっという間に駆け抜けるのが代表シーズン。

ユニバーシアードやアジア大会が中国開催の予定だったことで今年の開催は延期になりました。確かに負担は大きいとは思うのですが、こうした大会があることでより多くの有望な選手を国際大会で見ることができるのことを楽しみにしていたので、それはとても残念な気持ちではあります。

そういう背景もあって、通常より多めに選ばれた代表メンバーの中から誰がVNLに登録されるのか、最初のラウンドに誰を連れていくのかは世界選手権やパリに向けて大きな一つの選択(選手にとっては関門?)になりましたね。

私の中でのブラジルラウンドでの注目ポイントはいくつかありましたが、並べるとこんな感じ。

  • 大型セッターの永露くんがどのくらい活躍できるか?

  • ケンタローがVでの活躍を経てどのくらい見せてくれるのか?

  • 海外組(祐希くん、西田くん、藍くん、関田くん)の成長ぶり

  • しょーまがどこまでオリンピックメンバーに食い込めるか?

  • ブランさんの戦略(中垣内さんとの違いとか)

主にはそんなところです。
なのでブラジルとの親善試合を見た時に2戦目の戦いぶりには驚いたし、いろんな可能性を感じたのですが、オリンピックメンバーをベースとした選手であまり交代もされなくて、どう戦うんだろう?長丁場なのになんて少しハテナマークが頭に浮かんだのも事実です。

今、思うとそれもブラン監督(や首脳陣)の一つの戦略だったんでしょうね。このブラジルラウンドまでを見て敬意を込めて「タヌキオヤジ」と呼ばせていただきたくなったブラン監督。
細部にわたっていろんな仕掛けがされている気がしてきて、彼が何を選んで、何を選ばなかったかをつぶさに見ていくことでこれからの龍神NIPPONが向かう方向がわかるだろうなと感じました。

何せ今年のVNLは今までのそれとはだいぶ違います。
オリンピックにつながるWorld Standingと試合の結果が直接的に結びついてるから。
大陸予選で勝ち残った以外の国はこのランキングの上から出場権が与えられる形になるわけで、今までのように壮大な練習試合ではなくなって、位置付けが重くなったと捉えなければならなくなりました。
その上、現時点での自分達より下位のチームに負けると大きくポイントがダウンするため、そういうチームには負けられないという心理も働くという厳しい状況です(ポイントの計算方法はあまりにも複雑なので、ここでは割愛します)

なので、VNL予選の12試合を移動をしながら戦い抜くこと考えると、どこで勝ちを確実に取るか、どこで難しい相手をモノにするか、どのメンバーでどの国と戦うか、その中で新戦力を試すかというパズルを組み合わせた戦略が必要になります。

そんな腕の見せどころのファーストラウンドがブラジルで始まったわけです。
前置きが恐ろしく長くなりましたが、その4戦をどう戦い抜いたかの感想は次に続きます。

私は専門家じゃないので、プレーやコートの中の戦略というよりはそれ以外のことを書いていこうかなと思ってます。


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