好きだったもの

今日は25時間勤務。しかも全然好きじゃない上司。ちょっと仕事を抜け出して自分の定期受診。楽しいと思えることがないんです、と自分で言いながら悲しくなったので、昔好きだったもののことをひとつひとつ思い出すことにしました。

小松菜奈の着るシャネル。
小松菜奈さんがシャネルのアンバサダーとして、リッツパリで撮影されたプロモーションビデオ。2017年。いつの間にか6年も経ってた。

普通の可愛いだけの女の子にはない、この影のある感じというか。存在感。
高級ブランド=コンサバ、もっと年上の女性が持つもの、というイメージだったのに、こんなに若い女の子、しかも王道可愛い、綺麗系というより個性派で通っている子がアンバサダーに起用されるんだ! しかもハイブランド着てても小松菜奈は小松菜奈なんだ! とショックを受けたのを覚えています。
シャネルなんて夢のまた夢というか、現実世界にもどうやらシャネルのバッグを買う人がいるらしい、しかもシャネルって服も靴も売ってるらしい。くらいの認識だったのに、パリの一流ホテルに住むように宿泊して、シャネルからシャネルに着替えて颯爽とお迎えの車に乗って出かけていく(という設定)にものすごく惹かれました。
あー、毎日1億円振り込まれるならこういう生活がしたい。
ただシャネルが着たいんじゃない。全身シャネルを纏っても消えない個性が欲しい。
特別になりたい。誰と比べても特別で、誰かと比べる必要がないくらい個性的で魅力的な人になりたい。
なんて俗で醜い欲求なんだろう。


文房具も好きでした。
現実的にはボールペンには滑らかさ、細さを求めて(ペン先もシャー芯も細ければ細いほど良いって文化ありませんでした?)スタイルフィットばかり使っているのに、文房具の雑誌の高級万年筆やインクのボトルを眺めてうっとりしてました。スタイルフィットに互換性のある高級ボールペンの軸、という特集が好きだったな。一番の憧れはペリカンの万年筆でした。
日記、手帳も好きでした。
ほぼ日手帳ほど毎日書く自信はないけれど、2週間見開きでは物足りない。雑誌を切り抜いてコラージュもしたいし、好きな曲の歌詞を書いておきたい。というわけで見開きの左側に1週間の日付が入り、右側がフリーページの週刊レフト型が好きでした。4月始まりの手帳を買うのに、夏ごろから9月始まりの手帳を物色して至高の1冊をロフトで探して、4月始まりが売り出されるのを待ちました。数ヶ月売り場に放置された見本がどんなふうに劣化しているかもチェックして、表紙がグニャグニャ曲がっていないか、ビニールカバーがひどく裂けていないか、丈夫さまでリサーチしたりして。
小テストや宿題の提出日を書くだけの手帳によくそこまで執着できたもんですね……。
文房具といえば、マイルドライナーの登場も衝撃的でした。
蛍光ペンなのに蛍光じゃない!目が疲れない!おしゃれ!
定番のピンク、黄色、青。あとグレーを買って、箇条書きにしたタスクの消化済のものに引くのに重宝していました。

ロマンテックかわいいに傾倒した時代もありました。Fi .n.tやMILKのお洋服。初期のLARME。母親にそれ変だよやめなさいって言われるくらい似合わなかったけど、今振り返ってもお洋服はかわいいのでOKです。

アナスイのコスメ。
下地のサンプルを使ってみたら使い心地が良すぎてリピ買いしてた時期がありました。その頃欲しくてたまらなかった鏡。なんで買わなかったんだろう?


穴を開けてなくて買えなかった、数千円の作家もの風のピアス。
オードリーがかわいいから中身はよくわかんないけど見てた「ティファニーで朝食を」「ローマの休日」
歌の上手い友人がいつもカラオケで熱唱していた「バーレスク」
化粧さえすれば可愛くなれると思って買ったオペラのリップ。
痩せれば綺麗になれると思って頑張った足パカ。


平成末期の思い出語りみたいになってしまいました。全然お金はなかったし、なんなら勉強に追われて時間もなかったけれど、楽しかった10代後半の思い出。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?