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015 東雲逝去

サムネのイツ花せんせの台詞が好きです。
生涯、忘れません…。


1020.11 帆希交神&東雲逝去


11月。秋から冬に移り変わる季節です。
そして、雪に閉ざされたあの山が
再び目を覚ます季節です。

重くて言う事を聞かない身体を引き摺り
大江山の方角を見つめる東雲君は
何を思っているのか。
一年前、朱点を討つ事ができていれば。
そうすれば姉二人は死なずに済んで。
幼い娘に重荷を負わせる事もなく。
帆希と共にこの先の未来を歩めていたか。

東雲君はどんなに強くても、
心はまだ成熟しきれてはいません。
幾つも頭に浮かぶ「たら、れば」の後悔を
その度に振り切って前へ進み続けました。

まだ、まだ。やり残した事は
たくさんあります。
足掻いて足掻いて、それでも
呪われた寿命によって
足を止めざるを得ない。

東雲君の心中は、推し量れないものです。


…切り替えていきましょう。
先月は、東雲君の娘である
火の玉ガール、織姫が来訪しました。
そして東雲君のラスト出陣として
九重楼を走り回り、帰還後に
家族皆で和紗ちゃんを見送りました。
一人減って、一人増える。
そうやって日ノ崎家は命を繋いで
呪いに立ち向かっています。
待ってろよ朱点童子。
いつかきっとぶっ飛ばしてやるからな!

さて。和紗ちゃんと織姫の訓練の結果を
確認しましょう。
イツ花せんせ、お願いします。

あい!

いい感じです!体数値がオール17!
体が辛かったろうに、ありがとうね。
織姫もよく頑張ったね。
今月はお父さんと一緒だよ!

東雲君、健康度71。
男の子なので、今月ですね…。
嫌じゃ〜〜〜!!!嫌なのじゃ〜〜!!!
漢方飲みなさい!いっぱい飲みなさい!
娘の訓練だからって無理しないでよね!
体力もむっちゃ下がってます。
それでも突き抜ける心火434…。
ずっと家族を率いて戦ってきたもんね。

認めたくないよォ!!!

…恐れていた事が現実になりました。
帆希君の健康度が下がりました。
呪いの数字、88…。
今月交神しても、御子が来るのは
再来月まで待たなくちゃいけません。
けれど、それまで帆希君は生きられない。その事実を突き付けられました。

プレイヤーが不甲斐ないばかりに、
帆希君が赤ちゃんに会えないのか…。
あんなに子供好きな帆希君が…。
ごめん、ごめんよ…。
漢方薬いっぱい飲んでください。

なんか凄い心水高いな!?と思いましたが
多分青の勲章つけてますねコレ。

織姫も一ヶ月の訓練でここまで
成長しました。体を満遍なく
上げてもらったもんね。
早く戦場に出たいとウズウズしてるかも。
でもまだまだダメです。訓練頑張ろう。
プレイヤーも早く褐色赤髪美少女の
拳法家グラが見たいです、見たいよ〜!
絶対可愛い。美少女は正義。

織姫の術の修得状況はこんな感じ。
お雫がもうちょっとでいけそうかな。
速瀬を覚えてました!いいネ!

では、今月は東雲君に織姫の訓練を
お願いします。無理しない程度に、
鍛えてあげてください。
織姫もかなりやる気だと思います。

次世代も3人揃ったので、素質自慢を
覗いてみました。うおぉぉぉ!!
やっぱり仁那ちゃんぶっちぎってんなぁ!
織姫もランクインしてましたが、
3番目でした。春菜様の長めのバーが
幾つか裏に回ったからかな?
その辺の仕組みはよくわからんです。

それでは。帆希君の交神といきます。
圧巻の1才7ヶ月…。本当に待たせました。

でも、今月で東雲君と最後だと思うと
帆希君、ちょっと迷ってそう。
交神へ行かないといけない事は
分かってるけど、帰ってきた時に
もしかしたら東雲君が先にいってるかも
しれない。そう思うと怖いよね。

そんな弟の背中を押す為に
東雲君は帆希君に約束しました。
お前が帰ってくるまでは死なない、と。
踏ん張って待ってるから、お前は
お前のやるべき事をしてこい、と。

さぁ、帆希君。行きましょうか。
君の血を繋ぐ為に。未来の為に。
ずっと一緒だった兄との、約束の為に。 

お相手は、色々迷いましたが。
葦切四夜子様にお願いします。
もし御子が女の子だったら
この前手に入った秋津の薙刀が
十分扱えるように水の素質が欲しいし、
全体的に帆希君の素質の底上げを
してくれそうなので!
あと、よく敵にボコされまくってた
帆希君の体土をどうにか上書きしたい。
なんであんなによく集中的に
狙われたんかな?今だに謎です。

いいんじゃないでしょうか。
ちょっと四夜子様がロリっぽいので
犯罪チックな気もしますが、まぁヨシ!
帆希君に、可愛い子供を授けてください。
どうか、宜しくお願い致します。

優しい御言葉ありがとうございます。






約束通り、東雲君は帆希君を
待ってくれていました。
弟が無事天界から帰ってきて。
そうしてそのまま。倒れました。
……東雲くん!!嫌じゃ〜〜!!!

次の当主は、織姫です。
まだ幼い君には酷な話かもしれません。
それでも、どうか。
不退転の覚悟の証としての指輪を、
初代のご芳名と共に受け継いでください。

ほんの短い一生を、「長い間」と
言ってくれて。ありがとうね。

東雲君は、夕海ちゃんと陰陽児中様との間に
双子として帆希君と共に生まれました。
初陣からラスト出陣までずっと一緒で
共に成長してきたね。
祖父である勝己くんから剣士を受け継ぎ、
前衛でひたすら鬼と戦って戦って戦いました。
属性武器には恵まれませんでしたが、
それでもシンプルに圧倒的な強さで
鬼を倒し続けました。
試合や中ボス討伐、悪羅合宿と色々経験を積み
いざ挑んだ大江山。朱点打倒を諦めて
術とアイテム回収目的でひたすら暴れたね。
深雪を踏み締めて。宿敵を倒す事が出来ない
今の現状に、力無く項垂れた事もありました。
それでも家族に支えられて、因縁の地を
後にしました。色々な思いを抱えて。
年が明けてからは、姉達を交神へ送り出し
その子供達を率いて戦いました。
優しくいつも隣で戦ってくれたさくらちゃん、
後方で的確に援護し支えてくれた和紗ちゃん、
姉二人を看取って。別れて。
それでも、相棒の帆希君とただひたすらに
前を向き続けました。気を抜けば
後ろ向きな事を考えてしまう東雲君を
帆希君は励ましてくれていましたね。
木曽ノ春菜様と交神して、東雲君に
よく似た女の子、織姫がやって来ました。
東雲君と春菜様で名前を考えたのかな。
和紗ちゃんに訓練をお願いしたのは、
鍛えて欲しいって事もあるだろうけど
自分には教えられない女の子らしさを
教えて欲しかったのかもね。


夕海ちゃんから当主の指輪を受け継いで
3代目当主に就任してから、今日まで。
東雲君はただひたすらに走り続けました。
燃えて燃えて、燃え尽きるまで。

本当は自分に自信が無くて。
自らの決断が、一族の未来を決める。
その重圧に時には押し潰されそうで。
顔には決して出さないけど、
東雲君はいつも色んな事を考えてました。

だから。

一族の悲願の為に生きて散った母と。
隣で、後ろで。支えてくれる姉達と。
生まれた時から一緒の弟と。
家族に支えてくれたから走り続けられた。
命の最後の最後で。気付いて。
東雲君は、やっと救われました。

自分の娘に、朱点討伐を託す事。
彼女ならきっと呪いを解く事が出来ると。
東雲君は、信じています。



遺言、というよりは。
混濁した意識の中で、在りし日の
日常を思い出しているような。
さくらちゃんがいて、
和紗ちゃんがいて、
東雲君がいて、帆希君がいて。
今から準備して、武器を持って。
さぁ出陣だと気合いを入れるような。

夢うつつの中で溢れた言葉のようでした。
穏やかに、あの頃のように、
安らかに逝けたのなら、よかったね。


東雲君、3代目当主としてのお勤め
お疲れ様でした。

おやすみなさい。







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