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016 帆希逝去

一人、残されたから。
出来る限りのものを遺さねば。
逢う事叶わぬ、君の為に。


1020.12 第二次大江山出陣&帆希逝去


12月になりました。
大切な人がいなくなっても、
時間の流れは止まる事はありません。

前回は、当主である東雲君が亡くなり
4代目当主に織姫が就任しました。
代々受け継がれてきた指輪は
彼女の手の中にあります。

今後は織姫が日ノ崎家を導くのか…。
この子、初陣もまだなんだけどな〜!!
ベビィ当主が爆誕しちゃったわ、
ヘビィシッター帆希君がいるから安心か。
もうバリバリ実戦に出てる兄姉もいるし
織姫もきっと大丈夫だよ。

皆と一緒にイツ花せんせから
訓練成果の報告を聞こうね。
何気に、当主による次期当主への訓練は
初めてだったりします。夕海ちゃんは
双子ズを2ヶ月間自習させてたし。
当時は人数が少なかったから仕方ないね。

親子訓練の結果、お願いします。

体火30!!!圧巻の30!!
さすが超武闘派脳筋の東雲君…。
体はしっかり上げてくれました。
心火、心土が高めなのも彼らしいね。
スパルタ訓練だったのかな。
女の子でも加減しなさそうだしな…。
ありがとうございました、東雲君。

そしてこの月で橘が元服しました。
すっかりお兄ちゃんの貫禄です。
帆希君が喜び勇んで、橘の好物を
量産してるんだろうな…。
元服コメントは堅実な言葉。
うーん、橘は満遍なく良い素質だしなぁ。
さくらちゃんラインの子は水素質特化に
したい気持ちもあるから、水の女神様とか考えてたんだけど、どう?どうかしら?


さて。
前回で世代交代した訳ですが。
これからの日ノ崎家は、新しい世代が
引っ張っていきます。
織姫を当主として、橘と仁那、そして
まだ見ぬ帆希君の御子が。
この先の未来を進んでいくのです。

その為に。

今月が最後になるであろう帆希君には
まだ仕事が残っていました。
健康度が二段階下がっていても、
果たすべき、やるべき事です。
前世代の、最後の生き残りとしての
大事な仕事。それは。

宿敵が待つ大江山にて、去年の出陣の際に
得た敵の情報や厳しい環境、道行などの
実際に目で見て足で進んで調べたものを
子供達へ伝え、今後に役立てさせる事と。

再び眼前に現れた大江山に、直接出向き
自らの目で宿敵の強大さを学ばせて
一族の悲願を再確認させる事。

今月は、織姫の初陣と
帆希君のラスト出陣を兼ねて。
大江山へ再び登ります。
目標は3つあります、できれば
3つ全て達成させたいです。

1.織姫を鍛える。とことん鍛える。
2.時登りの笛を集める。
3.石猿田衛門に挑み、「石猿」もしくは
「竜神刀」どちらかは必ず手に入れる。

一ヶ月しか無いこの好機を逃さないよう
最初はひたすら速瀬ダッシュをして
奥で織姫を出来るだけ鍛えてから
石猿田衛門へ挑もうと思います。

拳法家は後列からも攻撃出来るよね、確か。

帆希君と橘に前に出てもらいます。
……今思えば、体力ゴリラの橘のみ
前衛で良かった気がします。
体力277で前衛て…。狂ってる…。
でも帆希君は性格上、絶対前に
出ると言って聞かないだろうな。

そんな体力で前に出られるか!
漢方飲みなさい!回復しても78…。
やっぱりこの時のプレイヤー狂ってます。

いざとなれば、橘の円子があります。
立派なヒーラー系ゴリラに成長してるし。
殴ってよし、回復してよしって
もうそれ万能では?お地母は頑張ろうね。

!!?
ちょっとお待ちになって!
織姫はん、あんたお雫は!?
……覚えられてなかったー!!
仕方ない、まだベビィだもんね。
常盤ノ秘薬を買い占めてくるか!

慌てて皆でお店へ駆け込んで、ありったけ
買い占めてきました。これで足りるね!
技力を節約したいので、ついでに
速風の御守りも買ってきました。

何故か帆希君に2回目の漢方を
飲ませようとしてました。
帆希君も「織姫!?もう飲んだよ!?」
って慌ててそう。織姫はもっと
回復して欲しくて準備したのかも。
準備でバタバタしてると、お薬飲んだか
忘れちゃうんだよね…。

今気付いたけど、この時も髪の色が
4色揃ってたんだね!カラフル!


それでは!
装備も確認し準備も整え!
大江山へ、出陣したいと思います。

一年前とは、違うメンバーで。
一年前と、同じ志しで。
行くぞ!!!大江山へ!!!

寒そうだよ織姫!!脚が剥き出しや!!

あれ、ここ黄川人くん来なかったっけ?
あら?スクショがない…。
久しぶりの大江山でプレイヤーの
テンションがハイになってたのと
シンプルにむかついたからなのか
スクショ撮り忘れてますね。
ごめんね、黄川人くん!!


赤火無し!ヨシ!ヨシじゃねぇわ!!
本当に来ないね!来なさすぎじゃない!?
もう随分と見ていない気がします。

でも今回は時登りの笛で赤火を出してから
石猿田衛門に突っ込むつもりなので
後でどうせ会えるからヨシ!

仁王ズまで行く前に、織姫を鍛えます。
体力をつけさせないと後列でも怖いし。
……いくら当主とはいえ初陣の子を
大江山へ連れて行くのも正気の沙汰じゃ
ないような気がする。
やっぱりこの時のプレイヤー狂ってるよ。
でも俺屍ってさ!
狂ってなんぼじゃない!!?(開き直り)

織姫初成長!おわーー!!
宿敵を前にして心火燃え盛ってます!!
当主としての自覚が芽生えてきてます。
織姫、前列は出て初攻撃!
攻撃モーション可愛い〜!!
ダメージもいい感じ!
2回目の成長です。
兄達の背中を見て、闘志を燃やしてます。

ある程度織姫を鍛えられた事ですし、
仁王ズへ突っ込んでいきます!
帆希君にとっては一年振り、
新世代3人にとっては初対面です。
油断せず行きましょう。

帆希君と橘に武人をかけて
薙ぎ払い、叩き潰してもらいましょう。
慎重にバフを重ねていきます。

うぉう、橘が術封じを食らいました。
去年といい今年といい、仁王ズは
誰の術を封じればいいか理解してるのか?
怖いっす。しかし神仙水はせず
仁那ちゃんには武人をかけてもらいます。

太り仁王は帆希君が、痩せ仁王は
橘が無事に討ち取りました。
特にピンチに陥る事もなく!ヨシ!
このまま更に奥へ進んで、
時登りの笛を回収していきます!

仁那成長!
彼女も、帆希君の背中から色んな事を
学び取ろうと頑張ってます。
橘成長!心火が強く燃えてます。
去年、母が戦った場所です。
思う所があるのでしょう。

あ!そうか、虚空坊岩鼻様は
女の子が当主なのが解放条件だったか!
ついでみたいになったけど無事解放です。

朱の首輪ゲット!

笛は去年よりは集められてませんが、
残りの青火が減ってきたのでここらで
吹きます。ギリギリまで織姫の訓練をして
赤火になったら突っ込みます。

仁那が橘に鏡向けてる!可愛い〜!
お薬とか弓で袋がぱんぱんになってきた。
折れた弓…。この大江山で散っていった人達の
遺品なのでしょうか。

あーー!!会いたかったよ剛鉄弓!!
来てくれると信じてたよ剛鉄弓!
一年越しに剛鉄弓リベンジできました。
ついでに天神の弓と破魔の弓もゲット。
仁那もほくほく顔でご満悦のご様子。

そんなこんなしていたら、
気づけば赤火突入してました。
よっしゃ!みんな気合いを入れて
走ります!

序章で源太とお倫が戦った相手です。
油断せず、全力で挑みましょう。

油断せず行くぞ!と決意したのも束の間。
初っ端で織姫が重たい一撃を
喰らいました。あっぶな!!
橘の円子で即回復します。

石猿を使われて防御を固められると
長期戦になってしまうので、速攻で
橘に武人を重ねて一気に叩きます。

「外すなよ橘!確実に仕留めろ!」
「任せてよ兄ちゃん!!」

織姫と帆希で武人を橘に重ね掛けします。
今思うと、術の併せを使っても
良かったかもしれんな。壊し屋に
全部を委ねるのはちょっと博打すぎる。
プレイヤーも脳筋ゴリ押しマンだから…。

仁那ちゃんもよく回復進言してくれます。
全員の体力は常にMAXを心掛けよう。

さぁ!行くのです橘!
武人重ね掛け壊し屋の一撃を喰らえ!!

スクショー!!!白すぎるぞ!!
何はともあれ無事撃破!!
織姫が一撃喰らった時には焦りましたが…。

二つとも…取れた…!!!
やったーー!!石猿も竜神刀も
手に入りました!これ以上無い戦果です!
ほんっっっとに欲しかった!特に石猿! 

(2周目一族の時、ここで石猿取れなくて
忘我流水道を延々とマラソンした古傷と
トラウマにまたも苛まれずに済んだ…)

皆本当によく頑張った…!!
「本当に…、強くなったな」
帆希君も若手3人を労ってくれます。
織姫もよくあの一撃を耐えた!
仁那はしっかり戦況を読んで
サポートしてくれたし、
橘もよく最後をバシッと決めてくれた!

でもそれは、帆希君が頼れる兄として
皆の心の支えになってくれてたからです。

4人皆で掴んだ勝利、戦果でした。
お疲れ様でした。

討伐はここで切り上げます。
まだ青火が残っているけれど
皆の技力がもう殆ど無いのと
本格的に帆希君が限界なので。

皆で、帰ろうね。
イツ花せんせが待っています。



皆で歩く帰り道。
屋敷が、見えてきて。
イツ花せんせが手を振ってるのが見えて。

帆希君は安心したように、
その場に倒れ込んでしまいました。
もうとっくに限界なんて超えて、
それでも張り詰めていた糸が、切れて。

はい…。

織姫の当主としての最初の仕事は。
帆希君を見送る事です。

帆希君は、東雲君と双子として生まれてから
一緒に育ち、一緒に出陣し、一緒に戦い、
ずっとお互いを相棒として側にいました。
母親である夕海ちゃんから薙刀士の職業と
ブンブン刀を受け継いで、家族の為に
多くの敵を薙ぎ払ってきましたが
彼の性格からして、本当は戦いなんて
好きじゃなかったのかもしれませんね。
色んな戦場での戦いを経て成長していく中で、
よく敵に狙われて回復を優先される自分を
足手纏いと感じた事もあったかもしれません。
その度にさくらちゃんが微笑み、和紗ちゃんが
からかい、東雲君が帆希君の背中を
叩いてくれたのでしょう。
大江山出陣も、皆で支え合い乗り越えました。
穏やかな家族との日常も終わりを告げ、
末っ子として姉二人を見送りました。
生まれた時から一緒だった東雲君も、
帆希君より先に旅立ってゆき。
残された子供達を指導して支えてあげながら、
この腕で抱いてあげる事も叶わない娘の事を
考えていたのかな…。

布団に横たわって、見上げた窓から
どこまでも青い空が見える。
遠く遠く、神様がいる天界まで届くほど
青いあの空の向こうに。
先に旅立った、大事な家族がいて。

そして、俺の娘がいる。
抱き締めてあげたかった、娘が。

帆希君のこの遺言を聞いた時。
プレイヤーは、泣きました。
涙が溢れました。

そうだよね。窓の向こうの空の上で、
天界で、君の娘が地上へ降りる日を
待ってるんだもんね。

死んで、魂になってでも、
会いに行きたかったんだね…。


これで、東雲世代の全員を見送りました。
もう、誰もいません。
それでも、その思いと願いは。
次世代の子供達へ受け継がれていきます。

おやすみ、帆希君。さようなら。



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