私が背負う十字架-1
歳いってから持った初めての子供。
当時、43歳で初産というのは本当に稀だっただろう。
どんなに周りを見渡しても、自分の同級生のお母さんの中に、母と同年代の人はいなかった。
「授業参観にいつも来てるのって、おばあちゃんだよね?」
「お母さん、忙しいの?」
小学生の頃、時々こう聞かれるのが、結構つらかった。
私が中学生の時、既に50代後半。
親の老い先を考える中学生ってあまりいないだろう(笑)
私は、部活が終わって暗くなった通学路を歩きながら
「親は、私が背負っていかなくてはいけない」
ふと、こんなことを考えた。
一人っ子だった私は、考えざるを得ない状況にいた。
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