DWUがインドネシアで少しバズっているらしい件(なんとなくの全訳付)

TMM Anime Mangaという日本のポップカルチャーを紹介するyoutubeチャンネルでDWUと漫画村のことが特集されました。
8月16日現在で11万再生されており、DWU嬢のチャンネル登録者増加やコメント欄に海外リスナーの出現などの影響が出ていると言われています。

機械翻訳と読み上げ

この動画の日本語訳について2zさんが自動翻訳・読み上げツールを作成してくださっています。海外の動画を見るうえで非常に強力なツールだとは思いますが、いくつかの理由でこの動画には適していないと思います。
まずは、この動画の2大重要ワード「漫画村」と「VTuber」がyoutube側の文字起こしの不備で正確に訳せていないということです。
この動画では固有名詞はそのままアルファベット読みにしているのですが、「manga mura」は「mangga murah(安いマンゴー)」になっています。読み上げ音声を聴くとやたら安い安いと言っているように聞こえますがこれらはすべて村の誤訳です。同じ理由で朝日新聞なども苦労している感じはしますね。次にインドネシア語のvの音はfの音に聞こえるので、VTuberを上手く文字起こしできず、fitur(機能・特徴)と訳しています。Videoのような単語は正確に文字起こしできているので、VTuberのような一般的でない単語が多く使われる動画にのみ起こりえる問題だと思います。
また、ネイティブの口語のため、一文がやたらと長くて複雑です。4~5つの文をtapi/tetapi(しかし)やdan(~と)でつないでいるので、文章全体の構造を把握するのが困難です。同時翻訳の都合上短い間隔で文章を区切って翻訳しているので必然的に文意がずれてしまいます。
自分の翻訳ではこの2つの点に注意して訳すようにはしています。ただし、僕はプロの翻訳者でもなんでもないので翻訳の正確さについては責任は負いません。各々自己責任で参照してください。

以下なんとなくの全訳

この私たちにとってかなり刺激的な事件は2018年ごろからずっと続いているのですが、それでも皆さんにとってはまだ新鮮なことでしょう。 なぜなら、少し調べてみると、この話や事件を知っている人は私たちのコミュニティにはあまりおらず、これからも起こりえるからです。
夢中になっている人や、お気に入りのストリーマーや YouTuber クリエイターを見るのが好きな人にとっては非常に興味深いものです。
今回紹介するストーリーは、神秘的な人物と見なされていたDWU と呼ばれる日本の特集から来ています。当時、日本では政府の出版社やネットワーク サービスでさえ、漫画村サイトからのアクセスを停止することは非常に困難でした。もちろん、これは非常に興味深いので、今回の話を始めましょう。YouTube が変なコンテンツだと思わないようにするためにフルネームは言えません。そこで私たちはこのVTuberの名前を略してDWUと呼ぶことにしましょう。ダークウェブのニックネームのように見えるので少しユニークな名前ですが、彼女自身の名前です。ウェブやその他の名前ではないですが、日本のyoutubeのキャラクターの名前です。ヴァンパイア 、ゾンビ、またはその他のダーク コンセプトを使用することを望んでいる一般的なVTuberを見ればダークコンセプトを使おうとする彼らの主な目標が何であれ、エンターテインメントの象徴的なキャラクター、クリエイターの世界のエンターテインメント、または YouTube のストリーマーとしての役割以上のものではなく、新しいものではないと言えます。
彼女が持っているキャラクターを雨の制御者として説明しようとするKobo Kanaeru(訳注:インドネシアのVTuberの名前と思われる)のような例を見てみてください。
DWUもデビュー時に同じことをしました。彼女はインターネットのダークサイドから来たキャラクターであると説明しましたが、この文脈のVtuberであるからです。
もちろん、視聴者はストリーマーによるキャラクターのコンセプトの紹介だけでなく、エンターテイメントとしてそれを受け止めますが、DWUが異なるのは、一般的なVTuberのように調和して歩いておらず、DWUが提示するコンテンツはほとんどが彼女がダーク何かであるかのように話したり、説明したりします。彼女が使っている名前は単なるコンセプトではなく、彼女が実際にアンダーワールドから来たVTuberであることを伝えているかのようでした。もちろんこれは多くの憶測を引き起こしました。
これはオリジナルなのか、それとも他のほとんどのVTuberと同様に単なる一般的なコンセプトなのか、DWUと漫画村にここで何が起こったのかを時系列で説明します。ご存知ない方のために説明すると、漫画村は日本最大の海賊版コミック Web サイトの 1 つです。私はこのウェブサイトがいつから登場しているかはわかりませんが、おそらく 2016 年頃です。要点は、この漫画村が日本で使用され始めたのは 2017 年の初めごろであり、講談社のような主要な出版社の1つは、2017 年にこの漫画村は日本のコミック市場に最大 37 億 2000 万ドルの損失をもたらしたと説明しました。また、講談社と同じことを日本コンテンツ海外流通協会も発表しました。
もちろん、法律で保護されている一部の大企業は、この漫画村を止める方法を見つけようとしていました。しかし残念なことに、そのすべてが満足のいく結果をもたらすことはありませんでした。毎日新聞は、サイトへのアクセスをブロックする政府の措置は、プライバシーの自由を規定する日本の法律第 3 章第 21 条に抵触するため、違憲であると見なされたと指摘しました。
しかし、著作権侵害が出版社に損害を与える場合、日本政府は議論をする予定です。もちろん、この発言は漫画村からのアクセスを止めようとするものですが、それまで明確な答えは出ておらず、一方で漫画村は2017年現在も自由に運営されています。この問題は、2020年に制定された日本の著作権法改正を実現するための先駆けとなりました。この問題は 2018 年までかなり長い間引きずられていたと言えます。出版社は確かに、どのような措置を講じるべきかについて混乱していました。NHK 自身もこれについては重大な問題であり、適切な時期または決定を待つ以外にできることは多くないと説明しました。その時点で出版社ができることは、漫画村へのアクセスを辞めるように一般に通知することだけでした。出版社ができることは多かれ少なかれそれがすべてであり、漫画村へのアクセスを停止するように国民にお願いすることはいくつかの日本の漫画協会によっても支援されています。
しかし、漫画村のオーナーは、サイトを利用できるようにする方法をまだ模索中しています。冒頭で説明したように2018年4月10日にデビューしたdwuというVtuberがついに登場するまで出版社にとっては難しいままでした。
DWUは、彼女が持ってきたキャラクターのコンセプトを紹介しながらデビューしましたが、興味深いことに、デビュービデオの最後で、この DWUはエピソード1 で聴衆が予想外だったことを説明しました。
「はじめまして私はDWUです。私は 漫画村が何もなくなるまで破壊します」
最初は、これは視聴者には冗談としか見なされませんでした。しかし、翌日の 2018年4月11日、誰もマンガ村にアクセスできず、同じ日の夜 9 時に、この DWUが「オリジナルの漫画村を破壊することに成功した」とツイートを投稿するとは誰が考えたでしょうか。人々はそれがDWUの持ってきたただのジョークだと思っていましたが、今では全員が調べようとしていました。
DWUのせいでこれは本当に止まったのでしょうか? なぜなら、当時、日本の出版社と政府、ネットワーク サービス アクセス プロバイダーが漫画村を止める方法を見つけようとして打ちのめされてされていたにも関わらず、なぜこの DWUは簡単にサイトの運営を停止したことに、日本人全員が驚いたからです。日本には朝日新聞というニュースメディアがあり、漫画村に何が起こったのかを調べようとしているが、日本のネットワークプロバイダーは面白いことを朝日新聞に語りました。
彼らがマンガ村を閉鎖しなかったときに、日本のネットワークプロバイダーによると、漫画村サイトを運営していた人は自分のウェブサイトを閉鎖しました。この奇妙なことに、人々はすべてのソーシャルメディアに群がって、当然それについて尋ねました。「あなたは漫画村に何をしたのですか?」
このDWUが漫画村の一員であると非難されるまで彼女はとめることができましたが、一方で、このDWUは漫画村を打ち負かすことができたのでクールだと考えられていました。最終的にはニュースメディアも興味を示したので、介入した人はもはや偽のメディアだけではなくなりました。TV Mediaは降りてきて、DWUが漫画村に何をしたかを調べました。たとえば、abma TVは DWUのデビュー ビデオを放送し、議論しようとしました。
これは本物なのか、ただの偶然なのか、テレビ朝日は一方ですぐに連絡を取り、尋ねてみました。マンガ村を最初に止めようとしたのはあなたですか?
彼女はマンガ村の状況を理解している人に知り合いがいると答えただけで、他のいくつかのインタビューでマンガ村のデータストレージとしての海外のサーバーの状況しか理解していないと言いました。
しかし、最も興味深いのは、DWUがKai-you編集部の虹乃まほろにインタビューされたときのことです。インタビューの中で、DWUはいつも漫画村に関する問題の話題をずらし、最終的にこのまほろが漫画村についての質問をするまで、DWUは人間は愚かであると答えただけで、まほろがこのDWUに 3 回目に尋ねたとき、それ以上のことについて話し、憶測を与えるなら、野暮だと断言しました。この DWUが何かを隠している場合、これは g-cash で実施されたインタビューで起こったのと同じことであり、DWUは私が情報を知っているだけであると答えたので、インタビュアーは打ちのめされました。
しかし結局、DWUは漫画村についてこれ以上話したがらなかったので、私には彼女がどんな秘密を隠していたのかはわかりません。しかし、少なくともこの事件から、DWUは最強の VTuber の 1 人であると考えられていました。なぜなら、DWUは、真実が 彼女だけのようなものであったとしても、日本人自身によって破壊するのが非常に困難なサイトである漫画村を破壊していたと考えられていたからです。
そして漫画村は、例えば、2019年頃に村マンガサイトの元所有者が当局によって逮捕され、この漫画村の背後にある容疑者が星野ロミという男であると判断したことだけを最終的に知られています。興味があれば彼女のYouTube をチェックしてください。彼女のフルネームを検索するだけで、それは表示され、YouTubeを見つけられました。
この VTuber の背後にある不思議なことについて、皆さんが興味深い答えを見つけることができることを誰が分かりますか? よし、とりあえず以上です。今回の内容は多かれ少なかれ、あなたはコメント欄に情報を追加することができます。うまくいけば、このコンテンツはあなたにとって娯楽になるでしょう。最後までこのビデオを見てくれてありがとうございます。私はジェーンです。次のビデオで会いましょう。

最後に

この動画で興味を持ったインドネシアリスナーを定着するかはDWUとセバスチャン次第なので、僕の方からはインドネシア語の宣伝をさせてください。インドネシアは人口2.7億人、GDP1.06兆USD(2020年)ですが、2050年には人口3.2億人(日本は8400万人)、GDP12.2兆USD(日本は7.9兆USD)になると言われています。人口動態的に見ても日本と補完的で日本の中長期的なジリ貧に対するリスクヘッジになります。
また、とにかくインドネシア語は簡単です。僕が触ったことのある言語は日英中尼仏くらいですが、この中ではインドネシア語が圧倒的に簡単です。時制によって動詞が変化することはなく、複数形は同じ単語を繰り返すだけ。発音はeとrとv以外はローマ字読みに近いので日本語話者にも安心で、単語をつなげるだけでも日常会話程度であれば成立します。英語に挑戦して挫折し、西・中・仏あたりの第二言語にも挫折し、日本で生きるしかないのかと思っている人には挑戦してほしいですね。
更に言えば、インドネシア語とマレー語が兄弟言語で7割近い語彙と文法を共有していることも大きいです。インドネシアよりもビザが取りやすく、東南アジアで一定の地位を築いているシンガポール/マレーシアへの移住の道も開けてきます。新しいことに挑戦したいと思っている人がいましたら是非挑戦をしてみてください。

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