見出し画像

人生二度目の料理修行

料理修行というとたいへん大袈裟だが、
一度目の修業が新婚当時の数年間とすると、
今は二度目ということになるのか。

子供が幼稚園に入園したタイミングですぐに仕事らしきものを始めて以来、
ところどころどっぷり専業主婦期間はあったにせよ、
在宅ワークも含めて今現在もずーっと仕事をし続けてきた。

それで、だ。
告白しよう。
その「仕事をしている忙しい母」を大きな大きな盾にして、
私は料理に時間も情熱もたっぷりと己の持てる力を注いでこなかったのだ。

「時間がないから、いつもの肉じゃが」
「めっちゃ疲れているから、すぐできる親子丼」
「餃子を手作りしたいけど、気力も体力も残ってないから冷凍ぎょうざ」

てな具合で。

たまたまテレビでやってた簡単で美味しそうなおかずのレシピをメモしても
雑誌や新聞に載っていた作ってみたいと思った夕飯のレシピの切り抜きも
それらをとりあえず冷蔵庫にマグネットで貼り付けて、

結局は一度も作らなかった!!!!!

その時々で流行りの料理家さんの料理本も買うのだ。
クックパッドやその他のレシピアプリを人並みに取り込み、
料理上手な方々のインスタも沢山フォローしているのだ。

だが、しかし、
それらの料理本やアプリを使って実際に料理を作るのは
ほんとうに「たまに」だったのだ。

つまりだ。
要するに、
私は毎日の食事作りがそれほど好きではなかったのだ。

ずっと自分は料理好きだと思い込んでいた。
いや、思いたかったのだ。
十分にやってこなかったけれど、
やれば出来る子、なのだと。

うぉー馬鹿すぎるぞ、自分。
58歳だぞ、おまえ。

てな訳で、
もう一度、新人に戻った気持ちで
毎日のごはん作りに向き合おうと、心に決めたのだ。

【続く】
















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?