おばあさん
私は常日頃、お腹が空いていたので、学校に咲いたひまわりの種をお菓子代わりにしたり、そこら辺にあった甘い味がする花を吸ったり、友達の家に食料を求めに行ったり日々ご飯のことばかりを考えていました。
何度も友達の家でご飯をもらう日々を過ごしていた為、さすがに友達の母親たちは私と遊ぶことに関してよく思っていなかったので私はもうこの友達の家に行くのは難しいだろうとよくわからない空気を感じ取り、そのあとは食べれる野草を探したりしていました。
実際、本当に食べて大丈夫だったのかは分かりませんが今もいきてるのだから大丈夫な野草だったのでしょう。
新たに転校してきた女の子と仲良くなり、その子の母やおばあさんは私に優しくしてくれました。
私はその子と親友になりましたが、ある日おばあちゃんは霊感があるから今度見てもらうと良いと言われました。
ご飯が食べられればなんでもよかった私は彼女と共にいつものおばあちゃんの家へ行きました。
その日はいつもと違う部屋に入り、彼女のおばあさんは私に正座をするように促しました。
すると、そのおばあさんは「あなたにはすごいものが憑いている」と私に告げ、突如お祓いをしてきました。
そして、この数珠をつけるとすべての悪運は吹き飛ぶ、15000円あればいい。と告げてきました。
私にそんなお金はなかったので、母に相談するといいその日はお菓子をもらい帰りましたが、母は「そりゃ宗教だ、お前あぶねー奴のとこ行ってんじゃねー」と殴られてしまいました。
今思えば母が言ってることは正しく私は危ない世界へ入門するところでした。
しかしながら、母が"あぶねーやつ"と言っていたことも私にはあなたが言うのですかい?となったわけです。
そんなあぶねーやつの忠告により私はその友達とも仲が悪くなり、彼女はまた転校してしまいました。
今思うと笑ってしまう。
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