石屋まあく

短歌と俳句とミニ エッセイを書いています 金曜日の怪談 を書いてました 好きな歌人は河…

石屋まあく

短歌と俳句とミニ エッセイを書いています 金曜日の怪談 を書いてました 好きな歌人は河野裕子さん 好きな作家はオーヘンリー レイ・ブラッドベリ 泉鏡花 好きな詩人は飯島耕一さん 好きなエッセイストは 村上春樹さん 歌集「内詩鏡」を出すのが私の夢です Twitter連携

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#内詩鏡

科学的例えば僕は死んでいて存在しない空を見ている 台風がもたらした大雨の最中にみーちゃんたちの朝ごはんをあげに行き怖くなって途中帰って来た 命あっての物種という先輩の言葉を思い出していた その瞬間気持ちは自分の事でいっぱいになっていた

    • #内詩鏡

      寒(さぶ)いなぁと冬の朝吐く挨拶の温もり薄れ都会に生きる

      • #内詩鏡

        夜明け前すべて言葉の枯れ果てて歌の泉の尽き果てる夢 時々言葉は汲めども尽きないかのような錯覚に陥る時があるけれど いつでも脳は枯れ果てる用意がある ただその仕事をポイと捨て去るのも 人の脳だ 端的に言えば短歌は食糧にはならないからだ

        • #短歌鬼検索  哀しい

          観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生 栗木京子 短歌は人の心を簡単に 一瞬に 鷲掴みにするので困る 困ります 一晩寝ないで読んだドストエフスキーの「罪と罰」は長い間頭にこびり付いていた でも短歌は読むも一瞬忘れるのも一瞬 それはそれで良いのかも知れない

        • 固定された記事

          #内詩鏡

          怒鳴られて鼓膜に沁みる秋の風 老いてしまうことは必然であり罪ではないけれど 時折若い人たちから追い越されてしまうことがある かって自分がそうしていたことをまざまざと思い出す その人は言った もし自分の若い頃だったら君と徹底的に争う自信はある 今 僕は心臓病だからそれが叶わない のだ と

          #内詩鏡

          あたふたとしている人にあたふたと並ぶ私もあたふた連鎖 コロナワクチンだけではない 閉店大売り出しの行列もそうだ 品物も割引の品物が突然出てきたりする 待てば海路の日和ありというか 慌てて買って良かったためしがない 歌集なんかもうわついた人気が落ちてから じっくりBOOKOFFで買うことをおすすめします

          #まあくの絵本

          蔦ならば鎌に切らめど一人なる夫にからみし女をいかに 中河幹子 恐ろしくて好きな歌だ 人間の不確かさと不可解さと恐ろしさを感じさせる女の歌だ これ一つあるために頭から離れなくなる 中河幹子 鎌で追われたくはないものだ

          #まあくの絵本

          #まあくの絵本

          蔦ならば鎌に切らめど一人なる夫にからみし女をいかに 中河幹子 恐ろしくて好きな歌だ 人間の不確かさと不可解さと恐ろしさを感じさせる女の歌だ これ一つあるために頭から離れなくなる 中河幹子 鎌で追われたくはないものだ

          #まあくの絵本

          #まあくの絵本

          ともすればかろきねたみのきざし来る日かなかなしくものなど縫はむ 岡本かの子 誰にでもある心持ちを素直にズバリと表現したから今でも心を奪われるんだと思います 漫画 by takenokotoriさん you are funny.

          #まあくの絵本

          #内詩鏡

          カタカタと足踏みミシン音がして母は子のない寂しさを抱く 子供を持たない人は日暮になると哀しいと祖母がいつも母を虐めていたのを思い出す イラスト by humegg lets support

          #内詩鏡 ワルナスビ

          食欲は湧かないけれど可愛さに思わず近寄り朝の会釈す 啄む鳥もないのは寂しいものだ この一帯にだけこの子たちは繁殖している 生命力の力強さを感じてしまう photo by marc ishiya

          #内詩鏡 ワルナスビ

          #内詩鏡

          崩れたる不確かな愛あくまでも夢は夢だと言わねばならぬ 疑ったらキリがないのが人と人のつながりだ のり代(しろ)の部分を互いに割り引かなければとんでもないことが起こってしまう だから 愛を 愛を 愛を 愛を隙間なく埋めておかなければならない イラスト by humegg lets support

          #内詩鏡

          もし本の中から声が聞こえたら夢の国への入り口となる 本に書かれていることは大抵嘘が多い 物語という名の妄想なのだ 妄想は人を投獄して人を縛り付ける 私はそれが分かって そこからページをめくるのをやめた イラスト by humegg lets support

          #内詩鏡

          開けば芙蓉つぼめば芙蓉お洒落に咲いて秋の風呼ぶ 喩えようのない淑やかさに私は思わず振り返る 今年もまた

          #内詩鏡

          その子また生まれるのかな幾度目の人と生まれてまた泣くのかな 人に転生するとは限らない この夏に見たバッタや蝉かも知れない 人であれば再び辛いこともあるだろう また君と出会えるのかな どの確率で イラスト by humegg lets support

          短歌鬼検索

          秋の気配で #短歌鬼検索 額田王 『 君待つと 我が恋ひすれば 我が宿の 簾動かし 秋の風吹く 』 SNSもメールもないから自分の霊感を信じるしかない 祖母もよく話していた サブロウ(ガンで亡くなったおじさん)が夕べ訪ねて来て一晩胸苦しめて眠らせてくれなかった 思い残すことがあったんだろう 額田の王は恋焦がれた相手の気配を感じてのことだけれど 祖母のは思いを残したものの霊力の話だ どちらも見えない世界のことである