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光速の世界


すっごい吹雪いてる
すっごい向かい風
かと思ったら追い風だったり
あちらこちらから吹き荒れる風嵐
目まぐるしく世界の色が変わる
ぐるぐる、ごうごう、と。

ほらよく、タイムマシンに乗ってるシーンで
そこからの景色が決まって
時空間のうごめきを表してたりする
あぁ言う、ミラクルを絵に描いたような空間。


もの凄いスピードで物事が進んでいる。


そこの住人は、いつも未来を見てる。
それは、皆が未来と思ってもいない方向だ。
だいたいの人は、実は過去を見てる。
過去の収束する先を見て、未来と言ってる。
どんどん息苦しくなるわけだ。

ここの未来を見てる人たちって、
本当に高速で目で追いきれない。
何か生み出したと思った次の瞬間、
もうそれは過去の水流に乗っている。

泉のように湧き出ていて、
そのすべての雫を捉え切ることなんて出来ない。
溢れんばかりの星が煌めく空
その星の一つ一つ全てを丹念に見ていくなんて
とうてい無理なことであるように。

ものすっごい勢いで流れていく。
光の速度みたいに。


でも、ここは息が出来るんです。
この空間でする息が、何と心地よいことか。
今までの呼吸が、本当はそれって
ちゃんと息なんて出来てなかったんだと
思うくらい。
ここの空気は澄み切っているんです。

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