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葛西紀明選手の講演

もちろん彼のことは知っていた。
すごいすごいとは思っていたけど、こんなにすごい人とは知らなかった。

なんと8回のオリンピック出場。
(ご存知とは思うが、オリンピックって4年おきにしかないのだ。)

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5つのギネス記録保持者。(下記の太字がギネス記録。)

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生きている間に1つも取れない人がほとんどの中、こーんなにいっぱいひとりで一度の人生でこんなにもの栄光を手にする人がいるとは。。

1年も続いたスランプの時に支えとなったお母さんの短い手紙。

今紀明にとって初めて経験する辛い時期だと思います。
それも人生だからです。
この辛い時に少しでも人の気持ちをわかってやれる、今まで以上に強く優しくなってくれることをお母さんは願っています。
どん底から這い上がってくる我が子をお母さんは楽しみに待っています。
試合では無理しないで、元気な姿だけを見せてください。

ヒトは言葉によって救われる。
言葉の内容成分が100%愛の言葉は偉大だ。
この言葉の人に与える影響になんだか感動した。

紀明。突然の手紙です。
前から書こうと思っていたのですが、
久美子の入院、休みは面会に行くとかで忙しく、紀明が外国に行く前にとペンを取りました。
長野の大会では久しぶりの笑顔が見られましたね。
最初から出足がよく、大倉山優勝かと思えば、ワールドカップではがっくり。
何か今、今の生活がその物が出ているように思います。
この1年、紀明にとって最悪、怪我、妹は再び入院。
そんな中どん底から這い上がってきた息子を頼もしく思っています。
これからも色々なことがあると思います。
たとえどんなことがあったとしても、あんたは強い人間だから負けるようなことはないと信じています。
久美子もまた今まで経験したことのない無菌室に入るんです。ほんの少しの雑菌でも命取りです。そのため、歯の治療や毎日のように検査です。
2〜3日前も骨髄から血液を取ったそうです。
不安な中、一生懸命頑張っています。元気になったら車に乗りたい、したいことが山ほどあるんです。
同じ兄弟で一人は世界一、一人は生きることの夢と希望をいっぱい持って生きています。そんな子供達を誇りに思います。
お母さんは偉そうなことは言えません。
今、一生懸命生きていたいのです。2度とない人生だから。
子供達を思う気持ちは今までもこれからも変わることはありません。お母さんの命だから。
今言えるのはそれだけです。外国へ行っても精一杯頑張り体には気をつけて、
春まで会えないかもしれませんね。元気で、じゃぁ。
追伸:一生に一度縁があって巡り会えた人を大切にしてください。

家族の支えは偉大だな、としみじみ思う。
お母様も放火で11ヶ月の火傷での闘病生活を過ごした後、他界。
妹さんも長い闘病生活の後、2016年に他界。

彼の人生はこの2人に比べたら、そんなに辛くない、と彼は仰っていた。

ちなみにワタシが個人的にへぇーと思ったのがメダルの重さ。
ソチの銀メダルの543g、銅メダルの重さが478gだそうだ。
(ちなみに羽生結弦くん曰く、金メダルの重さは548gだそうだ。)

彼の座右の銘は「自分の夢を努力で叶える」

人生9回目のオリンピック出場、悲願の金メダルを目指して50歳での北京オリンピックに挑みたいと仰る葛西紀明選手は、力強く、キラキラと眩しかった。


励みになります。個別にお礼のメッセージさせていただきます。