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サリー 死霊と戯れる少女

引っ越した先でポルターガイストに悩まされる少女とその家族の物語。実話ホラー。
実話モノって大体つまらないのですが、これも例に漏れずエキサイティングではなかったね。うん。

でも、それだけにリアルではあった。
立派ではない両親に、頼りにならない神父さんや霊媒師、というかもう周りの大人たち。そして思わせ振りな友達の存在。そういう人々が関わって状況が進展するような気がしたが、別にそんなことはなかったぜ!
でもそれがリアルな現実よね。

結局現実に霊がいたとして、そうなれば人間のできることなんて大して無いんだろうなあ。
コロナの対応見てもそうだけど、結局全て職に就いているのは、みんなただの人間でしかないのだもの。総理大臣もホームレスもなんら変わらん。貴賎はない。
神父も霊媒師も教師も、親すらも。所詮は人間よ。

そういう人間の無力さとか滑稽さを観るには、結構悪くない映画だったように思う。
まあ、ホラーとしては物足りないわけだけども。
リアル故なのか、「なんやかんや」あって次のシーン(前のシーンの結末は特に今後に関係がないぞ!)になることが多くて、ぶつ切りからのぶん投げが多かったのは残念。

シーンの繋ぎ目をもう少し丁寧にするか、あんまり本筋に関係ないシーンはこの際はしょってしまっても良かったのかもしれない。
でも、まあこれがリアルと言えばリアルなんだけど。人間の日常は非合理の連続だわ。
ただ、結末のシーンは鳥肌が立った。この結末だったのでこういう印象になったとも言える。

人間のリアルを観るにはおすすめだよ☆
レビューとか見るとツッコミ多すぎるけど、どうせ当事者になったらこの程度しか(あるいは、すらも)できないからねえ。
映画を観て神の視点で「登場人物に」文句言うのは好きじゃないわね。

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