超魔道列伝UUG

なんというか、なんだろう、ハンバーガーにパクチーが入ってた気分!パクチー食べたことないけど!

雰囲気は悪くなかったし、読めるんだけど、違和感のある展開と言動が延々と続いていくから今までのは何だったの感がすごい。

特にアリエッタとエリス。オカアサンになったことなどわすれている。何なら演技に違和感があったのはそういう言動への抵抗かと邪推する程度には振り出しに戻っていた。
エリスはエッタと少しずつ築いた絆と信頼関係が綺麗さっぱり失われていた。また胃薬飲むぞ。

イーニアもソフィも相槌要員になっていて、本来の能力が無くなっていた。
イーニアは今まで貪欲さを描いてきただけに残念。
ソフィももっとしれっとかましてくる奴だったのに、ただの魔道士レベルの言動に。本当にCEOか?リルム説得シーンもいまいち響かなかった。
あと最後「ふふっ」は無いだろう。

あそこでもっとちゃんとフォローして、黒猫さんだけにふふっするのがソフィの魅力でありわたしの嫌いなところであって、そういう!今まで見出だしたり発掘してきた魅力が!全部失われていた!
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全体的に読めるし文章は悪くないだけに、そういうキャラクター認識の不一致が生み出す違和感が強烈に印象付けられて、余計に拒否反応がでる感じ。
あと、ギャグのセンスも悪くなかったと思う。
UGのシリーズは特に、キャラの魅力を軸に進む物語なだけに、キャラクター認識の不一致は致命的だと思う。

たぶん、USGの次くらいにこれを読んだら比較的違和感なく受け入れられると思う。
アリエッタのいとおしさが爆発したUPGの次にこれがきたのはつらい。

さもなくば破壊力的(うろ覚え)な企画コンセプトが悪かったかもしれない。絵は良かったものの、そのコンセプトに引っ張られる形でキャラクターの破壊力や破壊欲求が上振れしたのかもしれない。
ぞっとしない。

エッタ終焉説が出てるけど、UPGの方がもっとずっと綺麗に匂わせてたように思う。あれはぞっとしたわね。

繊細な心の機微というか、前は本当なんなら難しいくらいだったんだけど、極めて大味になってしまったのがなあ。和食とハンバーガーくらいちがう。和食屋さんに入ってマクドナルド(パクチー入り)出された気分ね。マクドナルドも好きだけどね。思ってたんとちがう。

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