見出し画像

犬鳴村

ひさびさの和ホラー。和ホラーは観終わったあとトイレ行けなくなることが多いので、かなり覚悟して観るのです。
でもやっぱり性に合うなあって感じですね。こわいしおもしろい。(もちろん、合わないのもあるから結局はアレですが)

主人公の兄とその恋人が心霊スポットに突入!しかし途中恋人が恐ろしい目に遭い命からがら逃げ帰るも、それは怪奇の幕開けに過ぎなかった…!という話。ホラー。
結構怖いがまだ耐えられるレベル。ほどよい。
怖い話のお約束とか定番ネタとか民俗的な話とかを一通り楽しめるお得な一本。

設定がいまいちスッと通らない部分が少しありややモヤるが、雰囲気と展開で押し通せるだけの勢いがある。こまけえこたぁ気にすんな!でも素直に受け入れられる魅力がある。
後半の執着はちょっと泣けた。悲痛よね。結局。
この辺の執着がメインテーマなのでしょうかね。男の子にも実母にも共通している。

とりあえず怪異に遭い、その怪異について調べたりして真相を探ってくれる、あるいはその展開は必須だと思っているので、真相が比較的明かされたこの作品はかなり爽やかな気分で見終われる。
オチがあれでもね。後味の悪さを強めたいならもう少し何か嫌な設定が入ると良かったのか。後味悪いの嫌だけど。

ただ、民俗的要素とかホラー有名どころなネタとかは良いのだけど、やはり怪異そのものの輪郭がかなりぼんやりというか、不定形なのがいまいち怖くなくさせている気がする。程良いといえば程良いのだが。
もう少し、○○すると死ぬ!バーンみたいなはっきりとした骨組みがあった方が怖いとおもう。

しかし和ホラーと民俗色は相性バツグン☆だと思っているので、そういう意味合いでは「そうそうそこそこ!」てな感じで満足できる。
本当に人類史は闇だぜ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?