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神都ピカレスク3

ピカレ終わった!だいぶ寄せてきたな。

名前が着くことは、やはりその個に色を着けてしまう。良くも悪くも。
底知れない「名前の無かった」彼らが、自らそれを自分の名前と認め肯定的に生きていく様子は、わたしにはさびしいものに思えた。

すごく明確で明瞭に分かりやすく説明してもらって、全く破綻はないのだけど、だからこそ違和感を持ったというか。破綻者の論理は破綻していてほしいという、わたしの願望なのかもしれない。

初代ラビリンスBGMのような、底知れない闇を内に秘めていたはずの彼らが、極めて明快で素晴らしいメロディーラインのそれに切り替わったかのような。
その不気味とも言える翳りが、ピカレの魅力というかそれこそ先の読め無さに繋がっていたのかと思う。

繋ぐべき点も取りこぼしていたように感じられた。
良くも悪くもとても分かりやすくて、とても筋が通っていて、全て見せてもらった。
あれね。あれだわ。LEDの煌々とした明かりの下でする性行為のようなものね。
蝋燭の明かりのような、若干の暗がりの方が風情が出るものである。

あ、月明かりの方が良かったですね!!!!

前イベで、ケネスが普通に殺せと迫って殺せなかった代償を払わされた世界線を思うと、今回はどうしても世界がお利口さんだった。
闇が足りない。闇が。


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