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みいこ みーつ みー(後編)

前回の続きです。

前回の最後に私が懸念したこと、
それは「こっちむいて! みい子」
全巻を揃えるハードル。

「ナンデコノヒトガ、コレヲカウノ?」
と思われそうな、お店の人の反応に、
自分が耐えられるか?

「コウイウ理由でコノ人はカウンダナ!」
と店員さんが自然に、
健やかな気持ちで了解できる。
そういう購買者としての説得力が、
私にはない気がしたのです。

大人の男という属性とのマッチングなら、
成人向け図書の方が、
よほど腑に落ちていただけるでしょう。

そんなに簡単に納得されたら、
イヤですが・・・。

そもそも私がコミック(35巻)を買えたのは、
このエリアでは珍しい、セルフレジだったからです。
ところがこのお店には、
他の巻は置いていませんでした。

だったらネットで買う、とう方法もあります。
ですが最近、新本なのに紙が折れている物が
送られてくることが多くて、抵抗があります。

今までは「しょうがないなぁ」で済ませていました。
でも本作は、できるだけ良い状態の物を
買いたかったのです。
それほど入れ込んでいた証とも言えます。

やはり対面販売の店で買うしか、ない。

そこで、考えました。
「買うのが必然」
店員さんにそう思ってもらえる、
「大義名分」はないものか。

近々アニメ化される、とか、
「このマンガがスゴイ」で紹介された、とか。

でもそこは、なにせ奥ゆかしい本作のこと。
ハデな展開は見当たりません。

あとたとえば、パパやじぃじなら、
娘や孫に頼まれた、など
正当性の高い理由をつけることも可能でしょう。
が、私の場合は、そういう援軍もおらず。

大義名分立たずんば、もはやこれまで
ハラを決めた私が最終的に使った手は・・・

1)人間に関心が薄そうな店員さんの時を狙って買う
2)岩波新書とかの真面目そうな本でサンドして買う

2)は、昭和の青少年が用いた伝統の技。
まさかこの歳で使うことになるとは・・・。

こんなふうにして、最初の方は2冊ずつ。
そのうちに慣れてきて4冊ずつ。
買い続けているうちに、初期の懸念も何のその。
当たり前のような顔でレジに通してミッション終了。
コンプリート!!

文章にするとあっけないですが、
はじめのうちは本当に、青少年のドキドキでした。

そして、全巻(既巻分)を通して読んでみて・・・。

主人公の「みい子」をはじめとした
子どもたちの成長が感じられ、なんか感激でした。

しかもこの手の1話完結式のマンガには珍しく、
学年が上がるのです。
※25年間5年生が続いた後、
    4年間の6年生編を経て、現在は中学生編

私にとって、マンガでこれほど
多幸感あふれる時間を過ごせたのは久しぶり。

そして、
望むなら、アレコレ迷うな、行動あるのみ
やればできる! ・・・というお話しでした。

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