ひとつだけ

はじめてのnoteに、好きなドラマがあることを書いていた。最終回まで話さないつもりでいたけれど、ずっと願っていた言葉が今回の話で聞こえたので、思い切って書いてしまうことにする。

わたしが好きなドラマ、MIU404について。

アンナチュラルというドラマがとても好きだった。当時の自身の環境も相まって、救われることの多いドラマだった。
エンターテインメントの力に生かされてきたわたしだが、そんなわたしの中のおそらくNo. 1に力をくれる作品だと思う。
仙豆みたいな作品。

MIU404を観ようと思ったのは、そのアンナチュラルチームが再集結して作っている作品だと知ったことが大きなきっかけだった。

でも実は、このきっかけだけでは、ドラマを実際に1話から見るには至らなかったかもしれない。
後押ししたのは放送前の予告である。
予告を見てぞわぞわした。
感覚でしか伝えようがないが、画面からにおいがした。人間が目の前で生きているにおいだと感じた。
おそらく、ドラマが持つ強いメッセージが、そんなにおいを伝えてきたのではないかと、7話まで見て思う。

1話からカーアクションはもちろん、登場人物の背景を想起させる表情や台詞、画面の美しさ、テンポの良さ、躍動感…。わくわくした。わくわくしすぎて1話をそのままTVerで3回、録画を5回観た。何度見ても面白くて腰を抜かした。初見ではなく、3回目で腰を抜かしてくる作品。2話を見る頃にはすでに夢中だってけれど、2話を観て色の使い方が好みすぎて身悶えした。そこから3話以降はドラマの世界に転がり落ちるのみ。1日のふとした時に台詞を思い出す。一コマを思い起こす。

こんなにドラマを繰り返し観たことはない。
こんなに繰り返して観て感情を身体ごと揺さぶられたドラマはない。

今朝公開したnoteで書いた昨年追いかけた舞台は演劇ハイキュー!!だが、なぜハイキュー!!を好きなのか、私の理由は言葉にすれば、「大人がちゃんと大人でいるから」。大人になって感じたこと。大人になるって、きっと大人である自覚と目の前の相手にとって誠実に向き合おうとする力が必要だ。これはすごく難しい。少なくとも私にとっては。
そんな「大人がちゃんと大人である」においがこのドラマにも感じられた。好きだと思った。

そして本日の7話。
家出少女に家に帰ること促すのではなく、一人の人間として向き合い、「あなたに何かあると悲しい」という感情をもつ人がいる事実と、人に助けを求める方法を教える姿に、あぁ、この作品を信頼して観てきて本当に良かったと感じた。

丁寧だ。熱い気持ちが見える。今観るからこその作品だし、この先の未来にもきっと必要な作品で、過去のことを置いていかない作品だと感じる。

私にとっては何より「信じられる」作品だ。

人は人としてちゃんと生きることができることを、信じてみてもいいのかなって思える作品。

最終回まで待てなかった。とっちらかったただの一ファンからのラブレターでしかない。
次の日に読み返して汗が止まらなくなるかもしれない。

でも後悔はしない気がする。だから、公開しちゃおう。

最終回後、もう一度感想を書くと思う。
書かずにはいられないだろうと予想できる。
その時の私が今から羨ましくてたまらない。
いいなぁ、どうだった?

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