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Big Foot台湾ツアー①台北編

台湾の熱狂にすっかりやられている。この感じめちゃくちゃ好きだなぁ。

ツアー初日15日、台北ライブの主催者チークワン(王啟光•レコード屋【先行一車】)の、素晴らしいオーガナイズに感謝!!
※友川カズキさんの楽曲から店名を頂いたというレコードショップ&本屋である先行一車。音楽に狂った人達がひっきりなしに来る!エンドレス乾杯。Come on!!

【友川カズキさんの先行一車】
チークワンが影響を受けた名曲名演!!みんな聴いてください。先行一車の意味が分からない人はググると良いかも。
https://youtu.be/3Gs3uPom3js?si=km-zcmfx6eqmtWbT

『十方樂集』でのコンサートには100人を超えるオーディエンスが来てくれて立ち見も出て熱気溢れるものだった。前半は地元のミュージシャン達と我々との組み合わせセッション、後半はBig Footによるライブという構成。

まず我らがビッグボス坂田明さんが登場。ギターのJyun-Ao CaesarとドラムのLala Reichとのセッション。緊張感溢れる舞台。Jyun-Aoは、エレキギターとE-Bowを使って高周波の音をオンオフ又は変化させるような演奏。ドラムのLalaは終始坂田さんを真剣に見つめながらの熱演。心のままに打つ音が響いてきた。坂田さんの音が周囲を灯していく道標のよう。

次は、様々な笛を吹く林小楓(リン・シャオフォン)とバイオリンの李英豪(リー•インハオ)と俺のセッション。サウンドチェックの時に、響きも良いのでマイクは使わずアコースティックでやろうと提案した。二人ともとても素晴らしい演奏家で、このままレコード化したいな。(オープンリールで録音していたからもしかしたら…。)お客さんや共演者達の反応も凄いものだった!リンさんとリーさんの二人に出会えてめちゃくちゃ嬉しい!!また是非やりたいトリオ!!

次はテナーのヤンセン、ドラムのダレンと、金属板や竪琴のようなものにピックアップを付けて演奏する北山Q男(ベイサンキューナン)とノーインプットミキサーによる演奏家の甘水(ガンスイ)という組み合わせによる演奏。北山Q男はギターアンプの前に膝を着き全身を使って音を奏でていた。衝動がそのまま音になるのを素晴らしいと思いながら見ていた。ノーインプットミキシングボードを演奏する甘水はモニタースピーカーがない状況でも細心に耳をそばだて音を紡いでいた。ダレンのドラムとのアンサンブルが凄く良くて、低音のグリッサンドが連なるところはたまらなかった!

この会場はアコースティックな音が本当に素晴らしかった。テナーのヤンセンの様々なノイズ、暖かなブロウ、ダレンのドラムから鳴る様々な音。繊細かつ大きな振れ幅の演奏。この二人と一緒にバンドがやれて幸せだと思う。

小休憩を挟んでBig Footの演奏。即興演奏でありながら、バンドとしてお互い理解しながらもネクストビヨンドを目指す演奏。久しぶりに音を出す喜びと猛スピードの展開のスリル。

一年前はこのBig Footカルテットで日本ツアーをしていた。岡山の蔭凉寺の住職である篠原 真祐さんとエンジニアのEmre Ekiciさんのおかげで素晴らしい録音が出来た。それが今回のニューアルバム『Come On!!』となり、発売記念の台湾ツアーに繋がったのだ。嬉しいことながら初日からアルバムの売れ行きは絶好調!!

台湾在住でエクスペリエンタル音楽のコレクターであるJan-wen Lu氏からは、「Big Foot(Akira Sakata, Yong Yandsen, Darren Moore and Takashi Seo)'s incredible live performance in Taipei last night. Probably the most important milestone in the history of improvised music in Taiwan!!」と、とても嬉しいコメントを頂いた。有難うございます!!

終演後は、先行一車で打ち上げ。嬉しさと楽しさと明日別れる切なさで、あまり記憶がない。香り高い高粱酒(アルコール58%)に全て持っていかれてしまったのかもしれない。もうこれ無しではいられなくなってしまった。全てを終えて高粱酒を飲むと、俺は台湾にいるんだ!と思える。

そして、旅は次の場所である台中へ!!

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