新型コロナとワクチンに関するちぐはぐな状況について(整理用)➀

※注意
この記事はただの整理用(たたき台レベル)です。何かの結論でもなければ何かの証明でもありません。単なる今までの流れの雑記です。

1.ワクチンとはどういうものであったか?
まずワクチンについてですが、初めはどのように主張されていたでしょうか?私の記憶と経験では2020年の時点では「ワクチンができれば収束する」といったニュアンスで私も周囲も考えていました。
その後「ワクチン接種によって”感染拡大防止”を目標」とする主張がなされたはずですが、2021年ワクチン接種が進んでいるにも関わらず新規陽性者数は増え続けています。例え未接種の方が陽性になっているとしても、ワクチン接種が進んでいるのに新規陽性者数が増えていくのは疑問です。
その状況を受けて次は「ワクチンは感染を防ぐことはできないが、重症化を防ぐことはできる」という主張に”いつの間にか”変わりました。
最終的(8/23日現在)に「重症化→重症率」と置き換えられています。

現時点でワクチンとは「当初、新型コロナを収束させるもので、感染拡大を防止するものと認識されていたが、いつの間にか重症化を防ぐものとなり、現時点では重症率を下げるもの」として主張されている。

2.デルタ株などの変異株に対する有効性
私の知る限りではワクチンを打っても重症化したり死亡したりするのは変異株が原因だと主張する場合が多いです。つまり変異株にはあまり有効ではないということです。変異株は感染力が非常に強いとのことなので、確かにこれなら「ワクチンを打っても重症化したり死亡したりすることもある」と主張できます。

3.ワクチンを打っても他人にうつすのか?
今主張されているワクチンの性能であれば「他人にうつす」ということになるでしょう。感染拡大を防止する効果が無いと言っている以上、それはすなわち他人にうつしているということです。当然ですが、自分がワクチンを打ったからといって周りの人の重症化や死亡を防ぐ効果はありません。
あくまでも打った人の重症化や死亡を防ぐという主張です。

4.「他人にうつさないため」とはなんだったのか?
今現在でもですが、ワクチンを打つ理由に「周りの人にうつさないため」という意見を聞きます。しかしワクチンに感染拡大防止効果はありません。
つまりワクチンを打っても周りの人にはうつします。
この主張は無知から来るものなのか、何かの工作なのか、疑問点のひとつとなっています。日本人が他人のためと言われれば行動力が高まることはもう周知の事実でしょうから、この手の言葉を見かけたら用心が必要です。

5.なぜ若者の新規陽性者数が増えているのか?
ここまでの内容によれば、ワクチンは感染拡大を防止できません。
(できると主張するには反証が多すぎます)
これを確定と仮定すれば、今度は「若者はワクチンを打っていないから」という主張と矛盾してきます。ワクチンの接種/未接種と感染拡大には関係がないのです。この点はPCR検査数やCT値などを調べてみる必要があります。

6.若者は危険な状態にあるのか?
ワクチンが感染拡大を防止しない以上、ワクチンを打っても陽性者数は増えていきます。問題は陽性者数が増えることがどの程度問題なのかということです。若者と言っていますがここでいう若者とは0~49歳までの人達と定義しておきます。少なくとも重症化しなければ死亡はあり得ませんので、まず重症化した人数を見てみます。データは厚労省のオープンデータです。

コロナ1

少し小さいですが0~29歳では0人、31~39歳が1人、40~49歳が27人です。
全体の重症者数は414人です。陽性者数に対しての割合は0~0.3%です。
続いて死亡者数も見てみます。

コロナ2

こちらは累計の死亡者数13200人に対して、
0~29歳で9人、31~39歳で29人、41~49歳で116人です。
死亡者数に対しての割合は0~0.1%です。

厚労省のデータを信じるのであれば、いわゆる「若者」に新型コロナの危険が迫っているとは考えにくいです。

7.若者はワクチンを打つ必要があるのか?
重症化も死亡もしないのであればワクチンを打つ必要はあまりないのかも知れません。また、他人にうつすかどうかは先述した通り関係ないので「他人にうつさないためにワクチンを打つ」という選択肢もありません。

8.重症化しづらくなるなら有効ではないか?
かかっても重症化しにくいのであれば確かに打つ意味はあります。
しかしそもそも重症化自体が若者では起きていません。
起きないことの予防にどれほどの効果があるのかは疑問が残ります。

9.変異株にかかったとき重症化を防げるなら有効ではないか?
変異株に対しては有効でないと主張しておきながら重症化を防げると主張するのはよくわかりません(2.参照)。
これについてはまだ今後のデータを必要とするでしょう。
何しろ現在はワクチンの実験中(治験)なのではっきりわかりません。
※恐らくこの辺の矛盾が出てきたために「重症化」を「重症率」と言うようになったのだと推測しています。

10.変異株は若者を中心に重症化を引き起こしているか?
私の知る限りでは最初にデルタ株が国内で検出されたのは2021年3月28日です。感染研が発表した日付が最初と認識しています。
とはいえ初めて検出されたということですからその前からすでに国内に入っていたということでもあります。
ではその時から若者の重症化が増えていっているのか?というと少なくとも7月28日時点ではほとんど重症者も死亡者もいないです。
3月28日に検出され4ヵ月経って特に何かあったということはありません。
陽性者数の1日平均もそれほど変化なしで、6月に至っては前後の月と比べて極めて少なくなっています。

コロナ3

※厚労省のオープンデータをExcelで処理しています。
ところが8月になって異常なまでに増えています。6月の約10倍です。
「感染爆発だー!大変だ―!」という話ではありません。異常なのです。
変異株がいきなり本気を出したのでしょうか?そんなことないですよね。
これはまだ単なる予感のレベルですが、私はなんらかの人為的なものを感じています。デルタ株(変異株)では説明が付きません。

コロナ4

※厚労省のオープンデータをExcelで処理しています。
検査数を確認してみましたが増えているとはいえ陽性者数のように爆発的な増え方はしていません。7月15日以降から明らかに陽性率が増えています。
ちょうどオリンピックの・・・・・・これ以上は今回の記事では触れないでおきます。たまたまかも知れませんし。

11.なぜ陽性率がいきなり跳ね上がったのか?
わかりません。CT値や(民間のものを含めた)検査キットに変化があったのかも知れません。TwitterではCT値が50になっているという情報もありましたが確証はないので結論は保留にしておきます。
ただ、この増え方は変異株が危険というような次元の話ではないということだけは間違いないと考えています。

12.若者は今後ワクチンを打たないと重症化するのか?
基本的に重症になること自体が極めて稀なことです。
このことから「ワクチンを打っていない若者が重症化するケース」が増えていくことは通常ならあり得ないでしょう。もし「ワクチンを打たないと重症化する」と言うのなら、なぜ8月まではワクチンを打っていない若者が重症化していないのか説明が付きません。8月になっていきなりワクチンを打っていない若者だけ重症化するようになるなんてことがあるのでしょうか?

13.この現象に対するひとつの推測は?
この一連の疑問に対して、ある話を聞いたことがあります。
「ワクチン接種者が、ワクチン未接種者を感染/重症化させている」というものです。この説の理屈を読みましたが、残念ながらまだ私にはそれを信じるに足りる根拠はないと現時点では判断しています。陰謀論、与太話とまでは言いませんが物証に乏しいです。

しかしその発想の起点は私と同じだと思います。
このおかしなデータ、ちぐはぐな経緯を見ていくと、ひとつの結論として「ワクチン接種者が逆に新型コロナを蔓延させている」ということを思いついたとしても不思議ではありません。
数字だけ見ればワクチン接種がある程度進んだ直後にこの陽性者数の激増ですので、デルタ株(変異株)が急にやる気を出し始めたと考えるほうがオカルトです。

まだ調べてみないとわからないことは多いですが、厚労省のオープンデータだけでも色々と考えることができます。次回は相関係数あたりを出して調べていきたいと思います。

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