指導者の勉強をすればするほど選手としての評価が高まるロジック

ブログ久々すぎて始め方忘れた。。。

まぁとにかく最近サッカーが楽しくてしょうがないです。

久しぶりの更新なんでとりあえずスペインの現状から話そうと思います。

皆さんもニュースで報道されているのでご存知ではあるかと思われますが、ヨーロッパでは依然として新型コロナの感染再拡大が懸念されています。

現在スペインのカタルーニャ州ではロックダウンとまではいきませんがバルやレストランの営業もテイクアウトのみと様々な行動が制限されている状態です。

当然サッカー界もその影響を受けており、先日、第二波大規模感染に備えた措置の一環として全国リーグ以外の全ての試合が15日間中止となってしまいました。

これにより自分が指導しているU13,U15のチームはもちろんのこと選手として週末に予定されていた試合も延期となってしまいました。

大人のリーグ戦が始まり、子供たちのリーグ戦の日程もやっと出てきたところで残念ではありますが、練習は問題なくできているので引き続き子供たちがより安全な環境で楽しみながら成長できるよう指導を続けていきたい思います。

では、ここからは最近の出来事について話していきます。

先述の通り自分は指導者をしながら所属クラブのアマチュアのBチームで選手もしているので一足先に選手としてのシーズンの始まりを迎えていました。

(やっぱサッカーは自分がプレーするのが一番楽しいので選手は辞められないですね~)

このチームはカタルーニャ州1部に所属するトップチームのBチームとして主に同クラブでの育成年代を終えた若くて有望な選手達(いずれトップチームで出るであろう選手達)の他クラブへの放出を防ぐ受け皿を担う役割として存在しています。*Bチームはカタルーニャ州3部。

なので、今年27歳になる自分はチームでも最年長。20歳前後の自分よりも若い選手達に囲まれながらクラブの主旨とは違ったちょっと異質な存在ではありますが、楽しみながら日々トレーニングに励んでいます。

今は現役でバリバリやっていたときほどのキレもなく毎試合全身筋肉痛になるぐらいには衰えを感じています。

それでも試合には先発して、開幕戦でも2ゴールで勝利に貢献できたのは指導者としてサッカーの勉強をしたのがとても大きなポイントであると思っています。(次節でも1ゴールと絶好調です笑)

それに関連して最近よく思うのが、どうして自分は学生時代もっとサッカーの勉強をしなかったのだろうと、、

あのときは本気でプロになりたいと願っていたしそれなりに努力もしたつもりではありましたが、サッカーの構造を理解しようという考えにはまったく至りませんでした。

大学時代に指導者C級ライセンスを取ったときでさえそんな考えには一ミリも及ばなかったのは本当に今となっては不思議です。

おそらくそれまでの自分の経験則のみでサッカーを理解したつもりでいたのでしょう。

そして全てはバルセロナに来てから変わりました。

実際に最先端のサッカーの環境を間近で見て、その熱狂を肌で感じることで今まで見えなったサッカーの本質部分の存在に徐々に気付いていき、指導者として本格的にサッカーの勉強を始めたことがきっかけとなりよりサッカーへの理解が深まり、それに付随して選手として更にレベルアップができたのだと思います。


そんな自分が今一番強く思うことは選手として成長したいのなら指導者になる、もしくは指導の勉強をするべきということです。

これは早ければ早いほどいいと思います。

実際にスペインでは16歳ぐらいから指導者を始める選手はよく見られます。

とくに海外サッカー留学をする選手は絶対にやった方がいいし、やるべきです。(理由は後ほど、、)

まずは自分が経験したことを踏まえてなぜそうした方がいいのかということを簡単に解説したいと思います。

それらの理由は以下の6つの段階に分けました、

①試合におけるサッカーの根本部分(原理原則)の理解

これはピッチ外(指導者学校など)で学ぶ部分です。チームの戦術とは別でサッカーの試合において普遍的に起こり得る現象に対処できる。各状況で当たり前にやるべきことが明確化される。

②トレーニングの内容がより理解できるようになる

自分でも指導者としてトレーニングを作るようになり、監督が何を意図してこのトレーニングメニューを作ったのかが分かるようになる。要するに監督のやりたいこと(チーム戦術)がより理解できるようになるということ。

③チーム、そして個人として試合中にやることが明確になる

①と②が可能になると試合中にやるべきことが明確となりプレーの判断に困らなくなる。

④判断の自動化によるプレースピードの向上

③によって試合中に起こり得る様々な状況でも判断に時間を取られずに瞬時に素早く動ける。*不用意にボールを取られる回数がかなり減る(これは自分の実体験に基づく)

⑤試合中の自己修正能力が身につく

仮にうまくいかないことが起きても、①サッカーの根本部分と②チーム戦術の理解があれば自分自身でプレー中に修正することも可能。

⑥緊張の軽減

試合前からやることが明確で試合中も修正できるようになれば自信をもってプレーすることができるため過度な緊張をしなくなる。(これも実体験に基づく)


とまぁこんな感じです。

選手として成長したい人は指導者の勉強というよりサッカーの勉強をした方がいいということを声を大にして言いたいです!

(指導者になれというのは結果的にサッカーの勉強になるから)

とくにピッチ外での勉強。

ただぼーっと試合観戦しててもサッカーの勉強にはなりません。

短い動画の切り取られたスーパープレーばかりに目を向けないで、

今、なぜそういう判断に至ったのか、そのプレーはなぜ効果的だったのか、

それを見てわかるようにピッチ外でトレーニングすることが大事じゃないかなと思います。


あと、留学生が指導者の勉強をするメリットの一つとして確実に語学力は上がります。

とくに現地で使われるサッカー用語など。

すでにある程度話せるレベルなら猶更、あ、この動詞はこういう表現もできるのか!など現場で起こる現象を見ながら生のスペイン語を聞いてるだけで必ず新しい発見があるはずです。

また母国語以外に触れる機会が多くなるし、育成年代の練習を見ていると子供たちの振る舞いなどからも文化の違いや多様性について触れる機会にもなるのでそういった文化的側面から得られる人間的な成長に繋がるという部分でもおすすめです。

アシスタントでもボール拾いでもいいので海外で時間を持て余してる選手は本当に全員今すぐ指導の現場に立ったほうがいいですよ!(クラブの人に言えば絶対できるので)


最後となりますが、先日自分はトップチームの練習に召集されました。

まさかの出来事で正直参加する前はめちゃくちゃ嫌でしたが(選手は気楽にやりたいので、、)高レベルな社会人チームの指導を中から見れたのはすごく勉強にもなってトレーニング中は終始満身創痍ではありましたがそんな中でも楽しむこともできたので、たったの一日ではありましたが、指導者としても非常に良い経験となりました。

選手として評価されるのは全く意図していなかった事態ではありますが、指導者として勉強することでサッカーをプレーすることが以前よりも断然楽しくなったことは間違いない真実です。

これからも指導者やることで選手として成長できるということを発信していきたいですし、それに説得力を持たせるためにまずは自分自身がその証明となるよう頑張っていきたいと思います!


おわり。


今日の気になるニュース、

『スペイン1部のヘタフェが衝撃の改名、

 その注目された新しいクラブ名は、

  【 Fe    ふぇ】』

早期コロナ禍の終息を心より願います!

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