見出し画像

リュックサックと呼ぶか バックパックと呼ぶべきか...

こんにちは。
背負いのテツです。

普段はバッグのOEM製造メーカーの企画営業をしています。 その傍ら、リュックの背負い心地や使いやすさを研究開発、製品化する自社企画プロジェクトに取り組んでいます。

プロジェクトを進めるに当たり、*リュックを何と呼ぶべきか気になってしまいました。バックパックが世の中的には多いのかなと思いながら、個人的に馴染みのあるリュックサックのほうが良いなと思ったり...
そこで色々調べてみました。

*日常使いのリュックについて考えていますので、本格登山やスポーツ向けは想定していません

リュックサックとバックパックは何が違うのか

まず、バックパック と リュックサック の違いについてgoogleで検索しました。

ざっくりいうと

バックパック:backpack(英語)に由来
リュックサック:rucksuck(ドイツ語)に由来

語源が異なるだけで意味としては背中に背負う袋で同義のようです。

私が10代の頃は、リュックサックが普段使いで、バックパックが大容量で旅行とか登山で使っているものというイメージだったように記憶しています。それはバックパッカーの印象が強かったから だと思われます。そして、その頃から徐々にリュックサックのことを広くバックパックと呼ぶようになっている印象です。

ECサイトでの表記

それでは、現在世の中で販売されているものはどのように呼ばれているのか調べてみました。

ブランドの公式ECサイトでの表記についてまとめたグラフです。私の思いつくところから100件選んでいったので偏りがあるかもしれませんが、予想以上に絞り出すのに苦労したので有名どころはほぼ入っていると思います。
ECサイト内の カテゴリ欄や製品名、説明文でどの表記がされているかをチェックしました。
バックパック/リュックサックと併記されている場合は当然ですが、両方のワードがそれぞれ出てきた場合もバックパック/リュックサックに含めています。
デイパックは、バックパックもリュックサックも表記がなく"デイパック"のみで全て表記されていたところです。

イメージ通り、バックパック率高めです。

公式ECサイトでの表記


こちらはジャンル別の表記の割合です。
海外のハイブランドは100%バックパックでした。

ジャンル別の呼称件数

それ以外でも海外ブランドはバックパックの表記が多く、
リュックサックの表記は日本の一般層向け(日常の道具として使う)、
併記しているところは、ネットの検索を意識されているのではというのが私の見解です。(サイトのカテゴリ検索には併記されているが製品名はバックパックの形式が多かったです)

補足
バックパック/リュックサックの中で、1日分の荷物が入る容量のものはデイパックと呼ばれます。(普段使いのリュックだとほとんど当てはまる気がします) 今回の調査でも、製品名にデイパックを使っているところは多かったです。

業界では何と呼んでいるか

一応、リュック専業ではないですが鞄バック業界に身を置いているものとして、業務の中で周囲の人が何と呼んでいるか改めて気にしてみました。

普段のブランドさんからのお仕事の依頼ではバックパックと呼ばれる事が圧倒的に多いです。指示書や仕様書の類もバックパックと表記するし、会話の中でもバックパックが登場します。

それでは、社内ではどうか.....

ほぼ、リュックサックです。

社内資料は先方の表記に合わせるのでバックパックとなりますが、会話は リュックサックを使っています。私は特に先方の担当の方とお話する際も、相手がバックパックと言ってきてもリュックサックと答えているような気がします。

まとめ

主流はバックパックだが、以前からのリュックサックに馴染みがある人もいて国内ではどちらで呼んでも通じるので好きな呼び方で問題ない。

海外だとバックパックじゃないと通じなさそう。

普段使いのものは、デイパック にしても良さそう。 

背負いのテツはどうする?

やはり、自分に馴染み深いリュックサックを選ぶことにしました。(もしくは省略してリュック)
バックパックだと、普段言わないし、製品名とか文章とかによそいきの感じが出てしまってはイヤだなと思いました。
実は、私の取り組んでいるリュックサックの用途はほぼデイパックなので、どちらかといえばリュックサックとデイパックで迷ったのですが、一般的にデイパックはこのタイプの印象が強いので、見送ることにしました。

ひょっとすると若い方にはバックパックとかデイパックの方がピンと来るかもしれませんが、あえてリュックサックで自分と同じようなイメージを持っている方に共感して頂けることを期待してみました。



今後【背負いのテツ】プロジェクトについて
このような多くの人があまり気にしないことを気にしつつ開発した様子を
語っていく予定ですので、気になった方は是非また御覧ください。

ラック


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?