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#自分らしく生きる?

この前、学校から「子どもが断食をして、急激に体重が落ちている。体重をコントロールできることに快感を覚えているようだ。」そんな電話が入った。

 その電話を受けた先輩の相談員が、「自分らしくって言うけど、やはり痩せている方がかっこいい、きれいなんだろうな…」と呟いた。

 『自分らしく』、『私は私のままで大丈夫』。過去を振り返って見れば、2013年『アナと雪の女王』が公開された頃に、私は私のまま、ありのままで生きていこう、そんな風潮が強まったような気がする。私が住んでいた地域の新聞にはその頃、「社会からの押し付け(規範)から逃れるように、カラオケで『ありのままで』を歌う」と言うセンテンスが載っており、「上手い事言うなぁ」と当時中学生の私が思った事を記憶している。

 2016年韓国で『82年生まれキム・ジヨン』が出版された。2020年、日本でも映画化された。
女性ならば、こう有るべき。そんな社会からの押し付けられた規範をジヨンの苦悩を通して、人々に見えやすくしている。規範は『女性』と言う物に限定されない。ジェンダー、世代、文化、さまざまだろう。

2022年になった今日、『生きづらさを抱える』事はあまり変わっていない様に感じるが、考え方は変わってきている様に感じる。
『ありのままの私で大丈夫』から人々の実践を経て、『私のままでいるためにはどうしたら良い?』
そこが最近のテーマになっている様に感じる。

あなたはどんな自分でいたいだろうか?そして、『見えない羽衣』をどう纏うだろうか?

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