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一度もマフィンを作ったことのない私がマフィンを販売したワケ【~前編~】

こんにちは!大野ですっ。

noteの更新は久しぶりです。6/8(土)にクルーズターミナルで行われたイベントに、”キッチンカー間借り出店”をしたので、それまでの経緯や反省など、振り返りながら備忘録にしようと思います。

長くなりそうなので、前編・後編に分けます。当日のことは後編に書く予定なので、当日の話が気になる方は後編からどうぞ。

私が一体何者なのか、もっと詳しく知りたい方はお気軽にコメントでもDMでも。各SNS遡ってね。


活動のPRを目的に

生産者と消費者をつなぐ会、通称「ツナグ」は、普段農業を軸にした活動を行っています。私たちの普段の活動をたくさんの方に知ってもらうのが目的で、イベントでは完成したばかりのパンフレットをお客さまにお渡ししました。

私はこれまで新規就農に向けていろいろな活動をしてきました。その中で農作物の流通システムが時代やニーズにマッチしていないなと感じることが多く、「農家になるならそのあたりの課題も一緒に解決しなければ、私がいつかしんどい思いをすることになる!」と危機感を持ったのが会発足のきっかけです。

具体的にどんなことをしているかというと、

  1. 生産者の元へ人材を派遣

  2. 販路開拓の一環で商品開発・販売を実施(一般人向けにやったのは今回のキッチンカーが初。ECサイトもありますが更新できてませんw)

  3. 水田における有機転換への推進およびサポート

  4. 生産者や消費者と接点を持つためのその他の活動(今回のイベント出店も該当します)

とか、ざっくりと出してみるだけでもこんな感じです。もっと細かい話が気になる方は一回会いに来てください。多分ちゃんと説明できます。昨日のイベントでも、今度会ってきちんとお話ししたいなという人、数人に出会えました。

上記それぞれに強力なシナジー効果があり、欠けていい活動が一つもないのです。
「1.生産者の元へ人材を派遣」では、生産者から報酬の全部または一部を現物で支給してもらっています。そこで支給してもらうものには、そのままでは売り物にならない野菜なども含まれます。例えば皮を剥けば問題なく食すことのできるもの、ほんの少しだけ傷のあるもの、など。

生産者の元へ派遣にいく方々には、作業のお礼として全部または一部をポイントで支払うことになっており、1ポイント=1.2~1.5円程度の率で活用可能。(ポイント制を導入したばかりなので、まだ固定されてません。)

ちょっと話ずれましたが、多くの方の目に留めてもらえて、出店の目的はクリアできたと思っています。他の店みたいに大繁盛こそしなかったですが、経験としてはハナマル。

ポイントを使えるお店がほしい

ご協力くださっている方々はピンとくると思います。農作業で派遣される方々も、現金もしくはポイントの選択制で農作業をしてくれています。

ということは、ポイントを何かと交換できる場所が必要なのです。

そんな彼女たちが来たくなるお店ががきっとその場所としてふさわしいと考えます。実際に内輪でにぎわっていたら、外の人々も入って来たくなるんじゃないかなとか。

それでとにかく店(商品が売れる場所、ポイントとの交換を他の人に見える形でできる場所)作りをやってみよう、ということに私の中でなっていったのが今回出店を決めるまでの経緯です。

今回たくさんの方の協力を得てなんとか形にすることができました。

「何で突然マフィン?」と思った方もいるかもしれません。

お菓子作り・料理は苦手、創作料理なんてもってのほかのこの私が、マフィン(しかも米粉を使った難易度高めのお菓子!)を販売することになったのは、レシピ開発の協力者がいたから。実はしそソーダ以外の発案は、どれも私ではないのです。

今回関わってくださった方、皆さま本当にありがとうございました。後編の最後にそれぞれの方を簡単に紹介しておきますので、よかったらそちらもご覧ください。

当日までの準備【備忘録】

ここからは当日までにどんな流れで準備をしてきたのかを書き留めておきます。

私の周りには、
「キッチンカーをやってみたい」「カフェやってみたい」「飲食事業をおこしたい」
こんな人が軽く数えて5人くらいいるんです。
多すぎか(笑)

一歩を踏み出したいと思ったとき、それが何であっても、きっと参考になると思います。

step1. 何のためにやるのかを考える

あなたが今、お店をやりたかったとしてそれは何のためなのかということを説明できるでしょうか。

こんなお店が作りたいと理想があったとしても、「何のために」という目的の部分がはっきりしていなければ、困難にぶち当たった時に心が折れて撤退してしまう可能性が高いです。
そのため、まずは「何のために 誰のために どんなことをしたくてそのお店をやるのか」ということをはっきりさせるべきです。

例えばですが、先にも書きました通り、
私の場合は活動のPR、そして農作業をお手伝いしてくださる方々が作業で獲得したポイントを活用できる場を作るため、というのが目的でした。

今回お店でポイント利用をしてくれた方がいて、私の中ではかなり満足のいく結果でした。

まずは「誰のために 何のために どんなことをしたくてお店を作るのか」という目的の部分をはっきりさせるのが最も大切だと私は思います。
でなければ、本来ターゲットではない方々がお店に集まって来てしまうなど、企画・顧客・想いの間にミスマッチが生じえます。 

(ちなみに、お金を稼ぐことが最大の目的だという方は、ミスマッチが起こった際に、企画・想いを顧客に寄せていく、というのが最短ルートです。)

step2. 仲間を募る

目的を明確にしたら、次は仲間を集めましょう。

個人で全てが完結するお店であったとしても仕入れをしなければいけなかったり、お店を構える際に工務店に工事の依頼をしなければいけなかったり、またキッチンカーを調達するのであればキッチンカーを購入しなければいけなかったり…。
お店を一つ開くまでにとてもたくさんの人と関わりを持たなければならないのです。

今回マフィンの米粉は私の活動を 元々 応援してくださった方が提供してくださったものです。それからマフィンのレシピもいただきものです。
私がどんな活動をしたいのかをしっかりとお話しさせていただいた方が、自主的に動いてくださり、提供してくださいました。

写真撮影 メニューの作成、印刷… 私のお友達がやってくれました。

当日のマフィン作りも私がメインで行う予定ではありましたが、私が作ったものは失敗だらけで、ほとんど 当日の助っ人に作ってもらったような具合です。

どの人も一生懸命 動いてくれるのですが、それは目的・目標を一人一人に 説明し、心から応援していただくということをしてきたからだと自負しています。

一人で運営できるような小さいお店を開こうと思っている方こそ、まずは目的目標など目指す未来をしっかりと共有して、仲間を増やすということを意識していただきたいです。
最初から複数人で何かをする場合は 励まし合うことができるため心折れることが少ないですが、1人で完結する場合 自身の心が折れてしまったらそこで終わりです。

そのため 家族でも友人でもいいので、同じ未来を一緒に追いかけることができる人や、心から応援してくれるような人を仲間に取り込みましょう。それが取引先 だったり、お客様だったり、従業員だったり…自分をそしてお店を支えてくれる 大切な存在になることは間違いありません。

step.3 目的に応じた場、形態等の設定

では次に目的に応じた場所、形態などを設定しましょう。
例えば 今回で言うと キッチンカーを間借りして マフィン屋さんをイベントでやるという形でした。

今まで農業分野で関わってくれた人たちが活用できるお店をどう作ればいいのか検証する、今回の目的です。そして活動そのもののPR機会。お金をかけてお店を作って失敗しては本末転倒。

どこでどんなふうに展開するか、目的に応じたスタイルを決定するのが難しいと感じたら、相談に乗りますので気軽に連絡くださいっ。

step.4 タスクを細分化してこなす

あとはタスクを細分化してひたすらこなすのみ。

例∶店舗を出す場合
・出店したい地域を絞る
・物件予算を決める
・不動産屋に連絡
・内外装工事の見積もりを取る
・店名を決める
・メニュー開発
・集客媒体を準備する
…など

挙げだすとキリがないのですが、とにかく思いつくものがなくなるまで挙げ続けます。
挙げきったら、あとは1つずつ期限を決めてこなすのみです。

(後編に続く)

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