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【企業向け】コンテンツマーケティングでよく使うツールやこれまでの施策トレンドまとめ

まだまだ歴史の浅いコンテンツマーケティングですが、今回はコンテンツマーケティグを実施する際によく使うツールや、おさえておきたい基本的なこと、これまでのコンテンツマーケティング施策のトレンドをまとめました。

SEO・コンテンツマーケティング初学者の方はもちろん、すでにゴリゴリやられている方も昔を思い出しながら是非読んでみてください。


コンテンツマーケティングとは

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引用:https://medium.com/@HeathEvans/content-is-king-essay-by-bill-gates-1996-df74552f80d9

SEOやコンテンツマーケティングでよく言われる「Content is King」は、Microsoftの創業者、ビル・ゲイツが1996年にエッセイのタイトルで使ったフレーズです。

コンテンツマーケティングとは、読者にとって価値あるコンテンツの制作・発信を通して、プロダクト・サービスの認知拡大、見込み顧客のニーズを育成、購買を経て、最終的にはファンとして定着させることをめざす一連のマーケティング手法です。

広義の意味で言うと、全てのマーケティング活動で作成されるコンテンツ全般のことを指しますが、日本では多くの場合「コンテンツを作って検索エンジンから集客する」ことを指します。

今回の「コンテンツマーケティング」もその文脈で使っていきます。


コンテンツマーケティングでよく使われるツール

まずは、コンテンツマーケティングを行う際にほとんどの企業が使っている代表的なツールを簡単に紹介します。

成果を計測する
Google Analytics
Google Search Console

Web集客には様々な解析ツールがありますが、コンテンツマーケティングも無料で使えて高機能なGoogleのツールをめちゃくちゃ使います。

Google Search Console は、Webサイトのインデックス状況など様々なことが確認できるので、最初よく分からなくても必ず登録しておきましょう。


キーワードを抽出する無料で使えるツール
Google 広告キーワード プランナー
関連キーワード取得ツール(仮名・β版)

こちらも無料で使えるツールです。
関連キーワード取得ツール(仮名・β版)」はGoogle検索の際に表示されるサジェストキーワードを取得できるツールです。


キーワード分析・競合分析で使う有料ツール
ahrefs
MIERUCA
Keywordmap

ahrefs」は世界中のSEO専門家が昔から使っている海外製の定番ツールです。(日本語対応)

キーワードの分析のほかにSNSのシェア数や被リンク調査もできるため、ある程度の知識がないと使いこなすのが難しいですが、基本的な操作を覚えるだけでもキーワード選定から競合調査までなんでもできるようになるのでおすすめです。私も愛用しています。

MIERUCA」と「Keywordmap」は国産のツールで、キーワード分析や競合分析に特化しているツールです。バブルチャートやマインドマップなどを用いて視覚的にキーワードの関連性が分かります。
運用サポートやセミナーもあるので、ツールを使いこなせるか心配な企業はこちらを導入してみましょう。


その他Googleが提供しているお役立ちツール
- Google タグ マネージャー
- モバイルフレンドリーテスト
- 構造化データ テストツール
- PageSpeed Insights
- Google トレンド

どれもGoogleが提供している、直感的に使える無料ツールです。

解析タグや広告タグをまとめて管理できる Google タグ マネージャー は非常に便利なので、導入をおすすめします。


検索キーワードには3つのタイプがある

検索する際に用いるクエリ(検索キーワード)は3つのタイプに分類されます。ざっくりとしとした割合は以下の通りです。

インフォメーショナルクエリ(Knowクエリ) 85%
悩みを解決するための情報を得たいという意図が含まれるクエリ
例:ネクタイ 結び方、エクセル vlookup、体幹 鍛え方

トランザクショナルクエリ (Doクエリ) 5%
何かに対してアクションを起したいという購買に直結するクエリ
例:SEO 見積もり、タスク管理ツール おすすめ、セキュリティソフト 比較

ナビゲーショナルクエリ (Goクエリ) 10%
特定のサイトを見つけるためのクエリ
例:amazon、twitter、はてなブックマーク


ほとんどの人が 情報を調べるため に検索エンジンを使っていることを覚えておくことが重要です。

余談ですが、いわゆる「モノやサービスを紹介して販売手数料をもらう」アフィリエイトは、全体の5%ほどしかないトランザクショナルクエリを主に取り合う業界です。激戦!


コンテンツの評価軸の過去・現在・将来

コンテンツがGoogleのアルゴリズムでどのように評価されてきたか、現在どのように評価されているか、将来どのような基準で評価されていくかを見ていきます。

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「これまで」のコンテンツマーケティング

昔からコンテンツの「質」は重視されていましたが、実際は「コンテンツの数(文字数)」で上位表示が可能な時代でした。

例えば、掲載している情報がほぼ同じで競合との差別化が難しい賃貸サイトやECサイトは、物件や商品を紹介している詳細ページを上位表示させるために、ページ内にとりあえず400文字のユニークなテキストを追加するなどの、いわゆる「文字数を稼ぐ」施策が横行しました。


「現在」のコンテンツマーケティング

2016年末に起こった WELQ騒動 を経て、コンテンツのE-A-T(質)がより重視される時代になりました。特にYMYLと呼ばれる領域はGoogleが作成した検索品質評価ガイドライン内でも直接言及されるほどシビアな領域になっています。

E-A-T
Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略

YMYML 「Your Money or Your Life」の略語
Googleの検索品質評価ガイドライン内で「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるページ」を指して使用されている用語

検索品質評価ガイドラインPDF (英語)
https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf


「これから」のコンテンツマーケティング

「コンテンツの質」に加え、「ユーザー体験」が重視される時代へ。

「UX(ユーザー体験)」は、少し前からIT界隈でバズワードになっていますが、ウェブコンテンツも今後ますますUXが重要になっていきます。

2016年にGoogleからMFI(Mobile First Indexing)が発表され、これまでPCページの評価でモバイルページのランキングが決まっていたものが、モバイルページの評価をベースにPCページのランキングが決まる方針に変わりました。(逆になった)

そして、2015年ごろから導入されている”RankBrain(ランク・ブレイン)”と呼ばれる、機械学習の技術を用いた人工知能のアルゴリズムの精度がさらに向上し、今以上にユーザー体験が重視されるようになります。


MFIとは?MFI移行の確認方法と対策について
MFIとは「Mobile First Index(モバイルファーストインデックス)」の略称で、インデキシングの対象をPC向けのページから、モバイル向けのページに変更することを指しています。2016年にGoogleはMFIの導入を発表し、2018年3月から一部サイトにおいてMFIの適用が開始されました。
 https://www.seohacks.net/basic/terms/mfi/
RankBrain(ランクブレイン)とは
RankBrain とはGoogle が検索クエリに潜むユーザーインテント(ユーザーが本当に知りたい情報)に対して、人工知能(AI)を用いて適切なコンテンツを検索結果に表示させる、2015年頃から導入されているランキングアルゴリズムの1要素のこと。
https://www.irep.co.jp/knowledge/glossary/detail/id=10225/


今後も愛されるコンテンツを作るために重要なこと

読む人が有益に感じるようにコンテンツを最適化していくことが、Googleから評価されることに繋がります。

綺麗ごとのように聞こえますがGoogleがこれまでずっと発信していることであり、SEOに10年携わっている私から見ても、明らかにアルゴリズムはその方向に進んでいるなと実感しています。

つまり、今後もヒトと検索エンジンから愛されるコンテンツを作るためには

「検索結果上から選ばれる(クリックされる)ページになる」
「より長く滞在してもらえるページになる」

ということが重要になってきます。


検索結果から選ばれるページになるために重要なこと

記事ページ上位表示するだけでなく、検索結果上から選ばれるページ(クリックされるページ)になるために必要なことは大きく分けて以下になります。

- タイトル・ディスクリプションの最適化
- リッチリザルトを表示する構造化マークアップの実装
- 強調スニペット対策

それぞれ解説してきます。


タイトル・ディスクリプションの最適化
検索結果上に表示されるタイトルとディスクリプションはクリック率(CTR)に大きく影響するのでGoogleサーチコンソールなどでクリック率を確認しながら最適化していきましょう。


リッチリザルトを表示する構造化マークアップの実装
これまで文字だけだったGoogleの検索結果も、少し前からリッチリザルトと呼ばれるレビューの⭐️やレシピの材料が表示できるようになっています。
モバイルの検索結果ページにもたくさんのパーツが表示されています。

スクリーンショット 2020-02-19 17.57.47

代表的なAmazonのレビュー(PC画面)

リッチリザルトを表示しているかどうかはクリック率に大きく影響してくるので、構造化マークアップは今後ますます重要になっていきます。


強調スニペット対策
強調スニペットとは、検索結果の一番上に出てくる検索キーワードを簡単に解説したボックスです。「ポジション0(ゼロ)」などとも呼ばれます。

スクリーンショット 2020-02-19 17.59.28


ちなみに現状、検索結果画面は
広告→強調スニペット→通常検索結果 の順で表示されています。



記事ページの評価を高めるために重要なこと

- オリジナルの画像
- Youtubeなどの動画
- その他音声などのリッチなコンテンツ

従来のように、テキストと画像だけで記事コンテンツを作るのではなく、モバイルに最適化された動画やリッチなコンテンツを掲載し、離脱率を下げる取り組みが非常に重要になっていきます。

サクラサクラボさんの調査 で、PIXTAなどのストックフォトの画像をオリジナルで作成した画像に変更すると上位表示した(評価が上がった)と言う調査が最近ありました。

また、記事に埋め込む動画をYoutubeで作成すると、記事ページとは別に動画が検索結果に表示される可能性が高くなるので積極的に検討しましょう。

背筋 - Google 検索

検索結果ページに動画はめちゃめちゃ出てくる


最後に

SEOやコンテンツマーケティングはこれまでGoogleのアルゴリズムに最適化することが多かったです。
アルゴリズムを知ることも大事ですが、ヒトに最適化して行くことが企業のコンテンツマーケティングでは重要になります。

Web上の情報に右往左往せず、一緒に背骨のあるSEOを行いましょう!

では ノシ



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