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ちゃんとふざけられるスキル


2月、東京湾アクアラインの海ほたるにドライブに行った。面舵いっぱーい!と、母ちゃんも仙豆も、人目があってもばっちりこんな風に楽しいポーズを取ってくれる。

まだ生後七か月の次男オズですら、既にカメラサービスを認識している疑惑。

僕自身はどういう状況でもまずこんなポーズを取ることはできないタイプで、友人の結婚式でプロカメラマンさんに「固いです」と言われ、10年以上経つのにそれがずっと忘れられないでいる。

ちゃんとふざけられるスキルって大切だと思うし、自然に反射的にそれができる人が羨ましい。父親である僕がつまらないタイプなために、仙豆も意に反してそうなってしまわないか、僕と同じように将来悩むことになりはしないかと、危機感すらある。人前でふざけるワークショップとか勉強会とかがあるなら、前向きに検討したいとすら思っている。

Voicyで少し話したけれど、僕の父親は、時代のせいもあるだろう、ふざけるもなにも、感情自体を表に出さないタイプだった。子供の時には父がそういうタイプであると感じることもなかったのだが、ある日、家族みんなでテレビを見ていたら、屋外で自分のペットを紹介している俳優さんの背景に、でかでかと僕らの家(戸建て)が映っていた。と同時に父が叫んだ。

「録画録画録画!録画録画!」

間に合うはずもなかったが、だからこそそのテレビ映像と父の興奮した声は僕のメモリに永久録画されている。父の興奮が僕は嬉しかった。親が分かりやすく感情を出して喜んだりふざけたり踊ったりするのを、子供はみんな望んでいると思う。だから僕は日々、表情やジェスチャーや声色に意識して感情を乗せるようにしている。言葉数も増やすようにしている。

しかしどんなに頑張っても、カカと仙豆とオズの無邪気さにはかなわない。表情筋のレベルも僕とは段違いだ。人生は修行。挫けるな。

オズが「超高性能面白いものレーダー」「高速ハイハイ」「必殺つかまり立ち」の3スキルによって仙豆の安息を奪うようになっているところなので、仙豆はそこそこストレスをためる日々だろうと僕もカカも思っている。その分フォローもしているつもりだけれど、それが追いつているのか、適切なのかは確信がない。けれどとにかく仙豆はこんなふうにして、オズへの愛情を示してくれる。感激。

僕も仙豆を見習って、愛情を示すという点では、もっと「感情出し上手」にならなくては。

おまけのとっておき画像

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