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音楽

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#ヴォーン・ウィリアムズ

ヴォーン・ウィリアムズのススメ

2022年は、イギリスの作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(以下、RVWと表記)の生誕150年のアニバーサリー・イヤーです。アニバーサリー・イヤーということで、RVWが盛り上がっているかどうかと言われると、特にそんなこともなく、コンサートで取り上げられる機会が普段よりほんの少し増えた程度です。日本ではさほど取り上げられないこの作曲家ですが、本国イギリスをはじめ西洋では、作品の量、質ともにイギリスの作曲家の中で最も評価されているうちの一人です。今日は、そんなRVWの魅力をご

ベートーヴェンだけじゃない!?さまざまな“第九”

今年も残すところわずか。この時期になると、日本各地でよく演奏されるのがベートーヴェン作曲、“第九”こと《交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」》です。“第九”は、俳句における季語になるほど日本では年末に演奏されるのが一般的となっていますが、世界では一部のオーケストラを除き、こうした習慣はありません。とはいっても、ホールのこけら落としや歴史的な行事・出来事の度に演奏されるというモニュメンタルな側面は、世界共通でしょう。 この“第九”は知っての通り、楽聖ベートーヴェンが残した