1年のVtuber活動を共にしてくれたイカれたメンバー(機材)を紹介するぜ!
はじめに
サラーム!みなさん、こんにちは。
YouTubeやTwitterで活動中のバーチャル語り手、千夜イチヤです。
2020年4月1日にデビューしてから、現代社会に疲れたみなさんが楽しんだり癒されたりする夜を過ごせるよう、様々なエンタメ配信に挑戦しています。
そんな活動をしてきた中で、私が使用している機材や活動環境についてよく聞かれることが多かったため、オススメ度も含めてご紹介していきたいと思います。
※あくまで私が使用した上での個人的なオススメ具合です。感想や使用感には個体差があることについてご了承いただけますと幸いです。
①マイク
現在メインで使用しているマイク
NEUMANN / TLM107 オススメ度:★★★★☆
これに変えた途端、声の明瞭さがぐっと変わってめちゃくちゃ声が近づいた感じがします。
しかし、Vsingerとか歌を歌う頻度が高いとか、めちゃくちゃボイス録りますという人以外が買うには財布に対してオーバーキル火力なのでご注意ください。具体的に言うと諭吉が17人死ぬ。
手に入れて良かったとは思いますが、おいそれと人にオススメできない機材です。ので★4つ。
▼このマイクを使用している配信サンプル
たまに使用するマイクたち
上のマイクは出しっぱなしにするわけにはいかず、毎回セッティングが面倒なのでたまに他のマイクたちに登場していただいてます。
BLUE / Yeti Pro オススメ度:★★★☆☆
このマイクの良いところは指向性が変更できるというところで、これ1本で左右に分かれる音も録れるので海外ではASMRの収録に使用する人も多いです。
USB接続タイプの「Yeti」もありますが、私が所持しているのはXLR端子でも接続が可能な「Pro」です。
オーディオインターフェースがない人は通常の「Yeti」でも十分だと思います。
通常のYetiは1.5人の諭吉の命で購入できますが、Proは3人の諭吉が犠牲になります。
諭吉3人の犠牲を払ってまでオーディオインターフェースに繋いでこのマイクを買うのであれば、個人的には後述するマイクを購入した方がいいな~って感じました。(特にASMRやりたいとかじゃなければ)
1.5諭吉で買えるマイクとして「Yeti」はとてもコスパ良くて優秀でオススメです。オーディオインターフェースがないって人に特におすすめ。
Audio Technica / AT4040 オススメ度:★★★★★
オーディオインターフェースを所持している方であれば、「Yeti Pro」よりは同じ諭吉3人ぐらいで購入できるこちらのマイクが個人的にはオススメできます。
よくレビューなどでも書かれている通り、とても自然でフラットな音です。
▼このマイクを使用している配信サンプル
ただ「マイクに3諭吉も出したくない」という方も多いと思いますので別の型番で個人的なオススメはというと…。
「AT2020」はYetiと一緒でUSB接続のものとXLR接続のものがあって、どちらもリーズナブルなお値段(1~1.5諭吉)ですごい人気がありますが。
1.5諭吉が出せるのであれば「AT2035」が個人的なオススメです。
私も以前使用していたのですが、1諭吉しないマイクから乗り換えると「なんだこの綺麗な音は!?」って衝撃を受けた1本です。
私自身はAT2035と相性が良かったのですが、こういうのは本当に相性がありますので…。
比較動画をご参照いただいた上で検討いただければと思います。
SENNHEISER / e935 オススメ度:★★★☆☆
今までご紹介したのはコンデンサーマイクだったのですが、こちらはダイナミックマイクです。
が、配信であまり使用してません。
というのもこれは性能の問題ではなく、口元に持っていかないと声を拾わないという指向性の特徴上、フェイストラッキングをする上で口元にマイクを置けない環境の私と相性がちょっと悪めで。
そのため私の場合、作業通話など配信以外のところで活躍してくれてます。すまない。
でもこれを使うと私の配信で名物のバイクや救急車の音がそんなに入らないので重宝しています。
私自身がそこまで活用できてないですが、「ダイナミックマイクを探してる」という人にはまずオススメ。
これより安いマイクが…というのであれば定番のSM58がオススメ。
②オーディオインターフェース
YAMAHA / AG03 オススメ度:★★★★★
あまりにもド定番なので何も言うことがない。
しいて言うならループバック機能で歌枠が超らくちんというところに抗いたくて、後述する他の機材を使って疑似ループバックを試していた時期があったけれど、結局こいつのワンタッチポン歌枠の便利さに敗北した。便利~。
とりあえず配信者はこれを選んでおけば絶対問題ない感を与えてくれる機材No.1。配信界のカカロット。
ちょっと前にTwitterで「AG03の音質は配信向けで歌録り向けではない」というツイートが流れていましたが、「USBでPCとつなぐ場合、『5V DC』に電源(スマホとかの充電器とかモバイルバッテリーとか)を差すだけで音が良くなる」的な情報を教えてもらいました。是非お試しあれ。
実際これ持っていれば配信もできるし、歌枠もできるし、機材によってはASMRもできるし、ミキサーとしてゲームの音もこっちから入れられるのであまりにも便利すぎる…。
MOTU / M2 オススメ度:★★★★☆
あまりにも品薄でどこにも出回ってないところを、知り合いの石油王に入手してもらって手に入れました。
ASMRで使用しているバイノーラルマイクの端子がXLR端子になってAG03じゃ対応できず、どのインターフェースを買おうかな~と悩んでいたところにとある方に教えていただいて、虎視眈々と狙っていたものです。
この時期に出たものだと「SSL2/SSL2+」もとても人気が高かったんですが、歌枠にも対応できるよう「ループバック機能」がついたこちらを選択しました。
ただAG03ほど気楽にできる感じではなくて結構設定に苦戦いたしました。GoogleやTwitterに同じ悩みを抱えた難民がいるので苦戦したら調べてみるといいと思います。
このオーディオインターフェースの真価を語ることは私には難しいですが、音関係に詳しい方々がこぞって「これはいいものだ」と言うだけのスペックを2.5諭吉で手に入れられるのはすごいことなんだなぁと思う。(小並感)
個人的にはコンデンサマイク2inできてそれぞれにファンタム電源が別個でついていてこの価格はありがたいと思ってます。(AG06はコンデンサマイクを1つしか繋げられないので)
ただあまりにも品薄で手に入りにくいので★4。見かけたらポチった方がいい。
Antelope Audio / Discrete4 オススメ度:★★★☆☆
トチ狂って買ってしまったが後悔はしていない現在のメイン機材。
色んな機材やマイク(別売)をエミュレート(再現)することができて楽しい高級おもちゃ。専門的な説明は初心者なのでできない。
ただ、ASMRを聞いてみな?飛ぶぞ。ってなる。
私には勿体ないほどめちゃくちゃいい機材だし個人的にも大好きなんですけど、価格帯のせいでおいそれと人に紹介できない機材その2です。
③その他配信で愛用しているモノ
Alctron / PF8 オススメ度:★★★★☆
通称マリモ。
このツイートをしたら反響があったので、私のことをここから知ったという人もいると思います。
先ほどまで紹介していたようなコンデンサーマイクに直接ぶっさして使うタイプのアイテムです。
周囲のノイズや声が壁に当たって反響してくる音をある程度遮断できる非常にコスパの良い商品です。
が、私の配信でも聞いていただけるとわかるように「車・バイクの音」とかは平気で貫通します。さすがにスポンジなので限度がありますし個人差もあると思いますが、多少のノイズであれば結構低減してくれる感じです。
それよりも効果があると感じたのは「声がぐっと近くなる」という密度が高まるところです。
具体的には以下の配信で実際に検証しています。
また、結構大きいサイズなので普段からつけてると邪魔になることも多々あります。
歌やボイスの収録など大事な時だけつける、といった運用方法がいいかもしれません。
ただしマイクを囲ってるので多少音が籠った感じになります。(個人差あり)
それをいい感じに調整できる人には★5つでオススメできます。
STEDMAN / PROSCREEN 101 オススメ度:★★★★★
マイクの前につけるポップガードというものです。
リップノイズやマイクに唾液が飛んでしまうのを防いでくれるという優れものです。
色々なポップガードもありますしストッキングやタイツで自作する人もいるぐらい割と手軽に入手が可能な類のものではあるのですが。
これをオススメする理由は「この網を通すと風が真っすぐ入らずに下に落ちる」ので、マイクに風が当たらないという仕組みになっているところです
そして布よりも音がクリアできれいだなって聞いていても思います。これが0.5諭吉。メチャクチャオススメ。
elgato / STREAM DECK(XL) オススメ度:★★★★★★★★★★
これがないともう配信する気が起きない。
ワンオペで配信活動している人間として「時短」と「ワンタッチポン操作」は命綱なので、この機材は断然購入してよかったと思える商品です。
・OBSのシーン、オブジェクトの操作(表示非表示の切り替え)
・BGMやSEの再生(ループ、フェードインアウト可)
・アプリケーションの立ち上げ、操作(ショートカットキーの代用)
・マイクのミュート(咄嗟にポチができる)
・時計とか表示できる(便利)
・その他各種サービスと連携してる
・最近フリーBGMとか置いてくれるようになった
私が企画配信や凸待ちなど人をお誘いしてあれこれしているときに、OBS操作にリソースを割きすぎないようにできているのはコレのおかげです。
が、3諭吉近くします。
配信に使うだけなら6ボタンや15ボタンの小さめなサイズでも十分だと思います。あとスマホから同じように操作できるアプリもあるらしい。
それでも大体1~2諭吉ぐらいします。
「OBSのホットキーで十分じゃん」という人には不要ですが、ホットキーに割り当てられるキーに余りがないんだよっていう人はこちらが本当にオススメできます。
OBSのホットキーはウィンドウが非アクティブでも動くのが便利な一方で、ゲーム中に間違えて押しちゃう!みたいな事故もあるので、私の場合は用途に応じて使い分けてます。
iZotope / RX8 Elements オススメ度:★★★★★
だいぶVtuber界隈にも浸透しているであろう定番のノイズ除去プラグインです。
先述したまりもと組み合わせると、しっかりノイズが消えてくれます。
中でも「Voice De-noise」「De-click」がとても優秀で、この2つであらかた配信で消えて欲しいノイズが消えてくれます。ありがたい。
使い方は公式がYouTubeでわかりやすく解説しているのでそちらを見たほうが良いです。
定価は1.5諭吉ぐらいなんですが、しょっちゅうセールで0.3諭吉ぐらいになります。
なのでそのときをねらって買ったほうがよいです。割とすぐきます。
Blue / Compass オススメ度:★★★☆☆
マイクアームです。クランプ式で机に取り付けられます。
先述した「Yeti Pro」を吊るす用なので、重たいマイクでも問題なくつかえます。むしろ軽いマイクだとバネがはねあがっちゃうかもしれません。
類似品にRodeの「PSA1」というマイクアームがあって、比較して使ったことはないですが…。動画とかを見ているとこっちの方がバネが硬いのかなって印象を受けます。
値段も1.5諭吉ほどと「PSA1」より少しお高めなので強くオススメできるわけじゃないですが、非常に強固な作りでオススメだったりします。
atolla / USB3.0HUB オススメ度:★★★★★
Amazonで見かけた0.2諭吉ぐらいのUSBハブ。
USBバスパワー駆動だけではなく、ACアダプタから電源を受け取れるタイプなので消費電力が高い機材はこれにつなぐのをオススメします。
私の場合、WEBカメラとか先述したオーディオインタフェースなどはこれを使うと不安定な動作をあまりしなくなったのでとても重宝しているものです。
④番外編
DPA / CORE4060 オススメ度:★★★★☆
うちの自作ダミーヘッド「千夜ゴクイチ」に埋め込まれているマイク。
通称「黒3Dio」と呼ばれている有名なバイノーラルマイクにも使用されているマイク。中身は小さなコンデンサーマイク。
本当はダミヘから度々取り出しては無線マイクとしても使用しようと考えていましたが、耳に一度埋め込んだら取り外すのが面倒になっているので、多分無線用にもう1本買う。
1本5諭吉ぐらいするので一見高いように見えるが、黒3dio(30諭吉)の値段を考えるとコスパはとても良い。ように感じる。そうだと言ってくれ。
Razer / Orbweaver Chroma オススメ度:★★★★★★★★★
もう生産されてないせいかAmazonで6諭吉(定価の3倍以上)ぐらいで残ってる。
これがなくなったらもうApexができない。それぐらい大事。
先代はお茶を引っかけて壊した。それ以来もうドリンクをこいつから50m以内には近づけてない。
HP / V28 4K ディスプレイ オススメ度:★★★★☆
4Kディスプレイの中では3諭吉にも満たないという破格なモニタ。
でも購入したときは2諭吉で買えたのでちょっと値上がりしちゃったんだな~というもの。残念。でも4K欲しい人にはオススメ。
FMR AUDIO / Really Nice Tracking Combo(E) オススメ度:★★★★☆
マイクプリとコンプレッサー。これが私を機材沼に突き落とした犯人です。ノイズを限りなく小さくしながらマイクの音をより大きく拾って綺麗にしてくれる機材です。
ASMR配信でも使えるように2inのものを検討していた時に一番コスパがよさそうだったので購入。これを使うことで、音の鮮明度が格段に上がりました。
購入当時、とてもとても苦戦して設定したのでとても愛着がわいている一台です。今でも苦戦を強いられます。
実際、これを機に他のマイクプリも気になる~となってはいるものの、なんだかんだこれに戻ってきそうなぐらい気に入っているんですね。
音がとても自然なのでAT4040ととても相性がいいなって感じています。
歌とかやりたい人にも個人的にはオススメしたいものですが、お値段が13諭吉ほどするのでくれぐれもお財布とご相談ください…。
Microsoft / Azure Kinect DK オススメ度:★★★☆☆
現在メン限で活躍中のちょっとお高いWEBカメラ。5諭吉ぐらい。
何に使かっていうと、3Dのトラッキングに使用しています。
まだ検証が終わらせ切れていないのでなんともですが、VRヘッドマウントみたいなのをつけてやると酔ってしまうとか、頭にずっとつけてるのなんか嫌だって人はこういうトラッキング方法があるよって紹介ができる程度にはなんかスゴイ。強い。
SUZUKI / MANJI M-20 10ホールズハーモニカ/C オススメ度:★★★★★
とても軽快な良い音が鳴る。
ホラーゲームとかやりながら口にくわえていると、怯えて息をひそめている様子や大きく息を吞む音や叫び声を忠実に再現してくれる。
⑤気になっているモノ
ここからは所持していないけどメチャクチャ評判よくて気になっているものを羅列していきます。
ASTON MICROPHONES / Origin (Spirit)
もし今コンデンサーマイクを初めて買うなら実はこれでもいいんじゃないか?って思っていて気になってます。
この1本でどうにかなるみたいなスペックの持ち主らしいのと「イケボになれるマイク」と名高いらしい。
上位版の「Spirit」は犬山たまきさんが配信で使われていたので、こういう音の近さが表現できるならほしいな…?となっているところ。
他のマイクも比較されているのでとてもわかりやすい。
これを聞いてみてもなかなかよさげだなと思っていて、ちょっと狙っています。
ASTON MICROPHONES / Shadow
これは先述したマリモと同じリフレクションフィルターです。
マリモほど防音の効果はないかもしれませんが、音の反射を防ぎつつマリモほど籠った音にならないだろうと思ってます。
Eyeball買うぐらいならこっち買いたいな~と虎視眈々と狙ってます。
FOCUSRITE / Scarlett 2i2 (gen. 3)
オーディオインターフェースって時代と共に色々変わっていってるなぁと思っているところなのですが、第3世代まで来たこのオーディオインターフェースもちょっと気になってます。
この値段で機材のスペックだけじゃなく、ついてくるバンドル・ソフトウェア等々オプションも加味するととても破格だなと思うのですが。
ループバック機能がないので歌枠などの配信向けではなさそうです。そこはかとなく気になるなと狙ってます。
FLEXISPOT / E7 Pro
ボタン1つで自動で昇降してくれるデスクです。
コロナ禍のリモートワークで座りっぱなしの仕事が多いので、これがあると立ってお仕事もできるようになるし楽だなぁと…。
あとリングフィットアドベンチャーのときにモニタの位置を目線に合わせられるのもいいなぁ、とぎらついた目で狙ってます。
HEADREC / BINAL2
白3dioより音質良くね…?ってなった。流石に黒3dioには及んでない、と思う、たぶん。
今3Dio買うならこっちのほうがいいと個人的には思っています。
専用マイクプリとかもあるらしいので合わせて使ってみたい。めちゃくちゃ狙ってる。
LEWITT / LCT440PURE
コンデンサーマイクとしては2諭吉~3諭吉内と低価格めなのにも関わらずめちゃくちゃ音がよいと噂。
ノイズがほとんど乗らない仕様らしい。
実際海外のASMRの動画でこのマイク2本か、「LCT640 TS」が使われているのをよく見かけるので試してみたい気持ち。
真空管マイクに手を出すときはLCT940を買うって心に決めた。もう手が伸びかけている。
dbx / 286s
先述したマイクプリとコンプレッサーのような機能が1台に濃縮されたもの。
1inなので先述したものより配信向け。
2諭吉もかからないのにマイクプリ、コンプレッサー、ディエッサー、エンハンサー、エキスパンダーとOBSで設定している内容が全部これに詰まっているので、「ちょっと配信の音を他の人よりも良くしたい」という人にはオススメできます。
私自身は使用したことがないのですが、使用している方が周りに結構おりまして。
聞いていると、あるなしでは声の膨らみというか密度が全然違うなと感じました。ノイズもかなり低減されているのでiZotopeのRX8と組み合わせるとより良さそうというイメージ。
こういった動画でも紹介されておりますので是非確認してみてください。
なお歌用途でマイクプリを探している方は、多分これよりも「ISA ONE」が定番ですが候補になるかなと思います。
これを使ってASMRがしたい人は2台必要になります。
最後に
自分が使っている機材紹介って性癖さらけ出しているみたいですごく恥ずかしかったです。
ご覧になってわかったかと思いますが、拙者
・コスパ良い
・あまりレビューがない
みたいな商品大好き侍にて候。
多分今後もまたちょこちょこ発掘してはキャッキャしている様子を配信でお見せすることになるかもしれません。微笑ましく眺めてやってください。
2021.6.25
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