見出し画像

千夜イチヤのVtuberとしての1年を振り返る


この活動を続けて1年が経ちました


先日、Vtuberとしてデビューしてから1年たったので節目として記念配信を行いました。
新しいモデルになったのでそのお披露目や、この1年で変わったことについてお話していました。


この配信の中で「1年の中で実施し変化したことをnoteにまとめる」と発表しました。

画像2

最初は配信でお話しようとしていたんですが、記念配信でもあるところでお話するのは「デビュー配信で会社説明会のよう」と言われた過去から成長を感じれなくなるのではと思ったので、noteでさくっとまとめていこうと思った次第です。

▼古のデビュー配信

それでは、1つ1つ私がしてきたこと、そして変化したことについて紐解いていこうと思います。


①コンセプトを固める


まず、これはTwitterでデビューする前にしていたことですが「千夜イチヤをどう立ち回らせるか」といったところを決めていました。
これはメタ的な話で言うと「ロールプレイ」に近い感覚ではありますが、ロールプレイというよりは「Vtuberとしての活動方針のルーツ」として考えたものです。

こちらは当時のメモを清書しなおした画像です。

千夜イチヤはこうして構築された

「魅力とはギャップである」という点は多くの方が取り入れていると思います。
そこで生まれる魅力というのは「ギャップになって初めて魅力になるモノ」「お互いに魅力があって、ギャップになることでさらに相乗効果で高まるモノ」があると思っています。
私はなるべく後者になるように構築しました。

私自身、現在に至るまでもVtuberのことはあまり詳しくはないので、日ごろリスナーからの話を聞いたり、インターネットの海を漂って情報を収集しております。
その中で「Vtuberをどういう風に見ているか」というリスナー視点で考えた時に「学業・仕事終わりに見る」という人が多いと思ったのです。

そこでの熱意の入れ方は様々だと思いますが、「疲れているときに元気をもらいたくて」という人が多いと私は感じています。
なので、「わかりやすい、導入しやすい」「脳死で見れて楽しいと思える」という要素はとても重要だと思っています。

一方で、「学業・仕事で疲れている」という人が元気をもらうのは、単純にVtuberの元気な姿だけではないと思っています。
その他の候補の1つに「情報・考え方の刺激を受ける」があると考えています。

テレビでもラジオでも、何かを成し遂げた人の裏話やドキュメンタリーは人気ですよね。
そして、それを聞く理由が話のネタ作りであったり、自分の成長のためであったり、理由はさまざまあれどそういった話を聞くのが好きな人たちも大勢います。
そういった人たちの需要に繋がるので、私は「千夜イチヤの考えていること」を定期的にアウトプットしているのです。

この場合に私が自分に課している鉄則は「私が千夜イチヤとして成し遂げたことの話をする」というものです。
私がみなさまの見えないところでどんな活動をしてどんな偉業を成し遂げても、それらについては決して語らないようにしています。
「Vtuberの千夜イチヤの実績」でなければ、「千夜イチヤの考えていること」に価値が生まれにくいと考えているからです。


これらをもとに構築した「千夜イチヤ」のおかげで、私は真面目な話もネタ的な面白い話も躊躇なくどちらもすることができます。
また、それぞれに需要があるので「どちらかを楽しむ人」「どちらも楽しむ人」というファンが幅広くつく結果になりました。

真面目な話も、そうでない話も、どちらも単体で楽しめるものかもしれません。
が、2つを掛け合わせることでより千夜イチヤを深く楽しめるものになるよう、日々努めている次第です。

他にも、上記の「35,000円をとられてバーチャルにやってきたVtuberとしての千夜イチヤ」とは別で「語り手としての千夜イチヤ」としてのルーツについても漫画にすることで、いわゆる設定大好きオタクのみなさんをめった刺しにしたこともあります。とても楽しかったです。

そして、これらのおかげで「千夜イチヤの活動」に対する一貫性が生まれているにも関わらず、1年経った今活動方針を細かに方向転換させても、拡張性があるおかげで「千夜イチヤとして軸がぶれている」とは思われないまま活動ができております。
「語り手としての千夜イチヤ」というロールプレイだけに絞った設定だけだったら、ここまでうまく立ち回れてなかっただろうなと自分でも思います。


②自分からアクションを起こす


Twitterを始めてから登録者が1000人行くか行かないかぐらいのところまでやっていたことを思い返してみました。

・自分からフォローする
・フォローされたらフォロー返す
・リプくれた人はいつどこで何を話したかどんな人なのかメモする
・固定ツイート(自己紹介ツイート)をRTする
・リプには必ずいいねする
・配信に初めて来てくれた人にはお礼DMを送る
・交流鯖で話したことある人のTwitterやチャンネルは必ず登録する
・話したことある人は配信に1回は必ずお邪魔するようにする
・Vtuber流行のタグに便乗する


現在、これらはすべてが必ず実行できてるわけではありません。ある程度優先度を決めて実行しています。
「リプにいいね」とか「配信にお邪魔する」とか「交流した人のTwitterやYoutubeを登録する」などは優先的に行うようにしています。

上記について1つずつもう少し補足しますね。

・自分からフォローする
・フォローされたらフォロー返す

これは言うまでもないですが、自分を知っていただく上で興味がある人は片っ端からフォローしてました。フォローしてほしくば自分からフォローしろ精神。
また、自分のバズったツイート、自分のツイートを引用してツイートしてくれた人のツイートにいいね、RTしてくれた人は自分からフォローするようにしておりました。
ただ、現在これはTLで情報が追えなくなるのであまり優先的には行ってません。前に書いたnoteにもちょろっと書いたことですね。

・リプくれた人はいつどこで何を話したかどんな人なのかメモする
これは途中から35000円ツールを使用することでわかるので、途中から省きました。配信コメントでも同様です。
が、誰とどんな会話をいつしたかというのがわかるだけで、「前にこんな話してましたよね」とか「前にこのとき来てくれてありがとう」と一言添えられるようになりました。
これがあると、特にFANBOXやメンバーシップなどのお礼の手紙や限定ファンレターなど書くときに、とても楽になります。

・固定ツイート(自己紹介ツイート)をRTする
フォローと同じですね、自分がRTされたくばまずは自分がRTしようと思ってました。

・リプには必ずいいねする
これは今でも変わらずやろうとしていることです。時間があるときは既読つけるつもりでいいね押してます。

・配信に初めて来てくれた人にはお礼DMを送る
これも当初は相手がVtuberかどうか関わらずやっておりましたが今はもうとてもじゃないですができないです…。
ですがこれをやっていた時期は、これをきっかけに話すことができたこともあったので、きっかけ作りには良かったと思ってます。

・交流鯖で話したことある人のTwitterやチャンネルは必ず登録する
・話したことある人は配信に1回は必ずお邪魔するようにする

これは今でもなるべくするようにしてます。交流きっかけにもなりますし、私自身「何かのタイミングで一瞬でも来てくれると嬉しい」と思うので、やはり自分から少しでも時間を作って配信を見に行くというのは勉強にもなるし大事なことだなと思っています。

・Vtuber流行りのタグに便乗する
イラストなども含めてこれは定期的にやることは大事だと思ってます。ハッシュタグを見ている人って意外と多いので。
SNSは需要があれば見てくれるという素直な世界でもあるので、自分のコンテンツの何に需要があるのか、人は何を需要と捉えているのかがとても見えやすいです。
あとよくやっていたのは「いいね・RTした人について何かする」系タグと「引用RTで褒めて」系タグは交互にやるようにしていました。後者をやっていただくにはまず前者をやる、というルーチンを大事にしてます。
今ではお返事することがなかなかできなくなったので、頻度は減らしてますが大事なアピールタグだと個人的には思っています。


逆に千夜イチヤが今後やってかなきゃいけない自発アクションはこれかなと自省してます。

・営業、交流
・コラボ、企画の誘い
・さらに交流しやすいきっかけづくり

どうにも人に声をかけるのが苦手なところがあるので、「千夜イチヤと絡んでみたい」と思ってもらえる活動とフィールド作りに力を入れるようにはしております。が、結局それでも人と絡むのは自分から絡んだ方が圧倒的に早くてスマートなので、できる限りその機会を減らさないようにはしたいと思います。
最近は自分の企画で人をアサインしやすいようにするためのDiscord鯖も作ったので、たくさんいる魅力的なVtuberさんともっと交流していければと思っています。


③結果を残す意識


これは、今では頻度こそ減ってしまいましたが意識としては今でも変わってません。
具体的には以下の通りです。

・活動の実績を説明できるようにする
・配信の切り抜きを作る


これも1つずつ補足します。

・活動の実績を説明できるようにする
これについては、自分のVtuberとしての活動について具体的に人に説明できるように実績を残すことを意識してます。

「あなた何やってるVtuberなの?」
「ゲーム実況!」

だけだと、どうしても数多いるVtuberの中で興味を持って見てもらえる回数には恵まれないと思ったからです。
この実績の説明は直接リスナーの需要にもつながるものだと思っています。
なのでこの説明ができると、それを求めるリスナーとのマッチングが想定しやすくなると思います。

私は他の方が主催している企画で参加者を募集されている場合、以下のような自己PR文を送るようにしています。

▼普段の活動
普段は雑談やゲーム実況のカジュアルな活動から、視聴者が楽しめるバラエティ生番組の配信をしております。
現代社会で発達した文明の利器のせいで「語り手」という仕事に需要がなくなってしまい、現代のエンタメを学び「芸人」に道がそれながらも、仕事を取り戻すために鋭意活動中です。

▼アピールポイント
「見た目はミステリアスなのに喋ると芸人」というギャップや面白い言動というのもアピールポイントではありますが。
一番のアピールポイントとしては【生放送、個人勢とは思えないクオリティの演出で飽きずにみられる企画を作れること】です。

▼見た目にとことんこだわった配信づくり
生放送ではリスナーがリアル投票で参加できるシステムなどを用いて「生配信だからできる一体感」を大事にしています。
特にOBSの操作を駆使して、配信でありながら見ていて飽きない1つの番組作りに力を入れております。
〇【#Vのど自慢】競え歌唱力!美"声"の祭典、歌うまVは誰だ!?【Vtuber】
https://youtu.be/NaGGRjEPAcs

▼「にじさんじ」にも認めていただいた演出力
今年行われたにじさんじ所属月ノ美兎さまの「帰れない百物語2020」に投稿した動画を採用いただきました。
拘りぬいた演出や語り手としての能力をいかんなく発揮し、同接4万人近い方々に怪談テロを行ってまいりました。
〇【#帰れない百物語】100個怖い話するまで帰れない2020【月ノ美兎/にじさんじ】
https://youtu.be/9CqaQMSNQng?t=16078

▼リスナーとの結びつきの強さ
上記の活動のおかげでYoutubeや配信だけでなくTwitterでも多くのリスナーに反応いただけており、一声上げた時のリスナーとの一体感は他のVtuberのみなさんに負けない程強いものと自負しています。

▼企業案件について
企業案件も複数経験しております。
企画の際によく利用する「Live!アンケート」様からサービスの提供およびインタビューをお受けしたことがあります。
本サービスではVtuberとして初めての実績となっております。
〇「Live!アンケート」様
https://eventos.tokyo/blog/2573

また、リスナーとの一体感や宣伝能力を買っていただき、日本一ソフトウェア様から公式にPR案件を有償で依頼されたこともございます。
〇「日本一ソフトウェア」様
https://youtu.be/ysGsgFrfg7Y

ここが前述したコンセプトからの影響だったり、自身のこだわりを強く反映しているところでもあります。
私自身も企画を主催する側として、こういったアピールをしていただけるととても助かっております。

・配信の切り抜きを作る
これはずっと前からTwitterで言ってることなので、今更って人も多いかもしれませんが。
配信ってなかなか全部を見ることができませんし、切り抜きで知るという文化は配信を活動の中心としているVtuber、ストリーマー限らずあるものだと思っています。Vtuberにとっての名刺です。
そして私自身広告を出すときに、普段Twitterで流していた切り抜きをそのまま併用しています。めちゃくちゃ有効活用できてます。
お金出して切り抜きを作ってもらうことも今後は考慮していきたいところです。


④数字の意識


ぶっちゃけ、私は1000人達成して収益化を達成した時点から「めちゃくちゃ伸びたい~」って欲はありませんでした。

理由も簡単です。
みなさまからの応援でそこそこの収益も得ることができて、好きな活動もできて、定期的に配信ができて…という割と順風満帆な状態だったので、このままのんびり好きなようにやっていければいいな~というバランスを維持していたのです。

ですが、11月頃から語り手の仕事が急変し諸々と状況が変わってしまったせいで、「少し自由になるお金が手に入る代わりに自由になる時間が減る」という状況になってしまったのです。

お金が手に入ると試してみたいことは色々ありました。
機材の新調だったり、初めての広告を投げてみたり、活動に使用するイラストを増やしてみたり…。

思うように活動、配信に時間が取れないストレスからもめちゃくちゃお金を使いました。
元々興味があったことにもチャレンジしてみたり、活動に使う諸々を外注することも躊躇なくするようになりました。

配信でも話しましたが、もともと「自分ひとりでなんでもやる」というところを売りにしようと自分で配信素材から何から作るようにしていましたが、途中から「お金を使っても人の手を借りて何かを作ろう」という方針に変わっていったのです。

そうすると、色々な人から提供いただいたもので自身の配信がよりリッチになって、リスナーのみなさんも楽しめて、良いことづくめだ!と思っていたのですが。
その分活動に費やせる時間がどんどん少なくなっていき、活動の頻度が下がってしまったことが私にとってのストレスになっていってしまいました。

ここのバランスは難しいですね。改めて、私はなんか作ってないと死ぬのかもしれないって思いました。
とはいえ、資金と自分の時間と作られたクオリティのバランスを考えると、全く外注しないという選択肢はないです。

そこから「外注するコンテンツを絞りつつ、今まで時間や資金をかけたものを有効活用していこう」と考えた時に、「この活動でプラスを作るようにしなきゃ」と明確に思うようになりました。


このプラスは自分にだけの話ではありません。
協力してくださるクリエイターのみなさまや、出演してくださるVtuberのみなさまにも「参加して良かった」という思いや前述した「実績」を残せるように、という気持ちもあります。

自分が関わることでその人にとっての利益になればいい、というインフルエンサーとしての立ち回りをしたいという思いは以前からありました。
が、ここに「リスナーを含めた多くの人が絡むことの責任」「人と何かを作り上げることの責任」という考え方はあまりなかったのです。

むしろ「普通はコスト削減して利益を取りたいと考えている企業やグループの人とは違って、私の財布を使って採算度外視で面白いもの作れることを売りにしたいぜ!」ぐらいに考えていました。
それをやることで、普段できないことができる人が増えて私も楽しくてWIN-WINになるとも思っていました。

でも、それは「私一人だけで完結する」という無敵なようで狭い考え方でもあったんだろうなぁとも思うようになったのです。


実際「面白いものを作りたい」の意識は変わってないです。
ただ、なるべくそれをコストダウンして利益を生む動きをしたり、提供いただいたものを有効活用していくということは「自分の(財布の)ためだけじゃない」ということに改めて気づかされた、という次第です。

画像3

また、色々な方とお話する機会が増えて、自分の視野の狭さ、視座の低さを改めて実感したというのもあります。
配信でも話しましたが、器用にまとめてしまうのは私のいいところでもあり、悪い癖でもあるのです。

その殻を破るためにも、今頂いている機会を無駄にせずもっと貪欲に挑戦するようにしていきたいと思っています。
私も、関わってくれるみなさまにも、よい思い出や実績が残るように。
そして、この活動を長く続けられるように。


このnoteこそが1年の締めくくりに


とはいえ。
「がんばるぞい」って意気込んだって。
急にペースを乱したりしたって。上手くはいかないのは世の常の話。

鼻歌を歌って、指先に靴でもひっかけて。
裸足でゆったり歩くぐらいがきっとちょうどいいのでしょう。

どうか私が試行錯誤している様子も含めて、2年目もお付き合いいただければと思います。

こちらのnoteで活動1年目を形に残すというひとつの締めくくりになりました。お付き合いいただきありがとうございました。

このnoteがなにかしらみなさまの活動の一助になれれば幸いです。


2021.4.22

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?