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上手な文字より丁寧な文字を書いてみる【となりのくらし大学イベントレポート】


小杉湯となりにて、初の試みとなる「となりのくらし大学(※)を開催しました!

となりのくらし大学icon

※となりのくらし大学
…小杉湯となりにて、テーマに沿った先生を招き、ミニレクチャーと体験ワークショップを行うイベント。くらしにまつわるテーマで「おとなりさんのくらし」をのぞき、「私なりのくらし」を考えます。会員以外の方でも参加できます。


今回のテーマは「くらしと文字」

今の時代なかなか手書きで文字を書く機会が少なくなっていますが、時間をかけて書道や手紙を書くことを通して、記録だけではない、自分の「字」について考えるというもの。当日参加できなかったみなさんにもイベントの様子をお伝えします。


本日のおとなり先生は、ともだあゆさん。幼少期から10年間書道を続けていた経験を活かし、字で表現する楽しさを教えてくれます!小杉湯となりの会員さんでもあります。

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光が差し込む昼下がりの小杉湯となり。時がゆっくり流れるなか、始まります。

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まずは自己紹介。参加のきっかけは、「小杉湯となりに行ってみたかった」「文字を丁寧に書く癖をつけたい」などさまざまでした。

そのほか、お題に沿った自己紹介をしました。「一番好きな文字は何?」といった質問も。好きな文字を選んだ理由として「"優"は字に丸みがあって好き」「"あ"は自分にとって気合いを入れて書くことが多い」などひとりひとりの文字に対するこだわりに全員が興味津々!

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続いては、先生からのレクチャーの時間。
「文字は上手より丁寧に書くことが大事」と教わります。ついつい上手か下手で判断してしまいがちですが、時間をかけて丁寧に書くからこそ自分の思いを伝えることができる、とのこと。今回はこのコンセプトに魅かれて来た方もいらっしゃいました。

そんな導入を踏まえて、いろんな文字を見つめていきます。書道作品や商品ロゴを見て「どんな人が書いていると思うか」「何を表現したいか」といった問いについて考え、想像を膨らます時間となりました。

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文字が持つ奥深さを学んだあとは、書道体験!机の上に並んだ書道セットに「学校の授業を思い出すなあ」と懐かしんでいました。
今回は、楷書、行書、隷書(古代中国の正書)の3種類の文字を先生に倣って書いてみます!

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普段書く機会のない書体に挑戦し、皆さんとても集中している様子。筆を持つのは学校の授業以来という方もいらっしゃいましたが、どんどん筆が進んでいました。時々お互いの字について感想を伝えあい、真剣ながらも和やかな雰囲気でした。

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それぞれ好きな漢字に挑戦。「そういえば、一万円札の『壱』も隷書だよね」という話になり、お札を手本に書く方もいらっしゃいました。

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文字を書くというのは声の違いとも似ているそうで、可愛い文字、かっこいい文字など、人によってさまざま。同じ言葉でも書体の違いによって文章の印象は変わります。日本語は他の言語に比べ、特に文字の個性が出やすいんだとか。

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書道を終えたあとは、自分の文字を知るワークショップ。万年筆、筆ペンなど用意してあるいろんなペンの中から選んで、それぞれ好きな文章を書きます。参加者同士ペアになって、書いたものを見せ合いっこ。文字からどんな印象を持ったかシェアしあいます。

本の名言、今日の出来事、大切にしている言葉など、時間をかけて丁寧に書かれた作品はどれも素敵でした。

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「真っ直ぐな文字からお人柄も真っ直ぐな印象を持った」

「とめ・はねがしっかりしているけれど、おおらかでゆったりした文字を書けるのがすごい」

温かなコメントに少し照れくさくなりながらも、自分自身の良さに気づくきっかけとなりました。

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最後に、これまで学んだ「丁寧に書く」ことを活かし、誰かに贈る手紙を書きます。便箋と封筒を選び、大切な誰かを想いながら筆を進めます。

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自分の文字を通して、相手への気持ちが伝わるように書きました。

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手紙は見せずに封筒に入れ、切手を貼るところまで丁寧に。書いた手紙は郵送します。

最後に、書道のお気に入りの作品を持って記念撮影。イベントで書かれた作品、イベント参加特典の小杉湯入浴チケットをもらって解散です。

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「くらしと文字」イベントはこれにて終了。

時間を気にせず集中して文字を書いたり、文字から受け取る印象を言語化したり。普段なかなか得られない視点から、自分を見つめ直す時間となりました。日常においても、イベントの内容をふと思い出して、くらしに取り入れてもらえたら嬉しいです。


また、3月27日(日)にとなりのくらし大学Vol.2の開催も決定!
テーマは、「くらしとデザイン」。デザインという言葉は近年よく耳にしますが、どこか遠い存在に感じてしまう方もいるのではないでしょうか。今回は、デザイナーの神岡真拓さんをお招きして「くらしをそうぞうする(imagine / create)」をテーマに、「名前のない名札」をデザインしてみます。

となりのくらし大学_ポスター_くらしとデザイン.001

となりのくらし大学_ポスター_くらしとデザイン.002

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となりのくらし大学は、会員さん、小杉湯の常連、高円寺に住む人、銭湯が好きな人など、様々な人ができることをシェアしあうことで、イベントのアイディアが無限に広がります。ひとりひとりの日常がもっと豊かになるような企画をしていきますので、お楽しみに。


小杉湯となりの見学ご希望の方はこちらから🌟






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