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重なる、今書かずにはいられない

本来単行本に掲載されたページをスクリーンショットしてあげる事はルール違反だと理解しているつもりです。それでも私がどれだけ駄文を書くよりも、高松先生のお人柄、ならびに作品の解像度を更に高めてくださるような文章が掲載されておりました。

少しでも多くの方が本作品を好きになってくださる事を願って。

もし削除するよう通達されましたら、本投稿より2枚のスクリーンショットを削除し、改めて再掲載いたしますことを何卒お許しください。

最後は総合部門を受賞した高松が登場。「作品を描くにあたり、学生さんに取材をさせてもらったり、友人知人に昔の話を聞いたり、いろんな人に聞いて話し合いました」と、作品を支えてくれた人たちへの感謝を述べる。さらに「このマンガの好きなシーンを聞くと、ミカちゃんっていう子のバレーボールの回をあげられることが多いです」と明かす。ミカが嫌な先輩の名前を覚えている間に、みつみは親切にしてくれた先輩の名前を覚えていたというそのシーンで、ミカは自己嫌悪に陥るが、高松は「主人公のみつみは、そういうポケットに落ちてしまったときそばにいてほしい友達、というイメージで生まれたキャラクター。読者の皆さんがポケットに落ちて、人生が後悔と喪失の連続なんじゃないかと思ったときに寄り添える作品になったら幸せ」と作品に込めた思いを語った。

https://natalie.mu/comic/news/531672  第47回講談社漫画賞の贈呈式、高松美咲が「スキロー」で伝えたい思いを明かす

人それぞれの推進力を伴って、前へ進む

今巻を一言で表すならば
完璧超人なんていない
 

 イケメンで性格もよし、そんなシマスケが感情を大きくも小さくも揺さぶられる巻であり、元生徒会長で要領よく何でも器用にこなしていた風上君が激情を露わにした巻。

 相変わらず作品上最強格を保ち続ける兼近センパイを除けば、皆葛藤を抱えながらそれでもスキップしながら、前に進み続ける。
 主人公みつみは勿論、おミカもナオちゃんも迎井も、全員。

 でも上に掲載した2ページを拝見したら、私はもうそれ以上何も文章を書けない。

 それは書かれていた事に対するショックからくるものでもあるけれど、高松先生自身が、私の感情を代弁してくださったからに他ならない。

人生が後悔と喪失の戦いのように思えた時、そればかりではなかったと思わせてくれる友人のようなただ寄り添える作品になれたら幸せ

スキップとローファー 10巻能登半島地震応援版 高松美咲

過剰に悩まず、出来る範囲で支援を

 スキップとローファーの今巻は能登半島地震を応援する作品です。

 私自身白米千枚田や輪島の朝市、千里浜なぎさドライブウェイなど、能登半島は6年ほど前に観光でお邪魔させていただいた土地です。
 そんな所縁ある土地が災害にあったと聞いた時、悲しいという感情は勿論真っ先にやってきましたが、その後に、必ずもう一度お邪魔しに行こう!と心に誓いました。

 私は直接的な義援金の寄付や災害ボランティア活動などは、正直言って出来ない人間です。20年近く前、私の住む地域のほど近くで水害がありました。
 その際1度だけボランティアに行った経験がありますが、自分にこれは続けられないな。と思ってしまった人間です。

 でも別に過剰に罪悪感をもったわけではなくて、支援の形は人それぞれだから、自分に出来る範囲で継続する事が重要だと今の私はそう思っています。

 だから大好きな作品であるスキップとローファーの10巻を買って、間接的に義援金を送るのも手だし、復興が進んだらもう一度友人たちと能登へ行きたいなと思います。ガッツリ観光してお金落としてきます。

 対価が無ければ応援できない、そのぐらい浅ましくたって支援は支援です。忘れず、続けてまいりましょう。

異国での大地震と金曜ロードショー

 さらに今日取り上げなくてはならないと思ったのは、台湾での大きな地震の報道を受けてという気持ちもあります。
 日本が災害に見舞われる際、どの国よりも迅速に、多額の寄付をしてくださるのが台湾。
 金額の大小がイコールで気持ちではないけれど、やっぱり災害支援にはお金とスピード感の両立がとても大切で。

 私は海外旅行には今のところそれほど興味はないのだけれど、台湾は身近にあるので是非お邪魔してみたい国ですよね。
 いつかいけたらいいな。

 もう一つ、本日金曜ロードショーでは新海誠監督のすずめの戸締まりが地上波初放送されます。
 こちらも東日本大震災を物語の軸に捉えた作品です。是非ご覧ください。

 不謹慎だと思わず、今だからこそ訴えかけるものがあると信じて、是非。

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