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星座っちゅうのは、ほうじ茶ラテみたいなもんなんじゃ、、、

私たちが知っている「星座占い」、、、おひつじ座は猪突猛進、おうし座は美的センスに優れている、双子座はオシャベリ、、、などなど。この「〇〇座の貴方は〇〇」な占いは、たった100年前に定義されたものだと知っていましたか?

「違うわ!西洋占星術は古代バビロニア時代から2千年の歴史があるのよ!」と仰る方もいらっしゃるかもしれません。その通り!!!ユー正解!!

だがしか~し!歴代の皇族や富裕層が「オレ牡羊座!火星は闘いの星!いざ戦争!国土拡大!」とか、そんな雑な占いすると思う?

5千歩譲って平民だとして「わたし牡牛座だからドレスには拘りがあるの。見てこの美的センス」「あそこの領主、蟹座だから農奴のオレらにも薪木くれるってよ!身内びいき最高!」とか、、、

西洋占星術の中で「星座」という概念は当然有ったけど、「星座」そのものに意味を持たせるという事は無かったんだよね。今で言う「〇〇座のアナタは!」が出てきたのは、日本だったら明治時代、ちょうど日露戦争の辺り。あんがい最近の100年ちょい前。

でもそれより800年前に既に日本には西洋占星術(ホロスコープ)が伝わっていたんだよ。といっても今の西洋占星術ではなくて「宿曜占星術」の方。ちなみに宿曜は源氏物語の中にも出てきているそうだよ。

1800年代に出てきた「生命の木」では、すでに「星座」を「天体」が支配しているという構図が組み込まれていたね。でも星座は「地点」というイメージ的なもので、星座そのものに意味を持たせる」ことは無かったんだ。

「この星座の人はこういう傾向があります」って全然当たらんわ~!


以前、こんな呟きをしてFacebookにも流したところ「だよねー!」な反応が多々あったのさ。

そこで、星座あるあるを言い直してみると、、、

山羊座は落ち着いている。
 ↓
山羊座は早く結論づけたいので
落ち着いていられない。


獅子座は自己アピールが大事
 ↓
誇り高き獅子座は
安易な自己アピールなぞしない。

乙女座は奉仕精神にあふれ面倒見がいい
 ↓
乙女座は「その時の最善」
を選択しているだけ。

などなど、、、
西洋占星術をしっかり学ぶと(私もまだまだだけど)、この「星座占い」がいかに根拠が無いデタラメかという事がわかる。

それに、今のこのご時世「星座占い」を占星術師から伝えられて喜ぶお客様は居るのかな?

以前Twitterスペースで、占い雑誌マイカレンダーの方が「大衆向け最大公約数な星座当てはめは、今の読者には通用しない」と話していたよ。FRaUやFIGARO読者の方が占星術師より詳しかったりしてね、、、

じゃあ星座って何の意味があるの?

大事なのは「星座」そのものに意味をつけることではなく、その星座がどういう天体で構成されているかを知ること。ホロスコープの主役は星座ではなく天体。

例えるなら、星座をコップとすると
中の液体が星座の意味を構成するもの。

ほうじ茶ラテには、ほうじ茶、生クリーム、砂糖、ミルク
マサラチャイには、各種スパイス、紅茶、砂糖、ミルク

砂糖ミルクみたいにダブる素材もあるけど「そもそもコレが無いと成り立たない」っていうほうじ茶やスパイスという主要素材もあるね。

その素材を天体に置き換えてみると解りやすいかも

では、その星座を成り立たせている素材を詳しく見ていくことにしよう。

その1 支配天体
その2 トリプリシティ
その3 クオリティ
その4 四季

この主成分で星座は構成されている。
そして、この構成しているものが12星座それぞれで違うので各星座の色が出てくるってワケ。

詳しく説明するね。

その1 支配天体


これは牡羊座なら火星、双子座なら水星、というやつです。最近の星占い好きの方ならホロスコープは読めなくても、鏡リュウジさんや石井ゆかりさんの影響で自分の星座の支配天体が何か?を知ってらっしゃる方も多いかと。
「支配」というと圧力的な感じがするけど、要はその星座の「ルール」を決めているのが天体ということね。だから支配天体のことを「ルーラー」って言うんだよ。

例えば、射手座のルールを決めているのは木星。
木星は熱くて湿っていて風の天体。
(星座と天体のエレメントは違うよ)

熱いので未来に向かっていく。
湿っているので他者や状況と関わろうとする。

物事に対してざっくばらん、おおらかであれ、楽観的に考えよう、新しいことに挑戦することで未来を切り開いていこう!という木星のルールを射手座に課していく。

山羊座なら、ルールを決めているのは土星。
土星は冷たくて乾いている地の天体。

冷たいので過去の状況を拾おうとする。
乾いているので自分一人で貫こうとする。

築いてきた財産を保持していこうとする、経験者以外は信用できない、挑戦するなら自分一人でやっていきたい。

こんな感じで、各星座は自分を支配している天体のルールに従って動いている。

その2 トリプリシティ


これは現代占星術の方には「?」かもしらんね。エッセンシャルディグニティ表を見てみて。すると、このトリプリシティはエレメント別になっている事に気付くはず。

火、、、太陽・木星
地、、、金星・月
風、、、土星・水星
水、、、火星・火星

火のサイン(牡羊座・獅子座・射手座)は、主要成分に太陽と木星が入るので、基本的に大らかで自分にも相手にも「精神論」を求める。

地のサイン(牡牛座・乙女座・山羊座)は、金星と月が主要成分なので基本的に「自分が好き!」と思ったことにしか動かない。

風のサイン(双子座・天秤座・水瓶座)は、土星と水星が主要成分なので、「型」を求めるために現状や過去から情報を収集しようとする。

水のサイン(蟹座・蠍座・魚座)は、火星が主要成分なので、油田火災にニトロを投げ入れるような激しさを持っている。誰だ~ノンビリ癒し系なんて言うやつは!

その3 クオリティ


クオリティとは「活動・柔軟・不動」の3つに分けられる「物事へのスピード」のこと。大事なのは「スピード」だけを意味するということ。

活動宮だから元気ハツラツで明るい
 ↓
決断力の速さ=陰キャ・陽キャとは関係ない

柔軟宮だから周囲への気遣いがあって優しい
 ↓
自分の選択への柔軟性であって
周囲への忖度・柔軟性では無い

不動宮だからガンコで堅物
 ↓
古い新しいに関わらず
自分が決めたことにコミット

ハアハア、、、
書いただけで疲れた。老体文字まみれ。
読んでる人、大丈夫?

その4 四季

ここまで3つの素材を説明してきたけど、どれも「個」がハッキリしているものだった事に気付いたかな?天体は各々別の個体だし、エレメントはハッキリ4つに分かれている。クオリティも交わることは無い。

でもね、この「四季」だけは違う。
ハッキリと切れないんだよね。

西洋占星術じゃなくても、占術には「隙間」が必要だと思うのね。「あなたはこうです!」と言い切る良さもあるのだろうけど、言い切れないのが占術の良さでもある。コレは書くと長くなるので、別記事で。

そもそも星座占いの歴史はたかだか100年前。


私の説明より占いゼミテレーマさんのblogで、とても解りやすく解説されているので、ぜひ!!!

読んだ??

もともとは沢山の説があった中で、現代占星術の基礎を築いたアランレオの説が「定型」として現在に生き残ったという事だね。

しかしこのアランレオも「こうしたら広まりやすいでしょ~サルでもわかるでしょ~」と「星座占いあるある」を書いたのではなく

神智学という一種の宗教運動を通じて占星術を再構築し、古い時代の宿命論的なものより、今を生きる個人の霊的な側面を強調させたかったそう。(マイカレのぐらさんと鏡さんの対談から抜き出しました。)

となると現代の「あるある星座占い」は

「お前ら、、、アシ踏み入れたんなら、ココから後は自分でガッツリ勉強して知識を更新・向上しろォオオオ!」

というアランレオからの挑戦状にも思えるね!!
え?思えない?

★★★
さてさて、星座を語る上で絶対外せないのが「四季」。
日本は四季がハッキリしているので(最近はそうでもないけど)、占星術と四季の繋がりを理解しやすいと思う!

待て次号!
鳥山明先生に信(手紙・中国ではこう書く)を送ってね!

また昭和なネタを入れてしまった、、、
スラダンもまだ始まってねえ時代だったよ、、、
カメレオンジェイルは連載打ち切りになったけどイイ漫画だった。

そいでは、またね~。
エリ


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