ホロスコープは無から壱を生まない。
今日たまたまブリトニースピアーズの後見人の記事を読んだのだけれど、うーーーむと思ってしまった。
メディアに操作された大衆がフェイクを真実だと信じ、正義だと信じ、事実からどんどん離れていって一人の生命を攻撃してしまう。最近の日本でもよく聞く話しだけれど。
ブリトニーの場合は「後見人」という一見「正しい」人に搾取され続けていたというのだから、しかもそれが実の父親だと言うのだから、どれだけ絶望的な状況だったのだろう。幾らブリトニー本人が訴えても「あの子は頭がおかしいダメ人間だから」で、皆に嘲笑され言葉を却下され続けていた。
それが「おかしい」と声をあげてくれた人達のおかげで徐々に世論が動き、真実が解明され後見人制度がひっくり返った。(通常、後見人制度は一度決まると永劫本人が死ぬまでなのだそうだ。なのでブリトニー以外にも問題が沢山起きている制度でもある)
そして、ようやくひと段落したと思ったら、ここに来て実の妹が「自分の私的な自伝」と銘打ってブリトニーの暴露本を出すというのだから、一体このブリトニーって人はどういう星回りなんだ?と思ったのだ。
ちなみに私はブリトニースピアーズを「全く」知らない。歌も聞いたことがないし、写真を見てもどれがブリトニーなのか解らない、、、。ファンの方申し訳ございません。
違う投稿で書いたのだけど、私は自分がその人の作品に強く心を動かされた経験がなければ著名人のホロスコープは読まないと決めているので、ここでは読みません。じゃあ何でコレを書いてるのかというと、一方的な情報でホロスコープを読むのはとても恐ろしいことだ、と感じたからです。
私は面倒くさがりなので、画像検索でホロスコープを探すのだけど、そうすると大抵誰かのblogのものだったりする。
ブリトニーが最中ゴシップ女王になっていた頃のホロスコープ読みは「この天体がコレだから問題を起こしやすい」「飲酒や薬物に溺れがち」「ダメ男を選んでしまう」などなど、、、ホロスコープを悪いこと探しみたいにしか読んでいなくて、ちょっと恐ろしさを感じた。ホロスコープを読んでる側には悪意が全くなくて「だからこの人はこうなんです」という正論風が吹いてきそうな。
彼女が問題を起こしていた頃は「見るに堪えずお父さんがブリトニーを保護してちゃんとした生活をさせてあげている」ような報道の頃だったので「お父さんとの絆が強く守られている」「親子愛」など、、、いやいやいや、実際には搾取され続けていたのだよね。
でも私だって、今の状況になったから「あれは違う」と言えるのだ。
ホロスコープで「あなたを全て丸裸、何もかも導きます~」なんて無理だ。そこに魅かれたり感動する人は「良いも悪いも言われたい=自分の殻を決めて欲しい」のだと思う。
部外者・他人には真実はわからない。ホロスコープが無から壱を生み出すことは無い。真実も未来もあなたの中からしか生まれないのだ。
こうして書き出してみると、自分が何で鑑定が苦手なのか解るような気がしてきた。誰かの人生の正解をホロスコープというツールで決めるのが、とてもおこがましいという気持ちがあるのだと思う。
じゃあ何で占星術をやってるの?と言われると、好きだからとしか言えない。困ったねえ。
って、占いたくないのか占いたいのかハッキリしろ!!!!はい。
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