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2021年8月 今月のおススメ絵本

『わすれられないおくりもの』
Varley, Susan/著 小川 仁央/訳 
発行 : 評論社
サイズ :縦 21.5㎝×横26.4㎝×厚さ1㎝

8月はお盆があるから
この本を。
もしかしたら戻ってくる
大切な人を想う時間があると
いいなぁと思う。
そのきっかけが
絵本というのもすごく素敵だと思う。
++++
アナグマは、死ぬことをおそれてはいません。死んで、からだがなくなっても、
心は残ることを、知っていたからです。
―ただ、あとに残していく友だちのことが、気がかりで、
自分がいつか、ながいトンネルのむこうに行ってしまっても、
あまり悲しまないようにと、いっていました。

からだがなくなっても
だれかの心の中で心は残る。
優しい色とタッチの絵とともに
悲しみや喪失感の
その先の感情に向かうのを
しずかに助けてくれる絵本です。
思い出のたくさんある
近い人が旅立った時
そっと寄り添ってくれるものが
絵本でもいい。
子供たちにもいつかきっと。
感じるタイミングがくるかもしれない。
そう思っていつかの本を忍ばせておくのも
タイムカプセルのようでいい。
本の持つ特別な豊かさだと思うのです。

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