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23時のおつまみ研究所

『23時のおつまみ研究所 』

小田 真規子 (著), スケラッコ (イラスト)
発行:ポプラ社

「23時のおつまみ研究所」へようこそ。

23時って、絶妙な自由時間。
21時はまだ色々家の片付けが残っていたり
子供たちも粘って起きていて
慌ただしさの残る、“平場”の延長戦。
22時になると、だいぶ“今日”もひと段落してくる気がする。
おふろに入ったり、ふぅっと一日のアレコレを洗い流して、休息への身支度をととのえる。
そんな、先の時間。
それが23時。
さぁ、やってきましたボーナスタイム。
寝てもいいんだけど、まだ起きてても支障ない。
“どうする?なにしちゃう?本でもパラパラしながら、軽く1杯飲みますか。”
そんな自由を感じる「23時」という響きがたまらないね。
そして、そんな時間の愉しみ方が無限に広がってしまうのがこの本なのです。

SENSEOFWONDER選書の「とにかく盛り上がる夜ごはん」と同じ小田先生の本なんだけど、さすがアッパレ
安定のたのしさを保証します。
おつまみは「料理」にあらず「娯楽」なり。
23時の背徳感を匂わせつつ、チビチビやりながら作る楽しさを、もはや読んでるだけで存分に愉しめます。
もちろんわざわざ23時を待ってつくらなくても大丈夫(笑)
全体的に夜遅くてもさくっと作れて、簡単で、アテになり、なおかつぜったい美味し
くできる細かな研究結果をたくさん教えてくれているという本なのだ!
合間に漫画が入るのも好き。
そして、思うの。
私この本大好きだけど
今回出している小説の「麦本さんぽ」の主人公さんぽも、ぜったいこの本好きだよなって。
それぞれの本がもつ世界線が重なっていく。
読んで受け取る自分の中で溶けあっていく。
SENSEOFWONDERが大切にしている世界観が作品の垣根を超えてリンクしていくようで
こんなことを考えては、むふむふさせてもらえることに
豊かさを感じるのです。
てことで、今宵の23時は、私は「麦本さんぽ」をお供にハイボールと蒸し焼きウィンナーに粒マスタード(P.37)にしたいなと妄想しております。(起きて23時というゴールデンタイムが楽しめるかは神のみぞ知る)
ゆで焼きか蒸し焼きかでも、合うお酒が違うそう。
あーおもしろっ。読みごたえもすごいです。
0時になったらシンデレラの魔法も解けることだし
夜更かしはもう身体に響くしね。
私たちイイオトナは翌朝もあるから、23時をぎゅぎゅっと濃密に愉しんで
そのリフレッシュでまた翌日もぱぁぁっと元気に明るく
世界を照らすのだっ。
P.S.
そうそう、さんぽと「ルキさん(以前取り扱いした本。また出そう)」は絶対気が合うから
23時のおつまみ研究所はルキさんも好きだと思う!

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