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眠れぬ夜はケーキを焼いて

『眠れぬ夜はケーキを焼いて』

午後 (著),
発行:KADOKAWA

真夜中は不思議な時間。
テスト前に勉強してた真夜中。
飲んでワーワーやりながら語る真夜中。
観始めた海外ドラマが止まらない真夜中。
一人本を読みながら、ちょっぴり呑む真夜中。
都会暮らし時代、寝静まった街を散歩した真夜中。
色んな真夜中をやってきたけど
わたし、この夜は越えてない。

「眠れぬ夜はケーキを焼いて」
生活リズムが狂って起きてしまった眠れない夜
夜中に起きている背徳感とこびりつく罪悪感を
少しでも解消するために
作者は真夜中にお菓子を作ってる。
なるほど。
真夜中の静かな空気の中でつくるお菓子はどんな感覚なんだろう。
オーブンから漂い始めるケーキの焼ける匂い
想像するだけで、ちょっとわくわくする。
この本はとても静かな空気。
少しの寂しさと自由を合わせて引き受け
紺色の空でそっと瞬く星のよう。
誰にも等しく、夜の長い季節がまた今年もやってきます。
眠れぬ夜のお供に
こんな本はいかが?

ちなみに私がこの本で最も今すぐやりたいと思ったのは
2話の「レンチン湯どうふ」
・・・焼き菓子じゃないのかーいっ!

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