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となりのたぬき

『となりのたぬき』

せな けいこ (著),
発行:鈴木出版

兄弟げんかが絶えない子どもたちに、
人間関係に悩むおとなに、
是非おススメしたい一冊です。

・・・・・・
となりのたぬきがだいきらい。
いじわるだからだいきらい。
いつもたぬきとけんかばかりしているうさぎは、
おつきさまと ある約束をします。

「ひとつきのあいだ たぬきに親切にできたら
 たぬきをどこかとおくへ ぶっとばしてあげよう」

威張って命令ばかりするたぬきですが、
うさぎはひと月の我慢とこらえて、
やさしく接してやりました。

しばらくすると
たぬきはうさぎを、
案外いいやつだと思いなおします。

親切にしてくれるようになります。

あるひうさぎは、
たぬきが他のお友だちに
「ぼくはあいつのためならなんでもするよ」
と言ってくれているのを聞きます。

ひとつきたって、おつきさまが
うさぎの願いを叶えようとすると

うさぎは「やめてくださーい」
とお願いするのです。
・・・・・・・・・
 
子どもたちに
「喧嘩ばっかりしないよ!!!」と、
叱り疲れていたときに出逢えた本です。

最近は喧嘩を目撃したら、
「となりのたぬきだよ。」と
ささやくようにしています。

自分がされて嫌なことは人にもしない。
やられたからって、やりかえさない。

だってけんかをすると、勝っても負けても、
自分もちっとも嬉しくない。

それよりも、
嬉しくなることを考え合って、
楽しい時間を過ごす方が幸せだよね。

何度も読むうちに、
私自身もすごく納得しています。

夫婦関係・友だち関係、職場の同僚、
どんな人間関係にも通ずるストーリーです。
悩めるときは 先ず自分から、
お月さまトレーニングを実践してみようと
励まされた絵本でした。

本当におすすめなので、
是非この機会に読んでみてください。

ありす

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