ふたりはともだち
『ふたりはともだち』
Lobel, Arnold(著)三木 卓(訳)
発行 文化出版局
14.73 x 1.27 x 21.08 cm
この表紙がとても有名で
見たことない人はいないんじゃないかってくらいに
名作中の名作絵本だけど
これ、案外内容を忘れてませんか?
私はそうだったのだ。
大人になって改めて読んで
魅力の深みにはまってる。
がまくんもかえるくんも
なんの作為もなくて
言葉にはうらなんてなくて
ただ、ただ、掛値なく生きている。
喜んだり ふてたり
おふざけしたり にやにやしたり
へましたり しょんぼりしたり
面白がったり。
その姿は
自然に、心のまんまでそのまんま。
ただ湧き上がるその気持ちの先に
やさしさのあふれた話が
最後の章「おてがみ」。
この話を読むたびに
胸がいっぱいになって
ぶわっと溢れる。
喜んでほしいなぁって思う気持ちって
誰かの顔が浮かぶことって
人がみんな平等に持っている
生きる喜びの核なんだと思う。
本当はなにも難しくない。
がまくんとかえるくんは
なんでもないように
それを見せてくれる。
平和ってなんだろう
って考える中で
やっぱりこれが原点で、私にはピンとくるんだ。
「おてがみ」の読了後の気持ちも
ピース。
ぜひ、本棚の仲間に。
秋冬なんて、もうまさに飾り棚にもぴったりでホクホクしちゃう。
大人にも沁みる絵本です。
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