見出し画像

【ZINE】星のしかけ絵本が完成しました!

こんにちは、千星一話です。
もうすっかり春ですね。外に出て日向ぼっこもいいなと思うんですけど、そういう日に限って風が強くて髪の毛ぐちゃぐちゃになるとかね、ありますよね。うんやっぱり家が一番だ。

作業記録も今回が最後、最終回は製本編です!
製本も印刷会社に依頼することが出来ますが、この本は仕掛けパーツを入れるため、手織り製本をしていきます。

製本方法はこちらの書籍を参考にしました↓

本の綴じ方はポピュラーな中綴じやミシン製本、和綴じなど様々ありますが、仕掛けを仕込むとなると綴じ方が限られていくし、製本の複雑さが増します。初心者の私でもできるやり方を探した結果、今回は蛇腹折りにしました。

蛇腹折りとは、紙を山折り谷折りに交互に繰り返して仕上げる製本です。一枚の地図や御朱印にも使われているやり方ですね。長い一枚紙をコンパクトに出来るのと、紙の表裏両方とも使えるのか特徴です。

仕掛け本はページ(本文)自体が仕掛けの支えも担ってるので、紙を折り返すこの製本方法はぴったりでした。

さて、印刷物が到着したので、早速製本していきます!

☆表紙パーツ
表紙/背表紙をカッターで切り抜き、裏面をらエンボスペンでページを貼り合わせる位置の目印をつけておきます。

まっすぐな折り癖がつけられて便利!

☆本文パーツ
本文は全18.5ページ。(この0.5は後ほど説明します。)A1の紙にストーリーの前半パーツと後半パーツ、仕掛けページのストーリーパーツで分けて印刷したので、それぞれ切り抜きが終わったら、エンボスペンで折り癖をつけます。

折り癖をつける時は下に敷いてる工作用マットのマスに合わせてまっすぐにつけると、後々幅がバラバラにならずに折れます。折る時も斜めにならないように慎重に折っていき…

前半の本文パーツが折れました!同じように後半も折っていきます。

後ほど前半/後半ページを糊代に重ねて貼り合わせます

次は仕掛けページストーリーのパーツです。この本ではオリジナルストーリーと春の星座の一部の神話をご紹介しています。先ほどの0.5ページがその神話です。本文に追加していきます。

ランタンから溢れる光が吹き出しのようになっています

吹き出しの形に合わせて、神話ページを切り抜いたら本文ページに貼り付けます。

これで、本文パーツは一旦終了!重しを乗せてしばらく置いておきます。

☆仕掛けパーツ
この本のメインは春の星座をご紹介しているページ!春の星座は全部で14個、誕生星座で知られるものから聞き馴染みのないものまで全部載せたいと思い、パーツを動かすと星座名と形が次々に現れるという仕掛けを入れました。

まずは仕掛けを入れるページに、仕掛けが除く穴と仕掛けを動かす穴を開けます。

ダイヤ型に切り抜いてるのが動かすところで、もうひとつの穴から仕掛けがのぞきます。

仕掛けパーツがこちら↓回して動かすタイプの仕掛けなので周りを歯車のような形にして回しやすくしています。

これをページに仕込んでいくと…

こうなります。(語彙力…)
そしたら前半/後半ページパーツを繋ぎ貼り合わせ、本文を組み合わせます。紙の広がりを防止するために背表紙にマステをつけ、表紙パーツにつけた位置にページを貼り合わせていきます。

背表紙の補強用にマステをつける

表紙も本文も紙が分厚く広がりやすいため、1日重しを乗せて…完成!!

ついに千星一話初のzineが出来ました!!ヤッター(ただやっぱり開き癖があるのでゴム留めを付けます。)
サイズは文庫本より一回り小さいくらい。持ち運びに便利なので天体観測のおともにしてもらえると思います。

勢いで始めたところがあったので本当に作れるのか不安でしたが無事完成することができて、とにかく嬉しい&安心しました。

次回はサンプルをあげたいと思いますのでそちらも楽しんでいただけたら嬉しいです。

千星一話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?