セカンドオピニオンは受けるがいい
一年間、治療をしてますが、
途中あることがきっかけで転院しました。しかも県外に。
とある事情があるのですが。
胞状奇胎が見つかったとき、私は人口6万人の田舎の町にすんでいました。四方を山と川にかこまれ、自然豊かでいいところなのですが、近年は高速道路など交通が発達しましたが、それでも災害時は鉄道、道路すべてのルートが遮断され陸の孤島となることもある地域。
病院はいくつかありますが、第三次救急はひとつ。病床数400ちょっと。
そこが最後の砦。で、そこでみれないものは大都市へ搬送になります。
医師不足も深刻。
毎年若手のホープが過疎医療を経験、サポートしにきてくださる状況です。
そこで見つけてもらったこの病。症例数が減っていて産婦人科医も経験者が少ないので、大学病院などでみてもらうほうがいいというもの。
ネットにはそう書いてある。
手術もすんで大丈夫だろうと安心していた矢先、肺に転移が見つかる。
抗がん剤治療が必要との説明。
先生に抗がん剤にたいする抵抗、思いや不安やいろんな話をする。
今の状態なら抗がん剤で、ほぼ治ります。
僕ならやります。これは。
と言ってくださる先生。
治療方針も自分が調べたものと変わりなかったから
二人三脚で歩んでくださった
誠実で丁寧な主治医の先生に、絶大な信頼をおき、この町で治療をすすめていたのですが。
治療をはじめてまもなく異動されました😭
でも、まあ仕方ない。
元気になってまた会えたらいいなあ と思いながら
引き継がれた先生と治療を進めていました。
一応チーム医療なので。
主治医はいるけど、治療方針は産婦人科で決めるんですね。
主治医の独断ではない。
だから、信じて続けてたのですが、
数値が下がるにつれて、下がりがゆるやかに。
私: 大丈夫?(この治療で。心の声)
先生:下がってるから効いてる
まあ、そうなんやけど。
信頼してた先生の方針は、数値が検査上計れなくなるまで(感度以下といいます。)やって
プラス数コースやる。と聞いていた。
自分でも、大学病院の産婦人科ページとか調べると、そう書いてある。
だから、そうするんだと思っていたのに。
あるとき、まだ感度以下にも行ってない段階で
これで終了といわれる。
へ?
話が違うぞ?
侵入奇胎は、集中治療することに意味があるのに、中途半端におえたら、
再発したり、薬がきかなくなったりするんじゃあ?
適切に治療すれば治るけど、間違うと再発して癌化することもあると聞いてた。だから、専門的にみれるところがいいと。
そんなことが、頭をよぎる。
頼むからもう一度やってと懇願。
なぜ私から懇願して治療するんだ??
で、もう1クールやる前からもうこれで終了と言われる。
治療方針としては終わりにしたいオーラを感じ、
治療方針にない治療なら受けたくない。
そう思いました。
納得いかないので、この病院での、侵入奇胎の治療方針について突っ込んで聞きました。
ここには、決まった方針がない。また数値が上がったらやる方針と。
それを聞いて、見切りをつけました。
私はまだいきたい。再発して死にたくない。子どもたちのために生きるんだ。心の声が叫んでいました。
看護師さんたちに相談すると、親身になって自分の家族も
県外で、治療してる。とか、セカンドオピニオン受けたらいい。と言ってくださる方がたくさん。
今まで医療を受けたこともないし、セカンドオピニオンは話には聞いてたけど、この町に思っていた以上のかたが、セカンドオピニオンを受けたり県外に通院している事実を知り、視野が広がって自分に許可を出すことができました。してはいけないと思ってた自分がいたことに気づきました。
背中を押していただいて、勇気が出て。
探し始めました。
じゃあどこに?セカンドオピニオンは受けるまでに数週間かかる。
近くなら名古屋?でもあてもないし、数週間かかると私の治療の場合待ってられない。間を空けると効かなくなるから。
そうだ、信頼してた主治医の先生が異動した病院!
試しに早速調べてみると、、、
なんと産婦人科腫瘍専門の先生がみえる!!!!!
しかも前の主治医は初診枠についてみえる奇跡!!!!
(紹介は初診の先生が受けるので)
ここしかない。
直感でした。
ここの産婦人科の治療方針を聞きたい、一刻も早く転院したい。
はやる気持ち。
8歳の娘に相談すると、
母ちゃんのしたいようにしたらいい。と。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
その一言で決心しました。
翌日、主治医に話をしたいと連絡をし、
再度ここの治療方針を確認したうえで、転院したいと意向を伝えました。
強い意思を固めた私の表情をみて、気持ちを汲んでくださり、何も言わずすぐさま紹介手続きをとってくださいました。
おかげさまで翌週には、紹介先の病院で前の主治医に会い、
話を聞くことができたのですが、
そのときは酷な宣告でした。
その病院の治療方針は、私の望んでいるもの(以前先生が伝えてくれていた方針そのもの)ではあるけれど、県外から通うのでは受け入れできないと。
頭が真っ白に。
なので、治療方針を伝えておくので地元で治療を続けてください。
ハンマーで頭を殴られたような。。。えっ。。。
一時間くらい、頼むからお願いと懇願し。
みかねて先生、最後に、腫瘍専門の先生の意見聞かれますか?と言ってくださり。
はい!!!!
その答えは。
こっちに住むならいいそうです。
!!!!!!!✨✨✨ 心のなかに光が差した
選択肢が増えましたね! と思わず言ってしまいました。
先生は まさかという顔をされてましたが。
希望ができた。
住めば治療ができる。
バス、新幹線と遠路はるばる出向きましたが、その答えをいただいて私にとって大きなお土産でした。
子どもたち含めて家族に結果と思いを伝えると、みんな受け入れてくれて手はずを整えてくれました。
ただ、まだ正式に先方からお返事があったわけではないので、転院がどうなるか不確かなまま
主治医に結果を伝え、一度転院前に地元での最後の治療をしていました。
そして入院していたクリスマス当日、
紹介先の前の主治医から、紹介状のお返事が届きました。
そこには、転居するなら受け入れますと書かれていました。
最高のクリスマスプレゼントでした。
すぐに主治医に転居して転院する意思を伝えました。
年末ながらも家もトントン拍子に決まり、転院手続きも進めてくださり、年明けに無事に転院する運びとなったのでした。
今思えば、通いは無理と止めてくださったご判断に感謝しています。
抗がん剤はなにがおこるかわからないですから。
信頼する主治医がいつも言ってみえた。リスクを重々わかっているから伝えてくださり、本当に何が起こるかわからない状況になっているので、
おかげさまで、腹を据えて転居して治療することができていることにただただ感謝しかありません。
支えてくださるすべてのかたのおかげさまです。
セカンドオピニオンは、治療方針について是非をとうものではなく、
主治医との方針をうけて、第三者に確認をしにいく。というのが目的です。
私の場合は、セカンドオピニオンも考えたけれど、治療方針に納得していなかったので、転院をはじめから目的としていました。なので、セカンドオピニオン目的ではないのですが、リンクにあるような手続きをして、結果的には先方の治療方針を聞いた上で、治療方針や病院を検討したので、セカンドオピニオンも聞きながら、転院を決めたという感じです。
時間に余裕のあるかたは、セカンドオピニオンだけ聞きに行くというのももちろんありです。
セカンドオピニオンについて詳しくは、リンクをご覧ください。
いずれにしても、今ある環境が最善とは限らないので、
時と場合に応じてセカンドオピニオンや転院を視野に入れることも大切なんだなということを、経験をして学ばせてもらいました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?