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ブルックリン物語 #58 愚かなり我が心 ”My Foolish Heart”

愚かだなと思うことはある。もっとバシッと言ったほうがいいこともあるし、ここはアメリカだからなんでも忌憚なく主張していい。しかしほどよい加減っていうのもあるんだよな。

数日前からどうも家の中が寒いなと思いつつ「雪がチラついているのだから仕方ないのかな」となんとなしにやり過ごしていたら、夜中に強烈な喉の痛みで目が覚めた。風邪をひいたらしい。

ベッドサイドにペットボトルを常備しているので、早速水分を口に含む。ごくんと一口飲み込む。カラカラに乾いた喉に水が染み込んでいくのがわかる。身体がもっともっとと欲しているようなので、鼻にペットボトルをあてて水を吸ってみる。なんだか頼りない感じで水が鼻腔をチロチロ潜り喉へ落ちてゆく。やっと鼻と喉が繋がったような気がしてほっと胸をなで下ろす。

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N Yの冬は、外は寒いが家の中は無茶苦茶暖かい。いつもパンツにTシャツ姿なので、室温が下がると体がいきなり冷たくなる。ゴゾゴゾ起き出してフリースを重ね着しショールをぐるぐる首に巻く。ジャージを履き冷気が隙間から入らぬようソックスで足元をぎゅっと固めた。これで大丈夫!

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