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Ryoko & Senri meet Jazz

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2024年12月18日リリースに先駆けて、シングルが"Life is Beatiful"の配信がスタートしました! 出会いからレコーディング、撮影、リリース、それから.....…
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2024年8月の記事一覧

新新 *SenriとRyokoのおしゃべり泥棒*1

Ryokoさんご一行がニューヨークに到着。僕がproduceをする今年冬発売のJazz Album『Life Is Beautiful』のレコーディングのためだ。 マネージャーさんたち、通称エンジェルボーイズのミゲルさんとパンチョさん、そしてRyokoさん。民泊のチェックインより早く到着したものの、全てが奇跡のようにスイスイとうまくいき、お掃除の片言の英語を話すヒスパニックの女の子も「Enjoy your stay!」と満面の笑顔で手を振り去って行った。民泊で必ずと言ってい

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新新 *SenriとRyokoのおしゃべり泥棒* 2

リズムの日は9曲録音する。アルバムの曲数が9曲、厳密にいうと8曲+ボーナス曲が1曲、合わせて9曲。 録音中何が起こるかはわからない。なので油断や楽観は禁物だ。10時間で一応スタジオをLock outという形で押さえてあるが、11時にはカウントオフして1曲目の演奏を開始する。僕がproduceするプロジェクトは11時と言ったら集合11時ではなくて本番の録音スタート11時だとみんな認識しているので、それぞれがその瞬間に向かって仕上げてくる。 映像チームのSamとStephan

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新新 *SenriとRyokoのおしゃべり泥棒* 3

リズム(ピアノ、ベース、ドラムス)のバッキングドラックが仕上がり、そのミックスされた音源に載せていよいよボーカルレコが始まった。 ミックスボイスという呼び方の声で今回のRyokoさんは歌っている。ヘッドボイス(裏声)でもチェストボイス(地声)でもないその両方を併せ持ったミックスされた声なのだ。 おでこあたりのパレットを開く。そこに声を当ててリズムに乗って歌っていく。音域が地声の範囲に降りても実声を落とさずヘッドに響かせたままに。左足のダウンビートと右手のアップビートのカウ

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新新 *SenriとRyokoのおしゃべり泥棒* 4

雨女の異名をとるRyokoさんがブルックリンにやってきて居を構えてからのニューヨークは、コロコロ天気が変化する。にわか雨、ざーーと雷雨、カラッと雨が上がった後には、今度は虹が見える。 レコーディングのちょうど真ん中あたり、ボーカル録音をやっている過度期に1日外での撮影日を設けてあった。プロデューサーとしてはこれはdistribution labelから預かっている大事な案件の一つである。 still(スチール)カメラウーマンのトレイシーと日夜、 「当日100%雨か。予報

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新新 *SenriとRyokoのおしゃべり泥棒* 5

スタジオにやって来ると前に使ってる人たちがまだ撮影中みたいで中から盛り上がる声が聞こえてくる。 後5分、果たしてその人たちは撮影をキッチリ時間通りに終えてくれるのだろうか? ちょっとプロデューサーはそのことで頭がいっぱい。 時々中から関係者が、 「撮影終了で物を運ばないといけないので、車を横付けにするからね。ごめんね。」 と出たり入ったりする。トレイシーがそんな中の様子をふとのぞいて「あ」と大きな声をあげる。 「フォローしてるインスタグラマーの、あたしの大好きなマジ

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新新 *SenriとRyokoのおしゃべり泥棒* 6

撮影のあった翌日も、いつもの午後1時前になるとスタジオのベルを押して古いビルの中の迷路を行く。そしてAndyがスタジオのドアを開けて待っててくれる。今日もレコーディングの始まりだ。 僕が最近家で飲んでるブルックリンで一番安く手に入るコーヒーとおそろ、安くて尚且つおいしいエクアドルのコーヒーを、ノーランが手際良く淹れる。僕らはBスタジオ。この前みんなで賑やかにリズムを録ったAスタジオにはジャズビッグバンドのレコーディングがこの日入ってて、人懐っこいジャズメンたちが「よ!」と声

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