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私の美容院事情

一般人の美容院の話、お暇なときに聞いてください。

私は、どうも人を怒らせることに関して天賦の才があるらしい。
一例ではあるが美容師さんを怒らせたことは一度や二度ではない。
そんなつもりがないから、本人はとても悲しい。
忘れたいのでここには書かないが、そういうわけで新しいお店に行くときは緊張が走る。


基本的に、美容院は帰省した時に実家近くの美容院に行っている。
長年家族でお世話になっていて、何かと割り引いてくれるからだ。
しかし産後プラス加齢により、最低でも二カ月に一度はカラーのため美容院に行かなくてはならなくなった。グレイヘアにする覚悟はまだない。


現住所でも何店舗かトライして、お気に入りの美容院を見つけていたのだが、担当者さんがベテランになってきて予約がとりにくくなった。
行きたい日にどうしてもな人間なので、仕方なく新しいお店を探すことにした。


駅前に新しくできていたので、さっそくそこに行ってみた。

カラー剤には種類があって、オーガニックなものだと1500円ほどお高い。
初めてということもあり、とりあえず基本のものでお願いした。

カラーをしながらタブレットで雑誌を読むのも少し慣れてきた。
心の中では「これはどうすれば前の画面に戻るのか」とドキドキしているが、ついていけていないと思われたくないので、当てずっぽうで「私はこれを読みたかったのです」という雰囲気を出している。

世間話はしない美容院らしく、それはそれで気が楽なのだが、私は話しかけにくいタイプなのだろうかと要らぬ心配をする。
途中で「頭皮にしみていませんか」と3回くらい聞かれた。
このカラー剤はキツイのだろうか、やはりオーガニックにすべきだったか?と同時に、気を遣ってくれて嬉しいけど、半分くらい済んだところで「痛い」と言ったらどうなるんだろうとぼんやり思う。


カラーの待ち時間にドリンクを出してくれるお店がほとんどだ。
「お飲み物はお水か緑茶ですが、いかがですか」
意外なメニュー。いいんだけど、大体のお店がコーヒー紅茶ウーロン茶な気がする。
緑茶をお願いすると、小さいペットボトルが置かれた。

「え。なんか斬新」

思わず口に出す。
ずっとカップでコーヒーなどを出していたが、ここ数年はこのスタイルに変えているらしい。
残しても持って帰れたので、なかなか良いなと思った。


カラーの後、髪を洗ってもらう。
その時気がついたが、男性の美容師の方に洗ってもらうのって何年ぶりだろうか。
多分10年以上になる。
別に指名していたわけではなく、今までの美容院がずっと女性担当だっただけなんだけど。


なんと力強い。
カラーの翌日はカラー剤が少し残るのか、頭皮がかゆいことがあるので思いっきりやってほしいといつも思っている。
今までの女性の方もすごく丁寧で気持ち良かったのだが、今回の男性の方は私が歯磨きをしているときくらいに勢いがある。
途中、何度か「力加減は大丈夫ですか」と聞いてくれたので「大丈夫です。とても気持ちがいいです」と、力を弱められることがないように答えておいた。これから男性にお願いしようかな。

主担当の指名はあるけど、シャンプーの指名なんてあるんだろうか。


シャンプーの最後に「洗い足りないところはないですか」と必ず聞かれる。
過去にたった一度であるが、「ここ」と答えたことがある。
目をタオルで隠されて見えないのに、美容師さんと私の時が止まって、とんでもない空気が流れた気がしたので(ちゃんとやってくれた)、それ以来は絶対に「ありません」と言うようにしている。
でも本当は後頭部や頭頂部はもうちょっとやってほしいのだ。

翌日は少しかゆくなったものの、いつもよりだいぶマシだった。


ということで、このお店に落ち着こうかな。と考えながら自転車で帰る。

「・・・・・・・・・。」

いや、違うんですよ。スタッフの接客も技術もサービスも完璧だった。
外観も白い壁で覆われていて、すごくオシャレ。

しかし、立地がビルの1階であるためなのか、窓が小さくて自然光が少なかったのだ。
それを狙ってデザインされたに決まっている。
落ち着いた雰囲気で素敵だったけど、なんだか冷たく感じたんだよ。

もうちょっとガラス張りというか、明るい方がスキだ。

髪の毛の仕上がりには関係ない話だと思う。
本当に誰のせいでもないんです。
次回も使えるクーポンありがとう。
でも、美容院って特別な時間だから。


次回のグレイヘアリミットまで二カ月弱。
ちょっと考えることにする。




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