自分しか見えなくなった時に書いた文

これやっとけばいいだろう、って人が多すぎる
これやっとけば成功する、
これやっとけば、いい絵
これやっとけば見てくれる
これやっとけば嫌われない
これやっとけば、、、
全部筒抜けでうんざり
本屋に並ぶ無数の答えたち。
狂気を感じる
これやっとけばいいから。
答えがほしいでしょ？
だから買いなさい
作者は目をぎらぎらと輝かせて
仮面を被って
優しい顔して下心丸出し
気持ち悪い
その下心、心の底では買うみんなだって気づいているのに、
それでも自分のためになるから、と
その気持ち悪い答えたちを懐に忍ばせる
これを武器にいつか認めてもらうぞ、
そう企ててゾンビの仲間入り
もううんざりだ。
みんな上昇が全てではないことに薄々気づいているのに、
みんなしているからと、こぞって走り出す

何でもできる世の中、
答えが飽和している世の中、
本当は答えなんて何一つないのに、
成長がいいとも限らないのに、
幸せがいいとも限らないのに、
幸せを目指す必要なんてないのに、
幸せは気づいたらあるものなのに、
みんな勉強して、知識武装して、
幻想の中で戦っている
戦う必要なんて本当はないはずだ
精神すり減らして、そうしないとついていけなくなるからと、
餌に集まるニワトリのように、
答えに集まっていく
考える力がないのか？
無の時間がそんなに怖いか？
みんなインプットしか知らなくて、みんな同じ色に染まっていく
別にいいさ。
俺には関係ない。勝手に死んでいけばいい。
はあ、悲しい

「人に嫌われないためには、悪口を言ってはいけない」
笑わせんな。そこには論理の飛躍がたくさんあるだろう？
なのにそれをみんな信じて、
そして、悪口言ったらみんなでハブるってルールを決めて、みんなが窮屈になって
ルールを作った瞬間、戦いが始まる
いつしか、相手を尊重するよりも、ルールを守ることしか見えなくなる

学問が積みあがって、いつか崩壊するさ
正しさを積み上げるだけじゃ、よい世界を創れない
初めから矛盾に満ちている。
塞翁が馬なのを知っている人間なのに、
苦労をしなきゃ成功を得られないことを知っている人間なのに、
いつからだろう、
間違ったことをしてはいけないと、
その先の未来を見ずに、
間違ったことを失くすことばかり考え始めたのは。
間違ったことを失くすことが全てじゃないだろう？
いつしか、よりよい未来ではなく、間違いを減らすことしか見えなくなった。
ああ、成長よ経済よ、、、頼むからみんなのために死んでくれ
混沌の世界をもう一度。
そこから作り上げる楽しさをみんな知っているのに
ゲームは初めからが一番楽しいのに、
どうして壊せない

ありがとうと言っておけば敵を作らないと思ってやがる
善い行いをしておけば相手は喜ぶと思ってやがる
ごめんって言われたら反論できないし
ありがとうって言われたら嫌な顔できない
こっちはそんな単純にできてねえんだよ

うざい
押し付けないでほしい
もう、ありがとうって言わなくていいよな？

ありがとうもごめんも大嫌いだ

別に嫌われていい
本当に。
抱きしめられなくていい。
本当に。
みんなみんな大嫌いだ