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F1 2021 第15戦 ロシアGP予選

今回は先ほど終了したFormula1 2021 第15戦 ロシアGPの予選について私なりに語っていきたい.

まず,FP3が大雨で中止となり,マシンのセッティングも出来ない中で予選開始.
ドライバーズチャンピオンシップポイントリーダーのマックス・フェルスタッペンは今シーズンパワーユニット交換が4基目ということで決勝で最後尾からのスタートが決定している.

さて,このサーキットは直線スピードの早いメルセデスが有利とされているコース.予選前にメルセデスF1代表のトト・ウォルフもソチのサーキットは相性が良いとコメントしており,全て計画通り進めば,大量得点できると語っている.残りシーズンでのサーキットの相性を見ると,レッドブルとの差を開かせておきたいところだ.また,コースレイアウトを見ると,スタートはほぼ全開でターン2に進入することが予想されるため,スタートの反応が順位に大きく影響しそうだ.また,明日は天気予報だと雨もしくは曇りとの予想されているため,ターン2への進入でブレーキがロックして多重クラッシュなんていうことも容易に想像できる.ドライバーの安全が第一ではなるが,波乱の展開になる気がしてならない.明日はスタートから注目だ.

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ここで,まずドライバーズチャンピオンシップのランキングを見てみよう.

まず,1位は,マックス・フェルスタッペン226.5points.2位はルイス・ハミルトン221.5pointsでトップとは5pointsと僅差である.3位はバルテリ・ボッタス141pointsと続く.残りのレース数を考えると1位と2位のどちらかがチャンピオンシップを取ると見るのが妥当であろう.

次に,コンストラクターズのランキングを見てみよう

まず,1位は,7連覇中の王者メルセデス362.5points.2位はレッドブル344.5pointsと18点の差がある.3位は215pointsのマクラーレンと続く.こちらもドライバーズチャンピオンシップランキングと同様,残りのレース数から考えると,メルセデスとレッドブルの一騎打ちと考えられる.

Q1

さて本題の予選の話に移ろう.Q1は前述通り,マックス・フェルスタッペンは,タイムは出さずに1周でピットに入ってしまったため,20位で終了している.全車インターミディエイトタイヤでの走行.ガスリーが出だしにトップタイムを出し首位に浮上するが,路面が乾いてくるにつれ,メルセデスやフェラーリなどがタイムを更新.ただレコードライン以外は路面が濡れているため,慎重にステアリング操作をしているのが画面から見て取れる.終盤には,コロナ明けのアルファロメオのライコネンもQ2突破ラインの15位に浮上するが,アルファタウリの角田がなんとか15位を死守し,Q2突破を決めた.

Q2

Q2は天気は少し良くなったが,曇りは変わらず.全車インターミディエイトタイヤでのスタート.レッドブルのペレスはブレーキングポイントを探すのに苦戦している様子.トップメルセデスのハミルトンからは1秒以上離されている.アルファタウリのガスリーはタイムアタックを試みるが,アルピーヌに邪魔されてタイムをあげることができず.フェラーリのルクレールはタイムを出さずに15位でセッションを終了.終盤,ハンガリーGPで久しぶりに優勝を飾ったアルピーヌ勢がタイムを伸ばし上位に浮上.アストンマーチンのストロールも持ち前のセンスを生かし,10位以内に浮上.予選ではQ3に常連のアルファタウリのガスリーはタイムアタック前にセッションが終了しチームメートの角田のともに無念のQ2敗退となった.

Q3

Q3開始時は陽が見え始め,路面状況も改善されているようにみえたが,全車インターミディエイト.雨が降る前にタイムを出したいメルセデスは先んじてタイムアタック開始.1本目のタイヤでのアタックではハミルトン,ノリス,ボッタスとメルセデスPUが上位を占める構図となる.中盤,ウィリアムズのラッセルがスリックタイヤへの変更という賭けに出る.途中,ステアリングが振られ,縁石にも慎重になり,トラクションも気にしながら運転している様子が伺える.続いて,フェラーリのサインツもスリックタイヤに変更.全車スリックタイヤへの変更という流れとなる.ここで,王者ハミルトンがピットレーン入口で壁に激突.フロントノーズを大破し,交換作業に時間を取られる.出だしこそ,インターミディエイトで記録したタイムを上回ることが出来なかったが,ウィリアムズのラッセルが自己ベストで各セクターを回ってくる.終盤,フェラーリのサインツがセクター2で全体ベストを更新し1位浮上.喜びも束の間.マクラーレンのノリスがセクター2で全体ベストを更新.全体でも2位サインツに0.5秒離し,ノリスは初のポールポジションを獲得した.最後にラッセルも各セクターで自己ベストで繋いだが,3位となった.終盤までトップだったハミルトンは4位で予選を終えた.最終的な順位は,1位から,ノリス,サインツ,ラッセル,ハミルトン,リカルド,アロンソ,ボッタス,ストロール,ペレス,オコン,ベッテル,ガスリー,角田,ライコネン,シューマッハ,ジョビナッツィ,マゼピン,ルクレール,フェルスタッペン,ラティフィという順番となった.

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明日のレース本番に向けて

メルセデスPU勢は予想通り,上位を占める形となったが,王者メルセデスが4位,7位というのは計画通りではないだろう.明日の天候は雨もしくは曇りとなっており難しいレースとなるに違いない.コースのレイアウト上どちらがターン2でイン側を取れるのか鍵になると予想される.スタートダッシュでの位置取りは相変わらず重要となる.また,雨によるセーフティーカーの出動も考えられるため,タイヤ交換のタイミングも重要となる可能性がある.今回最後尾からのスタートであるフェルスタッペンは,無理をせずに徐々に順位を上げていくと予想される.最低でも10位以内を期待したいところだ.また,チームメートのペレスも9番手からメルセデスを1つでも上回る結果を期待したい.

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明日の決勝が大いに楽しみである.

Sennnna







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