傷つくひともいる
二日間、こたつから動かなかったらいい加減、嫌になってきた。
急な農作業の疲れをとろうと、安楽に過ごしすぎた。
忙しくしている中の、ほっと一息、忙中閑ありは、気分転換にも、息抜きにもなる。
しかし暇を持て余すと身体だけではない疲れが出てくる。
そんな日中、弟から「誕生おめでとう」のLINEがくる。
あれ、どうしたのか、元銀行マンの几帳面な人が。
数字の並びが似ていたから咄嗟に勘違いしたのだろう。
「○ちゃん、大丈夫?」と返信したら、いつもの長文ではなく、平謝りのスタンプがきた。
自尊心が傷ついた?
私は失敗を笑い飛ばして吹聴する気質だから、気にしないが、人によっては違う。
直球で返すのは気をつけるべきだと、日頃考えてはいる。
特に今の若い人たちはいつも笑顔で接してくるからわからないが、偽悪的な言葉や冗談で傷つけているかもしれない。
思ったことを口に出せない人もいる。
反省するが、ちっとも治らない。
老害と言われる人のように世間に興味がない。
自分を認めてほしいとも思わない。
ひっそり、謙虚に生きている。
だが、時折、無意識にひとを傷つけることがある。
治らなくても、「あの時はこう言うべきだった」と自省することを忘れてはならない。
そんなこんなを思いながら、今日こそこたつを捨てて外に出ようと意気込む朝に。
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