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何かに飽きてしまった後に、復活できた話

今、海外ではFIREという生き方が注目を浴びている。
FIREとは、経済的に自立した状態で早期退職し、蓄えた資産を運用することで自由な時間を過ごすことである。

私は30代の後半に入り子供も生まれ、コロナ化ではあるが、
会社も順調で、給料から使わないお金は積立投資に回すようにしている。

FIREを達成できるかわからないが
自分もこのまま、お金を積み立てていけばそれなりに安定して暮らしていけそうだ。
フルリモートで働いているし、残業もなく、サービス開発も楽しく、ストレスも少ない職場である。
客観的に見て幸せな人生は送れているようだ、と感じていた。

しかし、いつの間にか何かに飽きているような感覚があった。
でもそれがなぜか分からなかった。

今働いているセルフリーという会社はBasecampというソフトウェアを提供している会社の影響を受け、
拡大思考ではなく、小さなチームで大きな仕事を目指して、実践してきた。
私もその価値観に影響を受け、仕事や様々なシーンでコツコツ積み重ねることの大切さを実感していた。

でも、ある本を読んだ時にハッと気付いた。
それは、日常を思いっきり生きていない。ということだ。
そして周りの人、目の前の人に思いっきり向かい合っていないのではないか?ということに。

毎日を淡々と過ごすようになり、最近の関心事と言えば、
資産運用しているお金が、昨日より下がっているか上がっているかみたいな数字をただスマホで何度も見るということだった。

いつの間にか目の前のことではなく、
将来長期的にうまくいくか、
そんなことばかりを考えていて、目の前の日常が疎かになっていた。
週末をどう過ごすかということだけでなく、ちょっとした会話にも心から向き合えていない。

例えば夕食中に、今日どうだった?という妻の問いかけに、
ぼちぼちだったみたいな、適当な返事をしていた。
目の前に大事な人がいるのに、スマホを見ていることも多くなっていた。

人間の心理として、"目的"よりも"目標"に囚われやすいという傾向があるらしい。つまり、人生を豊かにしたいという大きな目的があっても、それを叶えるための目標として、貯金額いくらくらいあれば良いみたいな数字を意識すると、日々その数字ばかりに囚われてしまうということだ。FIREを追っている人にはこういった傾向の人が多いのではないだろうか。

貯金が増えたところで、目の前の人生を楽しもうとしなければ、豊かにはなれない。いつの間にか資産の最大化に囚われていて、目の前の人と思いっきり楽しく過ごすことを忘れていた。

最も大事なのは"資産の最大化"ではなく、"人生の最大化"なのに。

人生の最大化は、私が読んだ「DIE WITH ZERO」によれば、
今のあなたしかできない貴重な経験を先送りせず、最高の思い出をたくさん抱いて死ぬことだ。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4478109680/

スティーブ・ジョブズも最後にはこう言っている。

「私が勝ち得た富は、(私が死ぬ時に)一緒に持っていけるものではない。
私が持っていける物は、愛情にあふれた思い出だけだ。
 
これこそが本当の豊かさであり、あなたとずっと
一緒にいてくれるもの、あなたに力をあたえてくれるもの
あなたの道を照らしてくれるものだ。」

大学の時に休学して世界一周した友人がある。
たくさんお金はなくても、ボロボロの宿で泊まって、そこで若者同士で語り合ったり、
はっとするような景色をみたり、色んな経験をしてて、それが彼の人生のかけがえのない糧になっている。

その若さでしか経験できない貴重な経験を積み重ねること、
それが人生の財産になるはずだ。

そういった考えを持ったときに、今本気でやりたいことは何か考えているのか、子供と向き合っているか、それはできていないかもしれないと思った。

年をとれば、体力も落ち長旅なんてできないし、
感受性も落ちていく。病気にだってなるかもしれない。

ということで、私も自分がやってみたいことを思いっきり考えている。
意識の奥底にある実は興味のあることも、こちらからすくいにいってあげなければ、年と重ねる度に消えていってしまう。

私の今やりたいことは、
-地方へ移住
-コロナが落ち着いたら、北海道や与論島に行ってみる。
-子供とキャンプする
-劇団四季を見る
-新しいサービスを作る
といったことだ。きっと考えればもっと色々出てくる。

小さなことであっても、こういった自分がしたいと思うことをすくい上げていくようにして生きて行こうと思う。

またどこかで、ブログにしたいと思います。

では!

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