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シニアがちゃんと暮らせるすまいをつくる

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「自宅」か「有料老人ホーム」か?日本のシニアの住まいの選択肢は、残念ながら非常に乏しいです。シニアがちゃんと暮らせるすまいをつくるために日々奔走している私が感じたことや進めている…
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2020年4月の記事一覧

withコロナ時代突入で、シニアの住まいが変わる。

新型コロナウィルスによって、私たちの暮らしの在り方そのものや、価値観における大きなシフトチェンジ、方向転換を迫られている気がします。 多くの方もそうだと思いますが、私もこの1ヶ月、これから何をどうすべきか、ずっと考え続けています。 「自分が創ってきたシニアの住まいは安全か?これからのwithコロナ時代にマッチしたものだったろうか?」 「マッチするのであれば、それはどこか?」 「マッチしないのであれば、そこは価値を損なわずに改善可能か?」 人が動けなくなる時代 人と人と

正しさの衝突から、私たちが学ぶこと

新型コロナウィルスが日々拡大することによって、小さなものから大きなものまで、なんか衝突に囲まれて暮らしているように感じます。 PCR検査を増やすべきだ、いや増やすべきではないのだ。 マスクはいる、いやマスクはいらない。 家からでるな、いやどうしても仕事に行かなくては・・・。 究極的には、人命か?人か?という二項対立になっている。 今日のニュースでも、アメリカのトランプ大統領が、秋に感染拡大が来ることは無い、と言った直後、専門家が同じ演説台で、秋に第二波がくることを確信して

110の病院に断られる都市暮らし

「救急搬送で110カ所の病院から断られる」という衝撃的なニュースが報じられました。 今回の新型コロナウィルスは、都市部と地方の暮らしのありようの違いを浮き彫りにしています。 「致死率」と「死亡率」は、ごっちゃにしがちですけど、全くの別物なので、分けて考える必要があります。「たくさんの人がかかって」×「重症化しやすい」場合は特に。 致死率は、ウィルスの強さに左右されるもの。 死亡率は、社会の強さに左右されるもの。 重症化した人たちすべてがちゃんと必要な人工呼吸器や人工心肺

シニアこそテクノロジーが暮らしに必要だけど・・・。

3月上旬、これほどコロナの騒ぎが大きくなる前に、東京都の田無にあるシニア向けシェアハウスの準備をしてたんです。4月1日のオープンに向けて、開設後の暮らしを想像して、ひとりニヤニヤと楽しみながら泊まり込んで準備をしてたんです。 今年から僕がプロデュースやディレクションするシニアハウスは、スマートスピーカーとタブレット設置は必須なので、そのセッティングをしてました。 行動範囲が小さくなったり、身体機能が落ちていくシニアにとって、こういうテクノロジーを僕は必須だと思ってて、なるべ

新型コロナでシニアが孤立する危険性

新型コロナの猛威を振るっています。致死率は高くないと言われるものの、本当に厄介なウィルスです。シニアが重篤化しやすいこと、感染力が高いことから医療崩壊を起こしやすく、社会のありようによっては死亡率が急激に上昇してしまいます。 致死率はウィルスの強さに左右されますが、死亡率は社会の強さに左右されるもので、全くの別物です。 現在の日本では高齢者人口の50%以上が高齢者単身か高齢者のみ世帯です。シニアが重篤化しやすいため、家族でもかなり慎重に距離感を保っている方が多いと思います