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山形県長井市を訪れて(Vol.3)

滞在のきっかけ

 長井市を初めて知ったのは山崎先生の講義でした。講義の中で長井市にあるゲストハウスを活用した町おこしを地域おこし協力隊として人員を募集するものでした。私がこの内容に興味を持ったのは将来的にゲストハウスを運営することが目標にあったことにありました。ただ大学で行っているイベント企画やもうすぐ閉店するバイト先の新たな人員の確保は難しいことなどすぐに稼働するのは難しい理由が多々ありすぐには行けると判断ができずに初めは半ばあきらめた状態にありました。そんな中で私の学友である内村が春季休暇中に長井市を訪問していることを知りました。しかも現地から連絡をして、私にこの事業は森に向いているとプレゼンをしてくれたのです。これほどのきっかけがあるとこれは何かの縁があるのではないかと考えました。地域おこし協力隊になる前に長井市はどんなところなのか、私には何が見えるのかそれを知るために長井市へ1週間の滞在を決めました。

大まかな滞在内容

2日 飛行機、JRを利用し赤湯駅まで行き、赤湯駅から長井市まで自転車で自走。伊佐沢周辺をライド、山崎先生とはぎ乃湯へ、ビジネスホテルで宿泊。
3日 長井ダムへ向かう、雪で断念。あやめ公園へ向かう。定住促進住宅のカギの受け渡し。萬寿屋でお団子購入。カフェ山ノ下へ。ニュー桜湯で入浴。ヨークベニマルで食材を購入し住宅内で夕食。
4日 天候が雨だったので徒歩。ランドリーで洗濯。新来軒で昼食。道の駅でいろんな産品を購入し、最上川の河原に腰掛けて過ごす。雨が弱まったので福田屋へ。(自転車で)梅屋で食材を購入し夕方以降を住宅で過ごす。
5日 Sennを訪問、内装見学や備品の物色。旧長井小学校へ、フラワー長井線を利用して赤湯へ、赤湯温泉で入浴、denで夕食
6日 自転車でニューサクラ湯と古代の丘へ昼食はサクラ湯、西根地区の役場訪問、白鷹の一部だけ回る、山ノ下でお食事、長井市役所でSenn活用についての会議水土里で夕食。
7日 Sennで夕食を調理。
8日 自転車で熊野大社へ、龍上海で昼食、赤湯駅からJRと飛行機を使って帰宅。


長井を訪れて感じたこと

 実際に長井に訪れる前にいろんな情報だけ聞いていたのですが実際に目で見た瞬間の感想としては思っていたより田舎を感じることはなく、いろんなものがある街だなと思いました。自分が置かれている環境が元々そんなに都市部というわけではないことや親せきが酪農家で農村地域を知っているということが関係していると思いますが長井市は広く、お店がないわけでもなく、歴史を感じる建物や道があり、自然が近くに感じて第一印象では憧れるような環境だなと思いました。一週間という短い間ですが過ごすのには居心地がよかったです。今回私は自転車を持ち込んで数日走って長井を見ていました。その時に感じたのは長井市という町自体が自転車、サイクリストに慣れていない、免疫がないなと感じました。車道の端を走っていてもクラクションを鳴らす車や追い越しするのにおっかなびっくり追い越す車がいたり、道の駅にある自転車置き場は端っこの防犯として心配になる場所にあり、ロードバイクが置けるスタンドはなく置くのに困ったりなど自転車、サイクリストには優しくはないなと感じました。自然が多く、数日いた私でも自転車で行ってみたい場所がいくつもありましたがせっかく私のようなサイクリストが来ても「次は寄らないかな」に変わってしまいそうです。ネガティブな感想が多くなってしまいましたが自転車をメインに考える機会が多かったのでこのような思いになってしまいました。今回の長井市ではほとんど観光に近い体験が多かったですが次回はもっと内面的な部分や季節的なものの体験をしたいなと思わせてくれる場所ではありました。

Sennの役割

 私が長井市を訪問していた期間に先生と話した内容はSennを実際にゲストハウスとして開店したときにどのように運営していくかという部分について話していました。私がゲストハウスを運営したいという願いがあったためいろんなアイデアを提示して私が関わったときに楽しくなるような意見をどんどん出しました。北海道に帰ってから関係人口に関しての書籍を読み始めました。まだまだ途中ですがそこで記述されている関係案内所(Sennがなる予定の)は私が考えていたよりいろんな情報を事前に知り、現地で体験し、その後自分がどのように関われるか考える、それによって関係人口というものが増えていくというディープなことを行っていました。それに比べて私が考えていたSennのゲストハウスとしての運営はどこにでもあるようなゲストハウスの在り方であり、関係案内所としての部分を全く想像できていませんでした。少なくとも私が考えていた範囲でのSennの活用は交流人口、単なる観光に来る人で留まるようなものであったと思いました。
 私が今になって思うSennの役割は他地域の人と長井市をつなぐ玄関口みたいなものであるといいなと思いました。地域のかかわり方や長井市に興味のある人が事前に地域について考え、実際に来た時に拠点として、かかわりの入り口としての役割があるといいと思いました。さらに長井市を訪れに来てくれる人は訪れた人が次の人を紹介する形式を提案します。今回の私が長井市を訪れた時のように内村が長井市を訪れて、長井市を実際に見てから私に長井市をおすすめしてくれました。その中には山ノ下に行くことをお勧めしてくれ、実際に私が山ノ下を訪れると私がやってみたかった自転車のイベントを置賜地区で行っている方にお会いすることができました。この出会いは私の自転車イベントを起こすことや自転車ライクの場所を作ることに対しての糧になったと思っています。つまり私にとってはこのような人が人や場所をつないでいく感じが繰り返し行われていくのが関係案内所の在り方の一つなのではないかと思いました。つまりは内村が私を長井市と繋いでくれて、次に私が新たな人を長井市と繋ぐ、この繰り返しで紡がれる線(Senn)をゲストハウスSennでできるといいのではないかと思います。

つたない言葉で申し訳ではないですが私なりに考えたことを記しました。
これから私も私なりのかかわり方を考え関係人口になれるようにしていきたいと思います。

北海学園大学経済学部4年
森 知磨(21)訪問時

(2022年4月2-8日 長井訪問)


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