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清宮幸太郎来シーズン飛躍へ

今シーズン終わってみれば清宮幸太郎の成績は以下の通りだ

.219 18本 55打点 89安打 出塁率.305 四死球51(うち死球6)

この成績だけ見て今シーズンよく頑張った!という声とまだまだこれからだな… という声と二通りの声があると思う。
私は成績だけ見たら高卒で入って5年目、23歳というところを踏まえるとまだまだこれからだ… という思いでいる。
しかし今年1年彼のバッティングを見ていて非常に明るい未来が想像できた。
清宮への期待を現せば数字こそまだまだ物足りないかもしれないが彼が今シーズン歩んできたプロセスを見ていれば自ずと来シーズンへの期待が高まったのだ。

まずこれからお話しする事について、私は己の感覚で野球を観ているので当然間違ってる事もあるかも知れないし、データを用いないのでこれといった証拠も無いので一人の野球経験者として培った勘で物事を話していくという事をお断りしておきたい。

今年の春季キャンプで彼が必死に取り組んでいたのは肘を畳んで左肘を左脇にくっつける事に意識を置き、右脇がガバッと空いた言わば不細工なスイングの練習をしていた。しかも最後まで振り切らず途中で止まるようなスイングをしていたので、私は正直こんなスイングしてて大丈夫か?と思っていた。
しかし実は今シーズン18本もの本塁打を稼いだ一つの要因だったのでは無いかと今では思う。
清宮は左打ちなので左肘を身体の近くから通す事によってインコースを捌きやすくなる、昨年までの清宮は今年に比べるとインコースの見逃し三振やミスショットが目立っていたと思うのだが今年の18本のホームランのうちインコース寄りの球をスタンドへ運んだ打球が多かった印象がある。
インコースへの自信をつける事ができた事によって去年までは振ってしまっていたインハイの見せ球も今年は随分手を出さなくなった(シーズン終盤には反応する素振りも見せなかった)。
インハイの見せ球に手を出さなくなったもう一つの理由としては今年の清宮は恐らくベルト付近、もしくはベルトより下の球を狙っていたように見えた。
皆さんも思い出してもらいたいのだが、相手投手の投じた完璧なフォークボールなど落ちる系の球をあっさり見逃す事ができていたシーンが増えた。
私も何故あれが見逃せるんだ⁉︎と何度も驚かされたものである。
プロの一軍レベルの投手のフォークボールを見逃すにはある程度その球をケアしておくか、配球を読むという事をしてなければできない事なのでは無いかと思っている。
清宮の場合恐らくベルトより下の球に意識があった為、見逃す事ができていたのでは無いかと考察する。

では清宮の1番のウィークポイントは何だったのであろうか。

それは甘い球を見逃してしまう、もしくはミスショットしてしまうというところであったと思う。
ファンであればもどかしいシーンを沢山見てきたであろう。
チャンスでど真ん中のボールを見逃す、手は出したけど内野フライなど見ててやきもきする打席が多い印象があった。
これは今シーズンの中盤までの清宮はこのような打席が多かったと記憶している。
しかしBIG BOSSの「.220を切った選手はチャンスを掴めなかったという事」という発言から清宮のお尻に火が付き、みるみるうちに打率を上げ結果.219では終わったもののBIG BOSSのあの発言から甘い球をミスショットせずしっかりとヒットゾーン、もしくはスタンドへ運ぶというシーンが増えた。
私は心の中で「これだこれ!!私の求めていた清宮幸太郎はこの姿だ!!」と胸が熱くなった。

インコースへの自信を付け相手が空振りを狙ってきたフォークボールを見逃し、甘い球をやすやすと見逃さなくなった清宮には期待しか無い。

私のバッティング理論だとインコースに自信が持てればアウトコースは慣れだと思っている。

来年清宮がまた壁に当たるとしたらアウトコースのバックドアのスライダーでは無いかと思っている。
インコースを捌ききれるタイミングさえあれば、アウトコースはタイミングを遅らせる事で対応が可能になってくるのであとは慣れだと私は思う。

今シーズン清宮に寄り添い打撃指導も行った稲葉GM。
稲葉さんの現役時代はインローを素振りしてから打席に入っていた。
私の記憶違いで無ければ確か稲葉さんはインローに意識を置いて打席に入っていたと仰ってた気がする。
今シーズンの清宮を見ていたら、あれ?もしかしてそういう事なのかな?と思わせられた。
清宮も現役時代の稲葉GMと同様インローに意識を置いて打席に立ち、今シーズン何か掴んだのであれば稲葉GMの功績と言えるだろう。
もちろん1番は清宮自身の努力でここまで来たのだから、来年は更なる飛躍を遂げてくれる事を願っているし、私の中ではある程度確信めいたものもある。

最後に余談だが、万波、今川が外のボールに目もくれず甘い球だけ待って打席に入れば20本塁打は固いと思っている。
彼らは難しい球を待ちすぎている。
口で言うのは簡単だがやるのは実際には難しいという事は私も重々承知している。
もちろん相手バッテリーも難しい球に手を出させようとしてくるし、その術中にハマってしまっているのが顕著に現れているのがこの2人だと思っているので期待も込めて、万波、今川の2選手も来シーズンの飛躍を期待をしている。

来年は優勝できたらいいなぁ…☺️



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